偉大な日記様は私の記憶の保管庫
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記事:ふみふみ(ライティング・ゼミ9月コース)
「今日はおばあちゃん家に行った。楽しかった」
「今日は家族みんなで遊びに行った。楽しかった」
このような短く簡単な文章を小学生の頃、一行日記や絵日記として書いたことのある方は少なからずいるのではないでしょうか。
私は小学生の頃、夏休みや冬休みのときの宿題の一部だったことを覚えています。
もちろん小学生の頃の私は、毎日真面目に日記を書くこともあれば、何日かまとめて書くこともありました。
日記は私にとって「小学生が夏休みや冬休みに行う少し面倒くさい宿題」だと、そう思っておりました。
大人になった私が日記を書き始めるまでは。
私が日記を書き始めたのは2人目の子どもが生まれて間もない頃になります。
なぜ突然小学生の長期休みの宿題だと思っていた日記を大人になってから再び書こうとしたのかというと、理由が2つありました。
1人目の子どもが生まれて子育てしていたとき、初めての子育てで目の前のことを行うことに精一杯の日々。
毎日夫に助けられながらも24時間体制で授乳やオムツ変え、抱っこなど子どものお世話をしていたため、寝不足になってしまっており、物忘れが多くみられるように。
もちろん寝不足だけの影響だけでなくマミーブレインという出産後に起こる記憶力や集中力、思考力や判断力の低下がみられてぼーっとすることが増えたり物忘れがひどくなったりする現象で、私の場合は記憶力の低下が顕著に表れておりました。
毎日子どもと過ごしていて、子どもの成長はわかる。
しかし後から子どもの成長について振り返ってみると、いつから寝返りができたのか、ハイハイができたのか、なんとなくは覚えていてもはっきりと「いつできたのか」を忘れてしまっていたのです。
写真に残しているときは、日付が入っていて偶然わかることがあったのですが、その日に何をしていたのか思い出せない。それが私には悲しく、悔しいことでした。
そのため、子どもの成長を振り返られるようにしたいなと思い、日記を書くことに対し関心を持ったのです。
また、書くことを習慣にしたかった、ということがもう一つの理由です。
書くことで脳の活性化にも繋がるし、自分の字で、自分の気持ちを表現することをすることで自分の心の中に溜まりがちなものを表出することによって発散できるのではないかと考えました。
そのため、2人目が生まれたときに「2人目が生まれたし、子どもの成長が分かるように日記でも書いてみようかな」と思い、早速本屋さんに行ってみました。
今まで日記を書こうと思ったことがなかったため知らなかったのですが、本屋さんにはなんと1年間用の日記だけでなく3年や5年などと何年間も継続できる用の日記がありました。
「せっかく行うならできるだけ長く続けられたらいいな」との思いから、私は3年間書ける日記を購入。
その日の出来事だけでなく子どもの成長や自分の気持ちも書けるように、1日最大7行書けるものを選びました。
私はもともと熱しやすく冷めやすいタイプで、いざ気合いを入れても一つのことがなかなか長続きしないことが多くありました。
長続きしない原因としては、「やるからにはちゃんとやらなきゃ」と自分なりの完璧を求めてしまい、自分のなかで「できなかった」と一度ケチがついてしまうとできなくなってしまうことでした。
そのため、日記では「とりあえず毎日気負わずにまずは書いてみる」を念頭に書いてみました。
机に日記とお気に入りのペンを用意。
記入するページを開き、
「今日はどんな出来事があったかな?」
「子どもたちはどんなことして遊んだり、どんな成長がみられたかな?」
「今日の私はどんな気持ちだったかな?」
と頭の中の整理をする時間に。
もちろん本日のことを振り返る時間ではありましたが、それだけでなく、自分と対話する時間にもなりました。
来る日も来る日も日記を書きました。
身体が軽く元気よく1日過ごせた日も、逆にどんより身体が重たくて疲れてしまった日も、日記を書くことだけは続けていました。
案の定2人目が生まれてからマミーブレインの影響か色々忘れてしまうことが多く、「子どもはいつ頃寝返りしたんだっけ?」「この出来事はいつのことだったかな?」等と自力で思い出せないことが頻繁にありました。
1人目の子どものときは「寝返りは……この頃かな? きっと。たぶん」と曖昧なままになってしまうこともありましたが、日記を書き始めてからは日記を見直すだけでその日はどんな出来事だったのか、子どもについてはどんな成長がみられた等文章を見るだけで「そうだそうだ、この日に寝返りできるようになったんだった!」と思い出すことができるようになりました。
まだ日記を書きはじめて8か月程ですが、何度もこの日記に助けられております。
色々と忘れてしまうことが多い私にとって、日記のことを「日記様」と思う程、私の記憶の保管庫となっており、なくてはならない相棒のような存在になっております。
日記が思い出すきっかけをくれているので、「忘れてもいい!」とさえ思ってしまっているほど私にとって良い影響を与えてくれています。
子育てに奮闘中の方、1行日記からでも良いと思うので、日記を書くことを習慣にしてみてはいかがでしょうか?
書くことで気持ちも落ち着きますし、「記憶の保管庫」としてどんなことがあったか見返すことによりその日にどんな出来事があったのか思い出すことができます。
一家に一冊、記憶保管庫の日記帳を。
そんな保管庫があってもいいのではないかと、私は思います。
***
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