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未来の情報は「電話も活用して収集」がベスト


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記事:izmy(ライティング・ゼミ9月コース)
 
 
旅行が好きな私は、ここ最近、プラン立ての際に悩んだらデジタルツールだけでなく、電話による問い合わせを積極活用するようになった。
SNSのダイレクトメッセージ、メールなど、コミュニケーション手段が発展している世の中。電話は「一方的に連絡したい人から相手の状況に構わず即コンタクト取れるから、相手の時間を奪うコミュニケーション手段だ」という某有名起業家のコメントに共感して、なるべくお問い合わせフォームやメールなどで問い合わせを行っていた。ところが、旅館やホテル、観光地などにメール連絡してから1週間経過しても返信がなかったりする。こちらも「返信急がないよ」というスタンスでありつつも、やきもきと返信を待ったり、旅行行程を決めるタイミングを逃してしまったりするので、結局、電話問い合わせを行うことが増えてきた。
 
今回、情報収集に苦戦したのは箱根駅伝観戦だ。
2025年の大会は箱根で観戦することに決めたものの、年始の箱根を訪れるのは初めて。無事に現地にたどり着けるかが最大の懸念だった。
年末年始は公共交通機関のダイヤが変わったりするし、特に箱根駅伝は、選手が走る時間帯の少し前から交通規制が始まったりする。直近5年間の様子を参考にしようにも、2020年~2022年あたりはコロナ禍で大きく状況が変わった年もあり、過去の情報を参考にしづらい。Webの情報を素早く確認してくれる生成AIの力も借りたけれど、Web上にころがっていない未来の情報はさすがにとってきてはくれない。
 
開催1か月前くらいになったら2025年年始のバス情報もアップされるかと思いきや、なかなかアップされない。
第一ステップとして、宿泊先の旅館の問い合わせフォームに質問を送ったが、私も遠回しな聞き方をしたからか、当日のアクセスについてはドンピシャの回答は得られなかった。宿周辺の観戦客の混み具合に関する質問に対しては「現地のスタッフのほうが詳しいので、宿の直接お問い合わせください」とWebに掲載されていない宿への直通電話番号を教えてくれた。
チェックインやチェックアウトで混みあいそうな時間帯は避けて、お昼の12時頃に電話をかけてみた。
「1月2日から宿泊の予約をした者ですが、箱根駅伝が開催されるので当日の道路の状況が気になっています。バスの規制などは入りますか?」
「はい、例年、11時頃から14時頃まで規制されております」
「自分の車で行くか、バスで行くかを悩んでいまして……あと、東京の自宅で観戦して、箱根駅伝が終わってから箱根に向かうか、早めに箱根入りするかも悩んでいます」
「ええ、それでしたら、早めに箱根にいらしていただくことをお勧めします。10時頃の箱根到着であればバスも運行していて、渋滞もあまりしていないので、お車でもバスでもスムーズに到着できると思います。箱根駅伝が終わった午後は規制が解除されますが、渋滞がすごいので、お車でいらしたお客様も『なかなかたどり着けず大変だった』とおっしゃる方が多いです。お早めに宿にいらしても、駐車場もご用意しますし、お部屋には入れませんが、ラウンジで過ごしていただいて大丈夫ですよ」
「まぁ! ラウンジにいてもいいんですか?! すごくありがたいです」
「ぜひ、ご遠慮なくいらしてください」
「ちなみに、次の日の朝はお宿の前の道で観戦したいのですが、観客の混雑状況はいかがでしょうか?」
「大変混みあいますよ~」
「わー、そうなんですか……」
宿から徒歩5分の観戦ポイントでも気を抜けないな、さすが人気の箱根駅伝だ。
 
電話で問い合わせをしたら迷惑かな……という気持ちは杞憂だったと思うほどに、宿のスタッフさんは明るく丁寧に私の悩みを聞いてくれた。そして、現地の例年の状況を踏まえつつ、具体的な提案をしてくれたおかげで「10時頃までに箱根入りをする」という目標が定まった。
さて、やはりバスの正確な情報も知りたい。この勢いでバスの営業所にも電話をかけた。
すると、2025年の年始も2024年と同じように箱根湯本駅から箱根町港(箱根駅伝の往路ゴール地点)まで午前中は直通バスが運行される予定で、2024年12月20日頃にWeb上にも発表される、とのこと。
約1分で質疑応答は完了した。
 
血眼になってWebを検索したり、何度も生成AIを発動させた時間が1時間以上だから、電話による解決のスピーディーさにびっくりしてしまう。
もしかしたら、相手によってはメールよりも電話のほうが即答できて便利、ということもあるのかもしれない。メールを書いたら5分くらいはすぐに経過してしまう。コミュニケーション多様化の時代でも、相手によっては電話のほうがスムーズで、意思疎通がとりやすくて便利だ、という世界は、まだまだ存在することを実感。
このため、最近はちょっと調べても回答にたどり着かない、これから開催されるイベントなどの未来の情報は、電話で問い合わせるようになった。
 
当日は、雪でも安心の公共交通機関を使って箱根入りをした。旅行行程でどのポイントも迷ったり焦ったりすることなく、ゆとりを持って、往路5区を芦ノ湖ゴール付近で、復路6区は芦の湯付近で、すべての選手に「ファイトー!!」と声を枯らしながら全力で応援! 旅をより安心して楽しく過ごすことができたのは、電話越しに伝わった箱根現地のみなさんの温かさのおかげさま、だ。
 
 
 
 
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2025-01-09 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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