不平不満は自分を育てる種
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:星 灯(ライティングゼミ・1月コース)
やりたいことが見つからない。
この言葉、就職活動や転職活動をしている人からよく聞く言葉だ。
かくいう私も以前、転職活動をしている時に思っていたことだ。
現状に満足できず、もう嫌だ! と思い、転職活動を始めようと思った。とりあえず転職サイトに登録し、履歴書と職務経歴書を書き、気になる会社に応募をしてみた。希望としては年間休日120日以上、完全土日祝日休み、給料は今より多いところ、賞与あり、など福利厚生が充実しているところが良かった。ただ、肝心の「希望職種」がなかなか定まらない。今までずっと事務職に携わってきたので、とりあえずその経験を活かし、今回も同じような職種がいいかと思い応募していたのだが、なかなかうまくいかない。書類審査で落とされるのがほとんどで、面接にこぎつけても採用にまでは至らない。そのうち段々と活動に熱が入らなくり、途中でやめてしまった。
そもそも転職をしたいと思った理由が後ろ向きな理由だった。あれが嫌、これが嫌、だから辞めたい。要するに単なる自分のワガママが理由だった。よくよく考えれば、改善方法はいくらでもあったのに、それに気づかず、やりたくない事から逃げて他の場所を求めていたのだ。
これではいけない。
もう一度、自分自身を振り返る時間をとってみた。なんで嫌なの? あの人のなにが嫌? 問題が起こった時、解決する方法がちゃんとあるんじゃない? こうして自分と向き合う時間を持つことで自分の課題が見えてきた。そして嫌なことから逃げずに、仕事に対する向き合い方を変えてみた。すると少しづつ、嫌なことへの対処方法が分かるようになり、問題が起きても自分の力で解決する方法も見つけられるようになってきた。
ここで踏みとどまってよかった。そして、もう一度ここで頑張ろう! と思った。
そうこうしていると周りの態度も変わってきた。正直、今まで嫌なことから逃げていた態度は周りにも伝わっていた。口には出さなくても態度に現れていたのだろう。見ている人はちゃんと見ている。でも、自分が真摯に仕事に向き合っていると、困ったことがあった時に、助けてくれる人や支えてくれる人が必ずいた。そんな思いに気づかされ、今までの自分の愚かさを恥じた。
よくよく考えれば、私は恵まれた環境にいる。なのに、不平不満、愚痴ばかり、感謝の気持ちが足りない。こんな状態で転職したところで、また同じことになるのが目に見えている。やりたいことが見つからないのではなく、ここでやるべき事があるのに、それに目を向けず、他の場所にやりたいことを探してしまっていたのだ。
そんな毎日を送っている中で気づけたことがある。
それは、自分を知れたこと。
自分ってどんな人間? どんな性格? 長所は? 課題は? 何が得意?
自分をちゃんと理解していく中で、段々と自分の本音に気づいていく。
私って本当はどうしたいの?
私は今まで自分の思っていることを表に出すことが苦手だった。不平不満が出たのも自分の思っていることをちゃんと伝えなかったことがいけなかった。「こうして欲しい」と思っていることがあるのに、ちゃんと伝えず文句ばかり言う。
だから、これからは少しずつでもいいから自分の思いをちゃんと口にしていこうと思った。言葉に出して伝えなきゃ伝わらない。
ただ、言葉で伝えることが下手くそ過ぎて、いつも言っていることが支離滅裂になってしまう。でも文章に起こせば、頭の中で考えていることを整理できて、思ったことをうまく伝えられるのではないかと思った。
こうして私は文章を書く技術を身につけたいと思った。まずは本で勉強をしてみたが、本だけでは実践が難しい。他にもネットで勉強ができるセミナーなどを探してみたが、実際に申し込むまでにはいかなかった。ただただ漠然と勉強したいな、だけで月日が過ぎていった。
そんなこんなでライティングのことがちょっと頭から離れていたころ、たまたま本屋に行こうと思った時にふと、天狼院書店という本屋があるのを思い出した。書店といっても普通の本屋ではなさそう。どんな本屋だ? なんだか入りにくい。でも百聞は一見にしかず! 思いきって行ってみることにした。そこで出会ったのが「ライティングゼミ」だった。そういえば私、ライティングの勉強をしたかったんだよなと思い出した。しかもライティングを学ぶことで、話すことやスピーチ、企画書などにも応用できるという。
「これは学んでみる価値あり!」と思い、申し込むことにした。
まだまだゼミは始まったばかりで、なかなか上手く書けない。でもそういう時は、なぜ書けないのか? 書けない理由はなに? 本当に伝えたいことはなに? と突き詰めて考えていくことで、その壁を乗り越えられるのではないだろうか。
そう、転職活動で行き詰まった時のように……。
不平不満から見つけた種。花を育てるように、ちゃんと手をかければ、芽が出て、キレイな花を咲かせることができる。これからどんな花を咲かせられるか、しっかりとその種を育てていこうと思う。
***
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