メディアグランプリ

永遠に生きるかのように学べ


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:かのん(ライティング・ゼミ9月コース)
 
 
「学ぶことは大切」
そう、皆も私もわかっている。学校を卒業したら勉強はおしまい。なんて言っている場合じゃないということ。
目まぐるしく変わっていく現代。世の中の変化に何とかついていきたいとなると、バージョンアップが必要になる。
 
社会人になって、学生の時にもっと勉強しておけばよかった。と後悔している人は少なくないと思う。私もそのひとりである。
とは言っても、時間は戻らない。
 
こんな私だが、今は、学ぶことが好きになった。これは、学びは本当に必要だと実感できたからだと思う。
 
ただ、学生時代と今は大きな違いがある。
学生時代は時間割が決められ、良くも悪くも勉強する時間は確保されていた。(その時間に、勉強していたかどうかは別だが)
今は、自分で、学ぶ時間を作り出さなくてはならない。時間がないと言い訳にしたところで何もならない。どのように時間を使うか、皆それぞれ工夫をしていると思う。
 
私も、どうしたら学び続けられるか試行錯誤中だが、私が試したことをひとつ紹介したいと思う。
何等かのヒントになれば嬉しいし、他の方法があれば教えていただきたい。
 
一般的に何かを学ぶ場合、他者から教えてもらう(セミナーの受講やワークショップの参加など)か、独学で学ぶか。の方法が多い。人にもよるし、学ぶ内容によっても向き不向きがある。
私は、どちらかと言えば、独学派だ。
セミナーの時間に受けることがほとんどできない。結局、アーカイブを視聴することになり、独学に近くなる。(アーカイブという便利なシステムに感謝!)
今は、本でもオンラインでも教材はあふれている。
時間とやる気さえあれば、学びやすい環境である。
 
私の場合、期限があることも、やる気の上で重要になる。
一年ほど前のことだが、簿記3級の試験を受けることになった。数字は苦手と逃げてきたつけがまわってきて、必要に迫られて簿記に挑戦することを社内で宣言した。
 
まず、私は、試験に受かるための勉強時間はどのくらい必要かをネットで調べてみた。
「簿記3級の合格に必要な勉強時間は、独学の場合は120~140時間、スクールに通う場合は80~100時間程度。学習経験者や簿記の予備知識がある場合は50時間程度の勉強時間でも合格できる可能性がある」ということだ。
予備知識は皆無、スクールに通う時間調整は難しい。となると、独学となり、最低でも120時間を確保しなくてはならない。
 
次に、試験がいつあるか調べて、3ヵ月後の試験を受けることにした。
そうなると、3ヵ月で120時間をひねり出さなくてはならない。120時間÷約90日で、1日あたり1.33時間となる。ざっと計算して、平日は30分~1時間、休日に3時間とした。無謀かと思ったが、3ヵ月以上はかけたくない。1度で合格したい。という思いで、Googleカレンダーに勉強時間も入れた。
 
そして、独学で簿記試験に合格した会社の後輩がいたので、どのように勉強したか尋ねた。(ちなみに、私は年下や後輩から教えてもらうことに抵抗がない)
その後輩は親切にアドバイスをしてくれた。
「問題集はたくさん出ているので、他の問題集が気になります。でも、あれもこれもと手を出さず、私は1冊を繰り返し解きました。問題集は自分でわかりやすそうなものを選んだ方がいいですよ」ということだった。
そこで、いろいろな問題集が揃っている大きな書店に行き、1冊1冊手に取って、カラーの色刷りでイラストもあり、説明も解りやすそうな問題集を選んだ。
 
ただ、後輩と私には差があった。後輩は予備知識があった。
買ってきた問題集を開いても、いきなり問題が解けるわけがない。そこで、問題を読み、次に解説と解答を読んでから、問題を解く。という順番で取り掛かった。
それでも、問題集の解説だけでは理解できないこともある。
またもや、簿記3級でネット検索した。YouTubeで簿記3級の解説をしてくれる人が多い。わかりやすそうな人を選び、YouTubeの解説と問題集で勉強した。
 
休日3時間の勉強時間を減らしたくて、平日は1時間はやることにし、通勤電車の中ではネットの問題を解いた。(YouTubeの解説もネットの問題も無料!)
Excelに、日付と勉強した時間を入力し、120時間まであと何時間勉強すればいいのか可視化した。残りの勉強時間が少なくなっていくことが嬉しく、もう30分頑張ってみようか。という気持ちになったこともある。
いつの間にか、合格する目標でなく、120時間勉強するという手段が中心になってしまっていた。
 
目的はずれていたが、学んだ時間の積み重ねは、確実に知識になっていたようだ。
120時間には若干届かず、118時間で試験の日を迎えた。
会場に行き、パソコンで試験を受ける。試験終了後、少し待っていると、その場で判定がでる。
合格!
「合格」の文字がスクリーンに出た時は、小さくガッツポーズをしてしまうくらい嬉しかった。
 
私には、時間が出来たら学ぶのではなく、まずは学ぶ時間を作り、少しずつ積み重ねていくことがあっていたようだ。
また、やる気になってから学ぶのではなく、決めた時間が来たら、まずは始めてみることも良かったようだ。
そうでないと、時間はいつまでも出来ないし、いつやる気になるのかもわからない。結局、何もしないまま時間が経ってしまうことになる。
読書も、このライティングも、いつやるかをGoogleカレンダーに書き込んでいる。
読書は試験のような締切りがないので、時々サボってしまうが、それでも1日に1回、本に触るという行為は習慣化になっている。
 
この積み重ねが、少しずつだが私を成長させてくれているような気がしている。
知り合いの本間正人先生から「人生100年時代に必要なのは最終学歴ではなく、最新学習歴を更新し続けること」という話を聞いた。
その時、とてもワクワクして「好奇心をもってずっと学び続けたい」と思った。
これから学んでみたいことはたくさんある。
AIを使えるようになりたい。
筆やガラスペンで字を書けるようになりたい。
本を読んで気になる部分を書き出して、私のお気に入りノートを作りたい。
まだまだある。
 
最後に、私が大切にしている言葉を伝えたい。
“Live as if you were to die tomorrow. learn as if you were to live forever”
「明日死ぬかのように生きよ。永遠に生きるかのように学べ」
 
 
 
 
***

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2024-12-26 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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