妄想からはじまる特別な夜
*この記事は、「絶対麗度ライティング」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
記事:伊藤美那(絶対麗度ライティング)
都内の高級ホテルのボールルーム。開場前のホワイエではブラックタイとイブニングドレスに身を包んだ紳士淑女で満たされている。控えめにグラスが触れ合う音と穏やかな話し声、品のある笑い声が高い天井に吸い込まれていく。
毎年11月に開催されている、某チャリティ団体のガラパーティ。10年以上参加している私だが、この日は今までとは全く違う心持で会場にいた。
マーメイドドレスの裾さばきを楽しみながらドアオープンを待っていたその時、ひときわ輝く気配を感じた。
そこには、私が世界一尊敬し憧れている女性が立っていた。
基金の創設者。国内外を飛び回り、多くの子供たちに明るい未来を伝える人。
紛争の只中や災害の直後でも、自らの危険を厭わずに困っている人のところへ飛び込んでいく人。
その裏では、私には計り知れないような苦しみや悩みがあるだろう。顔を背けたくなるような光景を目にしたことも何度もあるだろう。けれどそれを決して表に出さず、お会いする時にはいつも明るい笑顔で接してくれる。
一緒にいると、私まで元気になり笑顔になれる、まるで歩くパワースポット。
そんな彼女の周りには、いつも人が溢れている。開場前の忙しい時間でも、多くの人に囲まれている。そんな彼女が、私を見るなりこちらへ近づいてきてくれた。
『すっごくキレイになったわね!それにそのドレス、とってもお似合い!!』
手を取ってそう言ってもらえた時、私も心からの笑顔を返すことができた。
他人が決めた相対的な美しさではなく、自分が決めた絶対的な美しさ。
それを追い求めていく【絶対麗度ビューティーラボ】への参加を決めたのは、去年の11月だった。
自己評価が低く、自分が大嫌い。そんな状況から脱却したい、その一心だった。
けれどラボに参加してから半年ほど経った頃、ふと恐ろしい事実に気が付いた。
あれ? 私何も変わってない??
一年間ラボに参加し続ければ、自動的に綺麗になって自己肯定感が上がり、幸せになれる。流石にそんな虫の良いことを考えていたわけではない、とは思うけれど。
いつの間にか目標も目的もなく、ただ毎月の撮影を楽しんでいるだけの人、になっているのではないか。
そんなことを考えていた時、7月の絶対麗度総会での天狼院書店店主・三浦さんからの話は私にとって天啓のように感じられた。
その日のテーマは【夢を叶えるライティング】。
必要なものは【ファンタジー思考】。
つまりは、解像度を極限まで高めた妄想力。なりたい姿・あるべき姿を明確に妄想できるようになると、現実とのギャップが『損』に感じられて、損失を回避するために夢を叶える方向に進むことができる。
『この1年が終わった時、どうなっていたい? ほら妄想して!』
三浦さんの言葉に、真剣に考えた。私の将来、私の理想。
その時に、毎年恒例のチャリティーパーティーに参加する自分の姿が、はっきりとした映像で浮かび上がってきた。
マーメイドドレスにプロのヘアメイク。背筋を伸ばして嫣然と微笑む姿。
別にドレスやヘアメイクで着飾りたいわけじゃない。
自分の中から出てくる本当の自信、それを持って堂々とパーティーに臨みたい。
そこからは、自分でも驚くほどの変化を感じることができた。
特に生活習慣を大きく変えたわけではないが、体重が落ち二の腕が引き締まった気がする。
毎月の撮影で、他の参加者の皆様の良い所を見ても、羨んだり自分と比べて落ち込むことが少なくなっていった。自分に取り入れられる要素はないか、ポジティブな目で見つめることができた。(この頃から、解説にも一層熱が入っていった)
本を読んだり人に会ったり、内面の充実にも努力するようになった。そうすると、些細なことで落ち込むことが減り、周囲の大切な人との関係も良好になりつつあるのを感じた。
パーティー1カ月前。ドレスサロンへ下見に行った時、ノースリーブのドレスとケープ付きのドレスで迷っていた時、店員さんが力強く言ってくれた。
『せっかく首から腕にかけてのラインが綺麗なんですから、ノースリーブにしましょう!』
店員さんの言葉に背中を押され、去年までの自分なら絶対に選べないようなデザインのドレスに決めた。
そして迎えたパーティー当日。私は全方位無敵な気分で会場に降り立った。
肩を引き首を高く伸ばし、ワイングラスを片手にゆったり歩く。目が合った方には微笑んで頷き、知り合いの方には自分から挨拶に行く。
席に着いてからも、気後れすることなく同じテーブルの方々と会話ができる。
自分だけがこの場にそぐわないのでは、そう怯えていた去年までの自分がウソのよう。【会場内で唯一の庶民】である自分に引け目を感じ、周囲の様子を伺っていた私はもういない。
たとえ憧れの方からの誉め言葉がなかったとしても、今の私ならパーティーを楽しむことはできるだろう。でもやっぱり、褒められると嬉しい!
人生でもTOP3に入るくらい特別な夜が終わり、私はドレスを脱いで庶民に戻った。でもこの一夜の思い出は、私に新しい自信と強さをくれたと思う。
私は綺麗、そう言い切ってしまうことには躊躇いや恥じらいを感じる人もいるだろう。
でも、私は去年と比べて綺麗に『なった』。そう思えることは悪くない。
自分でが決めた絶対的な美しさ。
それはきっと、困難な時にも自分を支えてくれるお守りになる。
今年も残すところあと1カ月、そしてこれからも続く私の人生。
せっかく手にした自信をキープしていくだけじゃ、つまらないし勿体ない。これからもっともっと、加速させていかないと。
さぁ次は、どんな未来を妄想しようかな。
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この記事は、天狼院書店の「絶対麗度ライティング」にご参加の方が書いたものです。
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