北九州にもインバウンドの波が来た!
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記事:川原佳代(ライティング・ゼミ集中コース)
「北九州は京都?」
羽田空港から北九州空港へ到着したはず。本日は公共交通機関で帰宅予定。バスを乗り継いで、1時間後には帰宅、のはずだった。1本でも早いバスの便に乗ろうと、急いでバス停へ移動した、までは良かったが、目の前にはみたことがない風景が広がっていた。小倉駅行きのバス停にすでに50人ほどの人が並んでいる。停車しているバスには、もう多くの客が乗車。案内の人も対応しきれていない状況。一体何が起こったのか。
新型コロナの影響もなくなり、北九州空港も国際線が飛ぶようになった。北九州のデパートやショッピングモールでも外国語表記が増えた。レストランやカフェなどでも日本語でない響きが聞こえてくる。インバウンドの波が北九州にもきているとは感じていた。でも、団体客がほとんどで彼らは観光バスで移動していた。そう、ここは北九州。羽田空港でもなければ、成田空港でもない。海外からの観光客がバス停に並ぶことなどない。
目の前の信じられない光景の戸惑う私。私の便が到着する少し前に韓国からの便が到着していたらしい。
北九州空港は北九州中心から高速道路を利用して30分。小倉駅行きのバスは1時間後だと言われ、案内の人からは近くの駅への路線バスを勧められる。一人でタクシー使うのは避けたい。北九州空港の利用客を増やすために、近くの駅に特急電車を停車するようにしたというニュースを思い出した。この移動の仕方を試してみるのも良いかと路線バスに乗り、近くの駅に移動。残念なことにこの時間に特急電車はないようである。ホームで待っていると、目の前を特急電車がものすごい勢いで通過していった。「えつっ!」強風に煽られた。こんな速度で駅を通過することはないはず。特急電車に乗れると思ったのも叶わなかった。この特急電車の運転手もきっと多くの人が駅にいたことに驚いたのではないだろうか。
この想定外の状況の中、各駅停車の電車に乗り込んだ。「ここは京都?」と思わず苦笑い。
京都の住民は観光客が多すぎて、バスに乗れない、バスに乗らないという話を思い出した。京都は観光客が多いから仕方がないと思っていた。でもここは地方の北九州、そんなことある?通常の生活ができないなんて。
最近よく聞く「インバウンド」外国人が日本で買い物をしたり、ホテルに泊まったり、食事をしたりして日本の経済にも良い影響が出ているときく。東京に行くと、外国人の多さに驚く。日本にいるのに英語で話さないといけないかと思ったこともある。でも、これは全国で言えることなのかもしれない。京都だけでなく、富士山登山やスキーツアー、地方の観光地でも外国人が溢れている。
地方の人も私と同じように「ここは京都?」と思っている人がいるかもしれない。
世界が小さくなったと実感する今日この頃。子供の頃、海外はものすごく遠い存在で、テレビの中で見る世界だと思っていた。もちろん、外国人を見ることもなかった。でも、今は身近になった。
これからはもっともっと身近になっていくだろう。その時が来る前から準備しておこないといけない。
まずは地元の北九州空港のバスも国際線が到着するときは便を増やしてもらわないといけない。
そして、誰もが簡単な英語を使えるようにしておくか、携帯の翻訳機を使えるようになっておくといいかもしれない。前回、国際線に乗った時、隣の人に声をかけられたが、彼は英語を使わない。でも翻訳機をうまく使いこなしており中国語と英語で会話ができた。日本人もうまく使える人が増えるといいなと思った。日本のタクシーの運転手にも翻訳機を使っている人がいた。仕事となると使わざるを得ないのかもしれない。が、仕事でなくても翻訳機を使って会話ができるか、英語を使って会話ができるくらいにはなっておきたいものである。
あとはどんな準備ができるだろうか。地元の良いところや日本の文化、美味しいレストランやお土産を紹介、案内できるように勉強しなおしておくのも良いのかもしれない。海外に行くと日本のことを聞かれて、答えられないことが多い。だから、これを機にというのも良いのかもしれない。
日本中にインバウンドの波が来ている。これからは外国に行かなくても、世界中の人と友達になるくらいの気持ちで、受け入れ、関わっていく心を持たないといけないのだと思う。色々な国に友達がいると、親身になってその国のことを心配することも出来のかもしれない。そうしたら、少しずつ世界は平和に近づいていくことができるのではないだろうか。
北九州空港で見たインバウンドの波は私たちの生活を脅かすものではなく、新しいものを運んできてくれた波だったことを祈る。
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