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ザブ~ン! 変化の海に飛び込んだ


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:みやび♪(ライティング・ゼミ5月コース)
 
 
ある日、幼稚園から帰ると、玄関のにおいが変わっていた。
たったそれだけのこと。
それだけのことですが、私の小さな心は、安心から不安へと揺らいだのでした。
 
あなたは「変わること」に、どんなイメージを持っていますか?
私は、ずっと「変わらないこと」が良いことだと思っていました。
 
幼い頃の私は、母も父もずっと同じでいてくれると思っていました。
家の中の景色も、日常も、ずっと変わらないものだと信じていました。
 
たとえば、幼稚園から帰ってきたら部屋の模様替えがされていた日。
洗濯洗剤の香りが、いつもと違っていた日。
いつものお味噌汁の味が、違っていた日。
そんな小さな変化で、私は強い不安を感じたのをよく覚えています。
 
「なんで変えたの?」
「もとに戻してほしい」
 
そんな気持ちが、言葉にならないまま胸の中で渦巻いていました。
 
私はずっと、「変わらないこと=安心」だと思っていたのです。
 
けれど、年を重ね、少し大人になって、ある言葉に出会いました。
 
「現状維持は、衰退である。」
 
それは、私の価値観をひっくり返すような一言でした。
 
今までは、「変わらずにいること」が安定であり、安心できることだと信じていたのに。
実はその「現状」を保つためには、目に見えない努力が積み重ねられていたこと。
そして、変わらないように見える状態は、時が経てば必ず少しずつ衰えていくという現実。
 
そうか、「変わらないように見えること」は、たくさんの努力と犠牲の上に成り立っていたのだ。
 
現状維持とは、何もしないこと、という意味なのだと。
そのことに気づいた時、世界の見え方が変わりました。
 
そして、もう一つわかったことがあります。
 
それは、「変わること」は、こわいけれど、面白いということ。
 
私の中には、変化を嫌がる自分と、変化を求める自分が同時に存在しています。
長い間、私は「変わらないこと」を望んでいました。
だから、「変わりたくない」と思う人の気持ちも、よくわかるつもりです。
 
けれど、ある日ふと気づいたのです。
 
私の中には、「好奇心」がずっと眠っていたのだ、と。
 
「知らないことを知りたい」
「見たことのない景色を見たい」
そんな思いが、少しずつ私を動かし始めました。
 
そこからでした。
私は、自分から「変わること」を選ぶようになったのです。
 
変わることは、怖かった。
でも、面白いことに、気が付いたのです。
まるで、自分の箱から飛び出して、自分で喜んでいるような。
未知の世界に入り込むような感覚。
 
そして、私は、お給料は良いけれど、やりがいのない職場から、収入は激減するけれど、自分の未来がワクワクする、独立自営の世界へと、職種も変えて、飛び込みました。
 
確かに、お給料は捨てがたいです。
ですが、当時、私の魂がめちゃくちゃ退屈していたのです。
そして、このままでいいのか? と日々自問自答したのです。
一度しかない私の人生。
さて、どうする?
 
そして、決めました。
根拠もありません。
自信もありません。
でも。
 
飛び込む……ザブ~~ン。
 
成功したようです。
その時の独立自営のお仕事を、有限会社にし、今現在でも続けさせていただいています。
 
一度、飛び込めると、案外、次もできるものです。
ここぞと言う時には、ザブ~ン、です。
 
もちろん、飛び出さなくてもかまいません。
「現状維持」を選ぶことも、間違いではありません。
それはそれで、大切な選択です。
 
でも、私は今、「変わることは面白い」と心から思っています。
なぜなら、変化の中にしか見られない景色があると知ったからです。
 
ただ、飛び出さなければ、「0」です。
でも、もし面白いことに興味があるなら、飛び出してみませんか?
飛び出したら、その飛び出し方で、「1から100まで」あるのです。
どの程度、飛び出しますか?
変化しますか?
楽しみますか?
 
あなたは今、どちら側にいますか?
 
変わる前の「0」の場所ですか?
それとも、一歩踏み出した「1」の場所ですか?
 
実は、「0」と「1」は、ほんの紙一重。
表裏です。
でも、「1」の側に足を踏み出せば、その先には「100」にもつながる無限の可能性があります。
 
どれだけ踏み出すかは人それぞれです。
1だけでも、10でも、100でもいい。
でも、一歩踏み出せば、確実に景色は変わります。
 
私は、好奇心旺盛です。
まだまだ見たい景色がたくさんあります。
だから今日も、小さな「1」を積み重ねながら、面白い方へ進んでいこうと思います。
 
もし、あなたの中にも、眠っている好奇心があるのなら。
その声に、ほんの少し耳を傾けてみてみませんか。
 
変わることは、案外、楽しいものかもしれませんよ。
小さなことから、試してみませんか?
明日の通勤経路を、いつもとちょっと変えてみたり……。
 
 
 
 
***

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2025-05-22 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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