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難聴は「旅人」だ

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:suiminn04(ライティング特講)
 
 
私自身、生まれつき難聴で左耳に補聴器を装着しないと全く聞こえないという日常生活の中で飛び交う情報が得ることができません。
お風呂に入浴したり寝たりする時以外に補聴器を装着すれば、音楽や人の声・コンロの火をつけた時の音など様々な情報を得ることができて楽しく過ごしています。
 
難聴とはいえ、聞こえのレベルいわゆる「聴力」は個人差があり私の聴力を標準レベルにしないで欲しいという認識をしてもらいたい。
 
さて、本記事のタイトルには難聴は「旅人」だということですが、「旅人」というのは私自身の経験した上での考えた価値観です。
 
難聴は旅人という理由は……
・ろう者の世界と聴者の世界に行き交うことが出来る
・2つの世界の価値観や気持ちが理解している
・色んな人と関われる
その3つの理由で難聴である私の価値観を生まれました。
 
この3つに似ているなと思ったのは私の趣味である一人旅で大学時代に一人でアメリカに旅行したことに関係に関係しています。
アメリカに行く前では京都や大阪、兵庫、奈良、広島、国内に行ってきました。
旅は旅行先で必ず旅行先の世界感を感じ取るように意識しています。
毎日過ごしている東京都の世界観とは違って、そこに住んでいる人たちの価値観が違うなと感じ取ってきました。
特に一人旅の中ではアメリカが全く別世界だなぁと感じました。
日本で考えてきた価値観が全く逆のような価値観でアメリカでは何度も「あ、ここ日本じゃなくてアメリカだ……」と思うことが多くありました。
日本とアメリカ。
大きな世界が2つに感じ取ったことを難聴である私は聴者の世界や難聴・ろう者の世界という小さな世界に少し似ているなと感じています。
 
まず一つ目の理由は『東京喰種』のセリフがきっかけです。
ヤングジャンプの『東京喰種』という漫画で、物語の世界では人間と人間を食べる「喰種(グール)」が存在する内容です。
主人公は元々は人間だけれどあるトラブルのきっかけで喰種の臓器を移植されてしまった事で人と喰種を混じった体になってしまった事で人間だった生活が出来なくなってしまって、主人公が「居場所がない」と孤独を感じるようになってしまった。
だが、ある人物から「ふたつの世界に居場所を持てるただ一人の存在なんだよ」という助言で主人公の気持ちを軽くなったかのようなシーンがきっかけです。
 
私自身も最初は難聴という悩みは自分自身しかなく、孤独を抱えてしまった事があり居場所がないことを感じることが多くありました。
学生時代にいじめを受けたことも多くあることで、人間不信になってしまった事もあります。
 
今では色んな人と関わるうちに2つの居場所を作れるようになり、落ち着くようになっています。
 
次に2つ目の理由は2つの世界に行くと
補聴器を外せば音のない世界を感じることができ、ろう者達としての当たり前と聴者としての当たり前がまるで違い、お互い知らないと何かとトラブルを起きかねない事があります。
例えば、後ろ姿の知らない人に肩を叩く時って指一本でトントンと呼ぶことが聴者としては驚かずに済みますが逆にろう者はそれが違和感を感じびっくりすることがあります。
ろう者の場合は手のひらので肩をポンポンと優しく叩く方が当たり前だそうです。(最近初めて知って少し驚いています……)
そういったお互い当たり前だと思っていたことが少し違う部分を見ると面白いなと感じるし、それと同時にトラブルになったことを聞いたこともあるし実際に「それはあまり良くないよ」と教えたこともありました。
そういった出来事を少なくなるように私はろう者と聴者とお互い知り合うきっかけになれる機会を与えることが出来たらいいなと考えています。
手話を知るきっかけになるだけでなく、一人一人の個人に対する交流をできるようになり初めて対等になれるような関係を作れたらいいなと思っています。
もちろん、お互い自分たちから行動をすることがお互いとしては一番良いやり方だが、最初は少しでもきっかけを作れたらいいなと思っています。
 
最後に色んな人と関われるのは、ろう者や難聴、聴者はそれぞれ個性があり色んな考え方
が当然持っています。
私はその一人一人違う考え方があって、違う性格や特徴があって面白いなと思うし、人と交流するのが好きなのです。
最近ではVRChatというSNSソーシャルアプリで知り合った人とオフ会することが行くようになっています。
実際に会うと仮想空間で話した内容より深い話もできるし、会った人の考え方をより見えるようになるという事が最近楽しめています。
もちろん、ろう者に会って色んな悩みや情報を共有してもらったりするのでそういった特殊な出会い方もあっていい機会を取ることが出来ます。
 
そういった3つの理由で2つの世界に行ったり来たりして手話と日本語という2つの言語を沢山活用して行って、色んな人と関わって行くことが難聴者は「旅人」のような存在ではないかなと思っています。
 
現在でも私は昼間では現実の世界にて仕事で自分の難聴と言うハンディキャップがある事を必ず伝えて聴者と交流したり、夜ではVRでVRChatで聴者だけでなくろう者と手話で雑談したり、一緒に遊んだりしています。
 
この記事を読んでいる難聴者が私自身の価値観をポジティブに行って欲しいということを伝えらえたら嬉しいですし、この記事をきっかけで知った聴者たちにも少しでもいいので勇気を振り絞って関わっていただけたら私は嬉しく思います。
 
当然、関わって行くと価値観の違いなどのトラブルが起きるかもしれないけれど、それは人間だれしも似たような間違いが起きるし、人間関係の悪化の原因で関わらないようにしてしまっては何も進展しないと思います。
根気よく相手の思いやりを忘れずにいてほしいです。
同じ人間として、一人一人の個人を見てほしいです。
ぜひ、失敗に恐れずに関わって行ってください。
 
 
 
 
***

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2025-03-06 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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