知ってる?日本のバレンタインデー事情:チョコの甘い歴史を紐解こう!
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記事:琴森美香子(ライティング・ゼミ11月コース)
チョコレート好きのみなさん、そしてバレンタインデーが待ち遠しいそこのあなた!
今日は、誰もが一度は経験したことがあるであろう、バレンタインデーについてのお話です。
バレンタインデーといえば、「女性が男性にチョコレートを贈る」というイメージが一般的ですが、実はこれって、日本だけの独特な文化だってご存じでしたか? 今回は、日本のバレンタインデーがどうやって形作られてきたのか、その歴史をちょっと覗いてみましょう!
まず、バレンタインデーの歴史は、紀元3世紀ごろのローマ帝国にまで遡ります。この祝日の由来にはいくつかの説がありますが、最も有名なのは「聖バレンタイン」にまつわる物語です。
当時のローマ皇帝・クラウディウス2世は、兵士たちが愛する人を故郷に残すと士気が下がるという理由から、兵士の結婚を禁止しました。しかし、バレンタインという司教は、この命令に反して密かに兵士たちの結婚式を執り行い、愛の大切さを説きました。この行為が皇帝の怒りを買い、彼は処刑されてしまいます。そして、バレンタイン司教が殉教した2月14日が、愛を象徴する日として広まったと言われています。
また、同じくローマ時代の春を祝う祭り「ルペルカリア祭」とも結びつけられることがあります。この祭りでは、男女がくじ引きでペアを作り、春の到来と豊穣を祝いました。
こうした古代の風習が、現在のバレンタインデーの元となったと考えられていますが、その祝われ方は国によって実にさまざま!
たとえば、アメリカでは、恋人だけでなく友人や家族にも贈り物をするのが一般的で、子供たちも学校でバレンタインカードを交換するなど、幅広い年齢層で楽しむイベントです。
また、イギリスでは、バレンタインデーに「愛の詩」を送る伝統があり、恋人だけでなく、家族や友人にもカードや花を贈ります。
フランスでは、「愛の国」の名にふさわしく、恋人たちがレストランでディナーを楽しんだり、花束や高価なギフトを贈り合ったりします。
韓国では日本同様、女性が男性にチョコレートを贈る習慣があり、3月14日の「ホワイトデー」に男性が女性へお返しをするのも同じです。さらに、韓国独自の文化として、4月14日の「ブラックデー」があり、この日はバレンタインデーやホワイトデーに縁のなかった人たちが、ジャージャー麺(黒い麺料理)を食べて過ごします。これはユニークですね!
このように様々な形で祝われているバレンタインデーですが、日本に伝わったのは、1930年代。神戸の洋菓子店「モロゾフ」が、外国人向けに「恋人たちが贈り物を交換する日」として紹介したのが最初と言われています。
ただし、当時は知る人ぞ知る存在で、日本人の間ではほとんど浸透しませんでした。
本格的にバレンタインデーが日本で広まったのは1960年ごろ。東京の「メリーチョコレート」が、「女性から、好きな男性にチョコを贈る日」として大々的に宣伝を開始しました。
このアイディア、当時としては斬新でしたが、女性の社会進出が進み、バレンタインデーが男女平等なイベントとして捉えられるようになったことから、多くの女性の心に響いたのかもしれません。
その後、他の製菓会社もこぞってキャンペーンを展開し、1970年代にはすっかり日本のイベントとして定着しました。
現在の日本のバレンタインデーは、「女性から男性へチョコを贈る日」を超え、いろいろな形で楽しめるイベントとなっており、ョコレート文化も進化してきました。たとえば、
義理チョコ: 職場の同僚や上司にあげる、いわゆる社交辞令チョコ
友チョコ: 友達同士で交換する楽しいチョコ
自分チョコ: 自分のためのご褒美チョコ
推しチョコ: リスペクトしている人やキャラクターへの思いを込めて作るチョコ
さらに、「逆チョコ」(男性から女性へ)も登場し、多様化が進んでいます。最近ではSNSを活用して手作りチョコの写真を共有したり、ユニークなギフトを贈るのも人気です。
なんだかチョコレート業界の戦略に踊らされている気もしますが(笑)、それもまた楽しさの一部ですね。
このように、日本のバレンタインデーは、単なる海外文化の模倣ではなく、製菓業界の工夫と日本人の価値観が融合して生まれた、まさに日本独自のイベントと言えるでしょう。
しかし、このイベントがここまで日本に深く根付いた背景には、気持ちを率直に伝えることが得意ではない、日本人気質が影響しているように思います。
バレンタインデーは、1年に一度、普段はなかなか口にできない気持ちを、勇気を出して相手に伝えるきっかけを与えてくれる日。
だからこそ、多くの人に愛され、長く続いてきたのではないでしょうか?
今年の2月14日は、普段伝えそびれている感謝や想いを形にし、改めて大切な人に伝える日として、バレンタインデーを見直してみてはいかがでしょう。
どうぞ、素敵なバレンタインデーをお過ごしください♪ 🍫💌
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