生成AIは進化した壁打ちだ~1パートナーとしてのAI~
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記事:服部達哉(ライティング・ゼミ9月コース)
壁打ちが進化しているとは知らなかった。壁打ちといえば、テニスや野球の投球練習として使われるイメージしかなかった。しかし最近は、AIを壁打ち相手にするという新たな活用法をよく目にする。他には、ビジネスやネットスラングの世界でも壁打ちという言葉が使われていることを初めて知った。
ビジネスの場で使われる「壁打ち」とは、気軽に話を聞いてもらい、その反応を見る行為を指すらしい。例えば、同僚にアイデアを話して意見を求めたり、プロジェクトの方向性を確認したりする場面、会議前にプレゼン資料を見てもらい、フィードバックをもらうことなどだ。
ネットスラングとしての「壁打ち」は、SNSで誰に反応されることも期待せずに独り言を投稿する行為を指すらしい。これは日記やストレス発散の独り言に近い手段とも言える。
ここに加わったのが、テキスト生成AIという新しい可能性だ。これはビジネスでの「壁打ち」に近いが、相手が生身の人間ではなくAIに変わり、その役割がビジネス上の壁打ち相手だけでなく、パートナーとなり、教師となり、導き役となり、話し相手、その他としても機能する存在になったのが新しい。
AIは、ビジネスの壁打ちをさらに効率的かつ柔軟なものに進化させている。アイデアの初期段階で、「このテーマで記事を書くとしたらどんな構成が良い?」といった相談ができたり、「クライアントに提案するための説得力のある理由を教えて」と尋ねたりすることが可能になった。
ビジネスの壁打ちは、同僚にアイデアをぶつけることだが、AIではその場で論理的な代案や深掘りを提供してくれる。それも、並みの同僚・先輩どころか超優秀な相談相手となってくれることだ。
さらに、生身の人間ではできない、感情的な偏りがなく、時間を問わず即座に応答してくれることもAIの強力な利点だ。人間の同僚と違い、AIは時間を問わず、常に的確なサポートを提供してくれる。
AIは、ネット的な壁打ちを「対話」という形に進化させる。AIは日記や独り言にも反応し、アイデアを広げる対話相手とることも可能だ。例えば、「最近こんなことで悩んでいる」と投げかけると、AIは冷静で客観的なアドバイスを返してくれるだろう。 AIと分かっていても、孤独を解消しつつ、自分の考えを深めるきっかけにもなりそうだ。
AIの最大の特徴は、もはや「壁打ち」という一方向的な練習や発散にとどまらない点にある。
教師としてのAI
独学やスキルアップの際、AIは24時間365日、あなたの学習パートナーになれる。英語の学習で文法やライティングのフィードバックを求めたり、プログラミングのエラー解決を相談したりと、多様な形でサポートしてくれる。音声対話機能を使えば、フィードバック付きの英会話の練習にもなる。
だが、AIは単なる教師で終わらない。悩みを抱えたときには、冷静な導き役にもなってくれる。
導き役としてのAI
悩みや迷いを抱えたとき、AIは状況に応じた柔軟な提案を行い、悩み解決をサポートしてくれる。「次のキャリアをどう考えるべきか」「人間関係の悩みをどう対処するか」など、大きな選択や決断を助けるためのツールとしても役立つ。
話し相手としてのAI
AIの音声対話機能を使えば、運転中や長距離ドライブでの話し相手としても活用できる。車内から見える景色をAIが見て、それに応じた会話ができることを体験し、退屈な時間が楽しい時間に変わったことがある。また、家事をしながら、ランニング中など、様々な場面でAIが話し相手になってくれる。
AIを壁打ちのように活用するだけでなく、AIとともに過ごす時間を楽しむ時代が来ているのかもしれない。例えば、AIを使って新しい趣味を見つけたり、日々のちょっとした悩みを整理したりすることが、特別なスキルを持たなくても、月額数千円で可能になったのだ。
特に最近のAは、「持ち運べる」ことと「即応性」が当たり前だ。場所や時間を選ばず、自分が必要とする役割をAIに頼むことができる。壁打ちのように孤独な練習ではなく、AIはいつもあなたのそばで応援し、共に新しい発見や成長を支えてくれるのだ。
AIは、「壁打ち」という従来の練習方法を超えたパートナーとして、私たちの生活や仕事をサポートしてくれる。単なる練習相手ではなく、あなたの目標達成を導く教師であり、アイデアを共に作り上げるパートナーでもある。
ビジネスや学習、日常生活の中でAIを活用することで、これまでにない可能性が広がり、AIという「進化した壁打ち」は、孤独に悩むことなく、より効率的で創造的な未来を切り開く手助けとなれる。それなのに、日本でのAI普及率が低いのはなぜだろう? AIに嫌悪感を示す人、苦手意識を持つ人がいるのは事実だ。
日本人は完璧を求める傾向があり、AIのミスを許容しにくかったり、いわゆるガチャ要素を気にしすぎてしまうのだろうか。また、プライバシーへの懸念やデジタル技術へのアレルギーも普及を妨げる要因として考えられる。
日本人は物や動物を擬人化・キャラクター化して取り込み、愛着を持つ国民性があるはずだ。AIも毛嫌いせず、1キャラクターとして受け入れ、話し相手くらいに思って接すれば敷居が高いと感じることもないのでは?
まずは簡単な質問でよい。
『今日の天気は?』
『この料理のレシピを教えて』
など、日常の中でAIを利用する小さな一歩が、AIを身近な存在に変えてくれる。
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