26年間ずっとコンプレックスだった「自信のなさ」がやっと「自分の一番愛せるところ」に変わった話
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:弓月怜南(ライティング・ゼミ3月コース)
自信がない。
誰しもがそう悩んだことはあるのだろうが、「自信がない」問題に、私はこれまでずっと悩まされてきた。
自慢ではないが、
「本当に色んなこと知っているんだね」「めちゃくちゃ勉強しているんだね」
と褒めてもらえることが多い。正直言って同世代の中では、めちゃくちゃ勉強している方だと思う。毎日「もっともっと自分を良くしないと」と思いながら(なかば脅迫観念にかられながら)ビジネスについてAIについて文章術について勉強している。勉強したことを活かして、自分で会社だって立ち上げた。
しかし何を成し遂げても、どれだけ勉強しても、どうしても自信が持てない。自信が持てないので、ありとあらゆることが不安になってしまう。
自分で何とか会社を立ち上げてからも「自分はもっと出来るはずなのに」と悩むことばかりだった。
「自信を持ちたい!」と思い、色んな事に取り組んでみた。「自信がない理由」をたくさん書き出してみたり、「自信がないと良いこと」「自信があると良いこと」を書き出してみたり、毎日「私は最高だ」とノートに書き続けてみたり。なんとか自分を奮い立たせて、自信をムリやり作り出し、1人で小さな会社も経営し始めたが、やはり自信のなさに苦しめられた。自信なさは不安に変わり、どこまで準備しても実行に踏み切れないため、自分の能力を発揮しきれないもどかしさに変わった。何とか会社を立ち上げたものの、色んなことが不安になり、プレッシャーに押しつぶされ、うつ状態になってしまった時もあった。
「どうしたら自信を手に入れられるだろうか?」とひたすら考え、何とか1人で乗り切ろうとしていたが、ある日、私は1人ですべてを何とかしようとするのを辞めることにした。そもそも経営とは、自分に足りないものはどんどん補っていくべきなのだ。「自信のなさ」だって、誰かを仲間にすることで補うべきだったのだ。「恐れ知らずでドンドン突き進んでいける」人を仲間に引き入れて、一緒に事業を始めた。彼女は、ドンドン突き進んでいけるものの、細かいタスクや定期的な仕事をこなすのが苦手だった。私は細かいタスクは得意なので、お互いに足りないところを補完しあえそうだった。
彼女と仕事を始めてすぐに「これは最強のタッグかもしれない」と思うようになった。彼女は社交的な性格で、色んな人にドンドン話を聞いて、新しいアイデアを持ってくる。私は、細かいところが「これで大丈夫なのだろうか?」と心配になってしまうので、事業の細かい点をどんどん修正していく。これまでは考えられなかったようなスピードで事業が立ち上がり、「2人でいれば何でもできるのではないか?」と思えるようになった。
これまでは「自信のなさ」からアイデアは思いついても実行に踏み切れない所があったが、今は何かを思いついたらすぐに彼女に話す。「めっちゃいいね!早くやろう!」と実行する方法を一緒に考える。これまでは想像もできなかったくらい、自分が1日に出来ることが増え、毎日が本当に楽しくなった。
そんなある日、彼女がこんなツイートしてくれた。
○○(私の本名)と仕事しているんだけど、彼女は「細部にこだわる」がずば抜けてるのよな。
「もっと改善できるはず」という視点を絶対に手放さない。
「こんなものでいいか」が1mmもない。
絶妙な言い回しまでこだわりきれる。
これができる人は本当に信用されるなと思う。
彼女と事業をしていると、プロダクトと設計が1日単位で改善されていくのを感じる。
魂は細部に宿る。「細部までやりきる」をやり切るだけで、大抵のことには勝てる。
何の予告もなくラブレターを受け取ってしまった私は、涙が出そうになるくらい嬉しかった。あまりにも嬉しかったので、ツイートを印刷してスケジュール帳に貼りつけたくらいだ。今でも毎日眺めている。
彼女は、今まで「自信がない」とずっと悩んでいた私に「自信がないところがあなたの良さだよ」と教えてくれた。自信がないからこそ、「これで本当に大丈夫かな?」と細部が気になってしまい、どこまでも改善を重ねてしまう。でも、細部を気にかけられることは、私の一番の武器であり、人から信頼をうけとれる源泉となっていたのだ。
「大丈夫かな?」と言うと「イケるっしょ」と今日も彼女は返してくれる。
「大丈夫だ」と思えた私は、「自信のなさ」を武器に、今日もコツコツと事業を改善していく。
***
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