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6~7倍って! すごいです


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:記事:藤原 宏輝(ライティング・ゼミ5月コース)
 
 
「七夕婚って、素敵ですよね」
とご新婦様が言った。それは、ちょうど昨年の秋だった。その頃からだろうか、様々なご新郎・ご新婦様との打ち合わせの中で、
令和7年7月7日。
この日へのこだわりを多くの方が、持っていることに私は気づいた。
年が明けて、令和7年に入るとその雰囲気は加速していった
「今年の7月7日に入籍予定です」
「七夕に結婚式って、ロマンチックで憧れてて…」
「実は、昨年の七夕にプロポーズされたので、今年の七夕に入籍したいんです」
 
そんなご新郎・ご新婦様のお声が、いくつも寄せられた。
私は20年以上、様々なお客様に携わってきたがこんなにも‘七夕入籍’‘七夕結婚’という言葉が飛び交った年は初めてだった。
今年、令和7年7月7日は月曜日ということもあり、6日日曜日大安に結婚式を挙げて、翌日7日に入籍をする。
というご新郎・ご新婦様や、春やゴールデンウイークや6月の花嫁(ジューンブライド)のそれぞれの時期に挙式を済ませれた、ご新郎・ご新婦様のうち半分以上の多くの方々も、令和7年7月7日月曜日に有給休暇を取って朝イチで市役所や区役所に向かったということも聞いた。
 
しかも事前に、区役所や市役所では「通常よりも多くの婚姻届が提出される見込み」ということは周知されていたようで、対応策がそれぞれの自治体でもあったらしい。
令和7年の7月7日七夕。
ラッキー7、トリプル7、7が3つ揃う、こんな日は、そうそうない。
6倍’と大きく表示されていた。
番組内では、ある市役所で取材を受けていた担当の方が
「通常の平日なら、婚姻届を受理するのは、1日に平均10~15組ですが、今日は通常の6~7倍で早朝から対応しました」と答えていた。
婚姻数が減少気味の最近ではあるが「やっぱり、数字のゴロがいい。とか、並びがいい。とかは、どんな時代でも、注目されるのだ」とあらためて思った。
 
前日の7月6日日曜日大安。
午前中のご新郎・ご新婦様は、40代でお2人ともに再婚。
「若い頃は違う道を歩んできたけど、出会ってからはお互いの子ども同士もとても仲良くなり、家族みんなで話し合って、明日の七夕を結婚記念日に! って、今日を結婚式にしました」
とご新婦様が言ったとき、ご家族の皆様の幸せそうな笑顔に、私は思わず胸が熱くなった。
なんともほのぼのした感じ、式は小さなチャペルで、参列者はご家族のみの10人だけ。
でも、誰よりも深い“ご家族の決意”が、そこにはあった。
 
午後からのカップルは20代。
「3年前の七夕にお付き合いを初めて、入籍は前から七夕の日って決めてました!」と目を輝かせながらお話下さり、結婚式とご披露宴が無事におひらきとなり、七夕入籍を楽しみになさっていた。
七夕に、ふたりの願いが叶うように。そんな純粋な想いを、大人になっても持ち続けているお2人のお姿はキラキラッと輝いていて、まぶしかった。
 
そして、七夕の夜には「今日入籍しました」という、ご新郎・ご新婦様。
ご新郎様の熱い思いで、ご新婦様には内緒の記念撮影のサプライズ・プランで、夜景のキレイな撮影スポットに訪れたのは、入籍したばかりのお2人。
午前中に区役所に行くと入口近くまで、想像もしていなかったような、ものすごい行列だったという。
「婚姻届の提出は、平日なのに普段の6~7倍だったらしくて3時間待ちで、お昼過ぎにやっと受理してもらえました。でも、結婚式をしない。という彼女にどうしてもウエディングドレスを着て欲しくて。せめて記念写真だけでも、と思ってました。そこで、やっぱり夜景が見えるここがいいと思って」と照れくさそうなご新郎様。
私は、記念ボードに「令和7年7月7日 入籍しました」と手書きで書き添え、お2人の撮影に立ち合い、そっと様子を見守った。
フォト婚撮影のあと、ご新婦様が「今日の七夕、令和7年7月7日を一生忘れません」と嬉しそうに言った。
 
七夕へのそれぞれのご新郎・ご新婦様の思いを込めた言葉が、私の心の中に今もずっと残っている……。
 
そして、今。一般的には「まだ、1年後でしょ」と思うだろうが、すでに令和8年8月8日が、目前に迫っている。2025年の「7月7日婚」に続き、2026年は「8月8日婚」がすでに、お問い合わせやお申込みが増えつつあるのだ。
8は“末広がり”で縁起がよく、しかも2026年の8月8日は土曜日先勝。
すでに「888婚」としてSNSで話題になっている。
 
「夫婦として末広がりに」「無限(∞)の愛を誓って」
そんな言葉をテーマに、オリジナルの結婚式を作りたいという、ご新郎・ご新婦様の依頼が急増している。
 
あるご新婦様は、
「今年の令和7年7月7日も気になっていたんです。でも、私たちは“末広がり”の令和8年8月8日を選びました。これからの人生が、どんどん花開いていく気がしたから」
1年後ではあるが、すでにお衣装選びも進んでいて、彼女の真っ白なウエディングドレスには、八重咲きの花の刺繍があり、上品なデザイン。
ご披露宴のテーブルは8卓、キャンドルも8の形に並べた特注のものを選んだ。
 
ご新郎・ご新婦様のそんな想いを、一つひとつを形にしていくことが、私は大好きだ。
時代が変わっても、結婚の意味は変わらない。
お2人が‘人生を共に歩むと決めたその日’が、お2人にとって特別である限り、私はお2人に最高の物語を贈りたいと思う。
 
令和7年7月7日。七夕の星に愛を誓ったご新郎・ご新婦様も、令和8年8月8日。末広がりの愛を選んでいくご新郎・ご新婦様たちも、
きっと“令和”というこの時代の中で、「あの日にして、よかったね」と、
お2人仲良く微笑み合い、記念日をこれから先、1年、3年、5年、10年、と何年も重ねていき、60周年のダイヤモンド婚を迎える日まで、末永くお幸せでいて欲しい。
と、心から願う。
未来のどこかで、また今度はどんな奇跡が生まれるのだろう……。
と私はまた、新しい「記念日」を迎えるご新郎・ご新婦様の‘想いをカタチにする’為に、今日もデスクに向かっている。
 
 
 
 
***

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2025-07-17 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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