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地方移住、地元付き合いは必須じゃない!


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記事:溝端直毅(ライティング・ゼミ集中コース)
 
 
田舎でも意外と快適
 
「都会はゴミゴミしていて、満員電車もあってやだな」「でも、田舎も人間関係が煩わしそう……」
 
地方移住に興味があるけど、田舎の人間関係が不安な方、いらっしゃるのではないでしょうか?
 
田舎の人間関係は、とかく閉鎖的と言われがち。
 
最近でも、2023年に高知県土佐市で起こった、移住者と地元の有力者の対立の事件(※)が話題になりましたね。
 
ただ、私自身は、移住先において、人間関係に嫌な思いをしたことはありません。
 
私は2019年に香川県の三豊(みとよ)市に移住しました。きっかけは、当時勤めていた会社の業務の一環で、同市の市役所に出向することになったことです。
 
出向は2022年末に終わったのですが、すっかりこの町が気に入ってしまい、今も住み続けています。
 
三豊市は、香川県の西部にある、人口55,000人ほどの町。市域の多くは、田んぼや畑、山、工業地帯などが占めています。都市に住んでいる方が思い浮かべる、典型的な田舎でしょう。
 
そんな三豊市で、私が住んでいるのは、いわゆるアパート。もともと公営の雇用促進住宅だった建物で、今は民間企業が買い取って運営しています(わが町には珍しく、5階建て)。
 
家賃は月額30,000~35,000円くらい(駐車場代が別途3,000円)。田舎でも、安い部類の住居になります。
 
同じアパートに住む人の半数は、外国人。ベトナムなどの東南アジアから来ている農業実習生か工場勤務の方のようです。
 
残りの半数は、家族やカップルで住んでいる日本人。様子を見ている限り、他の地域から来た方々のようです。
 
そんなアパートに住むメリットは、自治会や消防団に入る必要がないということ。建物の管理については、専門の管理スタッフがやってくれます。草刈りや道掃除などに参加する必要はありません。
 
田舎の人間関係というと、隣近所や自治会の付き合いが煩わしい、と言われることがあります。ただ、こういった「よそ者が集まるアパート」もそれなりにあり、そこに入ると、都会のアパートに住むのと、あまり変わりません。
 
※高知県土佐市のカフェ「ニールマーレ」において、2023年9月、運営を担っていた移住所が退去になった事件。地域の関係者、市役所などとの関係性で、注目を集めた。
 
人間関係を選べるか?
 
「ただでさえ人の少ない田舎で、隣近所の付き合いもなかったら、さぞお前は寂しい生活をしているんだろう」
 
この文章を読んで、逆にそう思った方もいるかもしれません。
 
でも、隣近所の付き合いをしてなくても、私はさまざまなコミュニティに参加しています。
 
毎月、海岸清掃のボランティアに参加したり、子どもたちの集まる多世代交流拠点でイベントをやったり、懇意にしているカフェの定期食事会に出たり……。
 
5万人以上の規模の町となると、町中にさまざまなコミュニティがあります。
 
特に近年は、田舎でも、都会や海外と行き来する人が増えており、「閉鎖的な田舎」のイメージを覆すような人も多くいます。
 
こうした人たちが関わっているコミュニティは、都会的な良さと田舎ならではの親密さを兼ね合わせた独自のもの。私はこの点に、田舎暮らしの大きな魅力を感じています。
 
「人間関係が煩わしい」というのは、つまるところ「自分で選べない人間関係が多い」ということだと思います。
 
その点、私は自分で関わりたいコミュニティをかなり選べているので、東京に暮らしていたときよりも人間関係は充実しています。
 
なお、「田舎だと、スーパーに行っても知り合いと顔を合わせるので嫌だ」という人もいるかもしれません。
 
これも、町の規模によるところがあって、私のいる三豊市の場合、知り合いと出くわす可能性が高いスーパー/時間帯がある、という感じです。
 
(私は、こういった場で知り合いと顔を合わせることにそれほどストレスを感じないのですが、あまり人と会いたくない気分のときは、夜遅くに行ったり、少し離れたスーパーに行ったりしています)
 
そもそも「地方」とひとことで言っても、町のレベルはさまざま。
 
今回は私の住む三豊市の話をしましたが、香川県の県庁所在地・高松市(人口約50万人)くらいの規模だったら、「ほどよいコンパクトさと都会っぽさ」を感じることもできます。
 
「田舎は閉鎖的」
 
でも、そこの解像度をもっと上げて、ひとつひとつの地域の違いを見るようにすると、あなたが幸せになれる地域を探しやすくなります。
 
今はお試し移住ツアー、お試し移住ができる住居、多拠点居住サービスなども多くあります。
 
また、私が住んでいるようなアパートは、賃貸サイトにも掲載されています。
 
もし移住に少しでも興味があったら、あまり構え過ぎず検討してみてください。
 
 
 
 
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2025-05-07 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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