年末の体調不良は、デトックスチャンス
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記事：punneko（ライティング・ゼミ9月コース）
今年の年末、仕事が最も忙しい時期に盛大に風邪をひいた。
この時期、絶対に体調を崩してはいけないことはわかっていた。
だからマスク、うがい、手洗いなど基本的な予防を徹底していたはずなのに……。
悪寒から始まった風邪は、帰宅後に発熱に変わり咳が止まらない。
夜も眠れないほどの咳に襲われた翌日、コロナ、インフルエンザ、マイコプラズマ肺炎の検査を受けるもいずれも陰性。
いずれも陰性、ということは、特効薬がない、ということでもある。
普段は風邪をひいても割合動けるのに、
今回ばかりは文字通り寝込んだ。
字面が追えない。頭に入ってこない。仕事にならない。
気晴らしに映画でも観ようとするも、映画すらも見られない。
画面を観ていられない。
布団に伏しながら、
私は過去の自分を呪っていた。
あの日、5000歩歩くと称して寒い中歩いていたからそこで体が冷えたんだ、とか、
会社の帰りに買い物に寄らなければ風邪をひかなかったかもしれない、とか。
この忙しい時期に体調を崩したことへの自分責めを繰り返していた。
そんな心身ともに疲弊しきった私に、
「あ、今風邪ひいてよかったのかも」と思える出来事があった。
皆さんが風邪をひいたときに使えるTIPSもあるので、
最後まで読んでみてほしい。
それは、やっと熱が下がり、咳も収まってきたとき、
定期的に予約を入れている整体院でのこと。
「２週間前に風邪をひいて、もう本当に最悪でした……。
仕事は溜まりまくっているし、
食べられなくなってずいぶん体重も落ちて。
あんなにすべての生産活動がストップするなんてと
落ち込みました」
声がれが2週間経っても治らず、
風が漏れるようなかすれ声で言ったとき、
整体師さんから意外な言葉をかけられた。
「それは新しい年に持って行かないほうがいいものが全部体から出て行ったんですね。
風邪をひくことは必ずしも悪いことではないんです。
発熱で汗をかいたりすることで、体の中のいらないものが外に出ていきますし、
以前、ついつい食べ過ぎてしまう、とおっしゃっていましたよね。
それも食欲が落ちたことで今回一層されて、胃が適正な大きさに戻ったのではないですか」
確かに……！
気付いたら、吹き出物が出ていた肌はつるつるになっていて、
笑うと頬に載っていた肉がなくなっている……。
無駄に食べていたものが食べられなくなって、
ファスティングなどせずとも
体が自然にデトックスされていたことに気付いた。
そして、
仕事や、趣味の映画鑑賞・読書が一切できなくなったことで
頭の中がデフラグされた感じで、
体力は落ちているものの感覚は研ぎ澄まされ、
寝込んでいた期間中寝かせていた企画がすいすい進んだばかりか
かなりよいものが出来上がった。
「そういえば、映画を観ようとしても本を読もうとしても集中力が続かなかったんです」
というと、
風邪をひいている時は目はなるべく使わないほうがいい、と教えてくださった。
それ以外にも、
療養中にどう過ごすとそのあとの回復が早いかも教えてくださった。
私は回復期にはあったけれど、
教えていただいたことを素直に試して、
本当にそのあとの回復が早かったのでシェアしたい。
ほとんど金銭もかからず、
もし私ほどの効果は感じられなかったとしても
毒にはならないことばかりなのでぜひ試してみてほしい。
風邪をひいている時は、目をできるだけ使わないようにして休ませる。
目と咽喉は、つながっているらしい。
目にはレンジで温めた蒸しタオルを置いて、温める。
声がれには、首の後ろにも、蒸しタオルを置いて温めるとよい。
オリーブオイルを数滴飲むとのどの粘膜が潤って声がれが収まりやすい。
はちみつをティースプーン1杯程度飲むのも効果的。
私の声がれは、
これを試した翌日には空気みたいなシューシュー声に音が乗るようになり、
翌々日には完全に、とは言えないまでも元の声がずいぶん戻ってきた。
全然難しいことでもなんでもないし
家にあるものだけで実行できることなのに、
効果てきめんすぎてびっくりしてしまった。
そして何よりも、
風邪で寝込むことは悪いことではなく、
心身から悪いものを出せる、デトックスチャンスでもある、
というマインドセットが目から鱗だった。
仕事に影響した…… と自分責めしていた私は、
デトックスしたから身も心も研ぎ澄まされた状態で
仕事も以前よりはかどるし、
心身がきれいな状態で新年を迎えられてむしろラッキー！ くらいに思えている。
「風邪はデトックスチャンス」
今後風邪をひいたときに自分にそう声をかけて前向きにとらえたいし、
今、風邪をひいて落ち込んでいる人に伝えたい！ と思い記してみた。
蒸しタオルやオリーブオイル、はちみつもぜひ、お試しあれ。
＊＊＊
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