知っているだけで得をする、一般道から行ける“裏”サービスエリア
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:桜うさぎ(ライティング・ゼミ5月コース)
ある日、ママ友から言われた一言に耳を疑いました。
「デザートは、守谷サービスエリアで食べない?」
近所のカフェで、ママ友とランチをしていた時のことです。
冗談かと思って聞き返しました。「わざわざ高速に乗って?」と。
世の中には、お目当てのラーメン一杯を食べるためだけに北海道に行く人がいるそうです。
中には本場の小籠包を味わうためだけに香港まで飛ぶ強者もいます。
でも私達は、ごくごく平凡な一般庶民。
ケーキを食べるためだけに、1時間もかけて有料の高速道路にある守谷サービスエリア(以下SA)に行くなんて、今まで考えたことはありませんでした。
それに帰りはどうするの?
守谷SAから最短の高速出口で降りて、自宅に帰ってくるには2時間以上はかかります。
結局その日はおしゃべりが弾み、デザートは同じ近所のカフェで食べて解散となりました。
帰宅後も不思議が止まらなかったのでPCで調べてみると……。
数分で驚きの事実が分かりました!
これまでSAは高速道路に乗らなければ利用できない、と思い込んでいました。
高速運転中の休憩に立ち寄るのが、一般的なSAの使い方です。
でもじつは、知っている人だけが使っている裏技的な利用方法があります。
それが一般道から入って、利用できるSAです。
一般道から入れるSAは、意外にも全国に約320ヶ所もあります。(2024年6月現在)
全国にSA/PA(パーキングエリア)は約880ヶ所(2024年3月現在)あるので、大体1/3が一般道からも入れます。
居ても立っても居られず、翌日には旦那さんを誘って常磐自動車道のパサール守谷(Pasar守谷)へ行ってきました。
自宅からカーナビを使い、本当に一般道だけを通って到着できました!
さらに驚くべきは、その使い勝手の良さです。
高速道路からの利用者と全く同じサービスを、追加料金なしで利用できてしまうのです。
「なんだかズルしているみたい……」とか、「合法なの?」と不安になる方もいるかもしれません。
安心してください。
このようなSAは、NEXCO東日本を始めとする道路管理社も認めている、完全に合法的なアクセス方法です。
裏技的ではあるけれど、決して違法な抜け道ではありません。
むしろ地元の人たちにとっては当たり前のルート。
高速料金は一切かかりませんし、もちろん施設の使用料なども必要ありません。
なぜ一般道から入れるようになっているのか?
「SAを地域の交流拠点にする」という構想があるからです。
この構想は国土交通省が中心となり、NEXCO各社(東日本、中日本、西日本)と連携して進めている事業なのです。
SAを単なるドライバーの休憩所ではなく、地域の人々も集まる新しい商業空間にする計画です。
パサール守谷に到着したら、一般道からの来場者専用の駐車場に車を停めます。
駐車場から歩いて数分、一般道からのお客様専用の入口からSAに入ります。
入口をくぐると、SA独特の旅行気分満載の雰囲気が出迎えてくれます。
上りのパサール守谷には、広々とした館内に茨城県の有名店やご当地グルメが並びます。
茨城県内の特産品売り場はTVでよく見る商品ばかり。
地元で有名なレストランやベーカリーなども、どれも高速利用者と同じように楽しむことができます。
下りのパサール守谷には、新鮮で安いと評判が高い地元農家の市場がありました。
わざわざ1時間ドライブしてまで、市場へ買い物に来る人もいるそうです。
下りは茨城県産の商品だけでなく、東京土産が充実していました。
銀座や青山の名店銘菓が一堂に集まっているので、都内の美味しいものが一度にまとめて味わえます。
平日の日中だったせいか、驚くほど空いていました。
これなら地域の人々から「日常使いできるSA」と言われるものうなづけます。
やはり裏技感があるからこその楽しさもあります。
初めて訪れる人にとっては、まるでディズニーランドのファストパスのような特別感。
本来は混雑していて、時間やお金がかかるはずの場所に、裏からスッと入れてしまった。
この感覚はお得感と、どこか優越感を覚えます。
いつもならSAは旅の途中休憩にすぎません。
目的地に早く着きたくて、時間を気にしながら、用事だけを済ませて早々に立ち去ることが多かった場所です。
出発時間を気にせず、ゆっくりと名産品や美味しいものを味わえる。
そんな贅沢な時間が過ごせます。
週末のちょっとしたドライブ。
高速を使うほどでもないけれど、どこかに出かけたい。
そんな時は一般道から入れるSAをオススメします。
特産品を眺めたり、美味しいものを食べたり、県内の知らなかった名物を発見したり。
気分転換にもちょうど良く、観光気分も味わえます。
パサール守谷はカーナビで簡単に案内してくれるので、迷わず到着できました。
現地に着けば、「ぷらっとパーク」という看板が目印。
これはNEXCO東日本が展開する、一般道から利用できるSAへの公式入り口です。
「ウェルカムゲート」(NEXCO西日本)、「ぷらっとパーク」(NEXCO中日本)、「ウォークインゲート」(NEXCO東日本)、「コミュニティゲート」(本四高速)など、道路管理各社によって異なる名称で呼ばれています。
どれも全て怪しい抜け道などではなく、れっきとした正式ルートですので安心してご利用ください。
パサール守谷は「知っている人だけが得をする」SAの一つです。
高速料金がかからないのに旅行気分を味わえる。
そんな夢のような場所が実際に存在します。
一般道から入れるSAは特定のVIPだけしか利用できないとか、違法な裏情報ではありません。誰にでも開かれています。
「お得」とは情報を知っていること。
「裏技」とはほんの少しの好奇心と行動力。
それだけであなたの日常は、ちょっとだけ特別な楽しいものになります。
日常のすぐ隣に、ちょっとした“旅”がある。
知っているだけで、あなたの世界は少し広くなる。
今度の週末は、あなたもその裏口から“旅”に出てみませんか?
***
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