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『劇場版百秘本物語』の楽しみ方


*この記事は、「ハイパフォーマンス・ライティング」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【2025年6月開講】目標達成するための文章講座「ハイパフォーマンス・ライティング」〜たとえどんなに上手くとも、効果がなければ意味がない。〜

記事:後藤美由紀(ハイパフォーマンス・ライティング6月コース)
 
 
遂に観てきた!ずっと準備して、稽古を重ねてきたのを横目でみながら楽しみに待っていた‼
天狼院カフェSHIBUYAで映画上映、それに続く演劇がセットの、劇場版「百秘本物語」は思っていたよりずっと面白く、スリリングで、仕掛けに満ちていた。
本屋が劇場に?それだけでもクエスチョンだが、
百秘本×映画×演劇=天狼院書店 本を超える体験、人生を変える書店につながる壮大なエクスカーションなのである。
初めて見る方にもわかりやすく紹介したい。
まずは土台となるこちらから。
 
 

1.百秘本とは何か?


表紙を隠してタイトルがわからないようにし、ヒントの紹介文を読むことで「これだ」と思うものを購入するという、天狼院初元祖「秘本」というシステムの文庫版である。
「タイトル秘密」「内容を教えないでください」「返本不可」という謎に包まれた売り方であるが、若い方が売り場で足を止める率ナンバーワン、というくらい関心が高い。
この百秘本の読む順番とテーマが、登場人物の心を揺さぶり、内面の気づき、癒し、成長につながっていく。
当店がプロデュースする、本との出会いがこの物語のベースにある。
 
 

2.先行して作られたショートストーリーが映画に


映画のパートは、先行してInstagramで配信されたものを再編集している。
エピソード5まで配信されていた。
 
それは、若い女性が「ブック・スローン」と呼ばれる部屋に監禁されて本を読まされる。というものである。
謎の男が指令を出し、その憎たらしい声色、「読了されましたでしょうか?」から続くやり取りは、果たして人間なのか、何の目的なのか、と思うとともに、年頃の娘を持つ親である私にとっては、それらの設定は拒絶反応とも言える嫌悪感を覚える。
 
しかし囚われた女性達がそれぞれ本を読んで自分と対峙するという設定は、読了と共に彼女たちの内側の脆弱さや傷、内に秘めていた叫び、誰にも伝えたことがない葛藤が浮き彫りにされていく。
女優さん達の演技力に引き込まれていく。
ここを脱出するために必死で向き合っているのだ。
 
きっと誰もが心にもっている闇の部分を、「ブック・スローン」の閉塞感と孤独感が加速させて、苦しくなる人もいるだろう。ここに救いはあるのか。
 
そして謎の絆創膏の伏線が浮かび上がる。別の事件にも巻き込まれていく。
 
ストーリーのやり取りがテンポよく、しかも真犯人はだれなのか、という疑問が最高値にあがるところで映画は終了。
 
 

3.休憩時間


休憩時間が60分あるので、店舗でドリンクやアイスなど、ちょっと息抜きがおすすめです。なにせ、矢継ぎ早に展開するストーリーなので、深呼吸と次に備えてのスタミナが必要。
 
トイレがちょっと遠いところにあるので、早めに済ませておきましょう。
 
伏線たっぷりのストーリーなので、これまでのストーリーの頭の整理をしておきましょう。
早速、参加している方に話しかけてみました。映画の中の女優さんのファンで参加された方でした。
 
熱心に百秘本を見ておられたので、「思わず買いたくなっちゃいますよね!」と伝えると、「そうなんですよね、気になりますよね」と返して下さった。
映画の女優さんと百秘本の対処表になっている売り場の棚で一緒に、あのテーマが良かった、きっとあの本はこれなんじゃないか、と話が盛り上がった。
 
このタイミングで、百秘本とカフェメニューのセットでお買い上げで何か特典があるかもしれません。
 
私はスタッフながら、初めて外のテラス席を利用してリーディング・チェアに揺られて「元カレが好きだったバターチキンカレー」を食しましたが、控えめに言って最高でした。
 
 

4.演劇


「ブック・スローン」の椅子が真ん中に設置された舞台。
俳優さんが登場するとピンと緊張が張り詰める。
 
「近い」
 
ものすごく演者さんが近いのだ。生身の人間が目の前で演技するというその距離感と緊迫感、これは当店ならではの全席アリーナ前方席の特権。それでも前の席で見るのがおすすめ。
 
圧倒的に引き込まれていく。
 
そして女優さんが登場すると、そこはフワッと光が差すようなオーラを感じる。とにかく美しい。絶世の美女、というわけではないのだろうけど、肌がきれいで、光っていて、そこに目が釘づけになった。
 
真犯人が明かされ、事件は解決したかに見えた、しかしネタバレになりたくないので先は言えないがその先にもどんでん返しが待っていた・・・
 
およそ1時間の舞台はあっという間に終わった。その中でジェットコースターに乗って揺られたような上下感があり、深くお芝居の世界に入っていたので、はっと現実に戻る。
 
そこで終わりではない、とだけ伝えておきます。
 
まだゲームは続きます。劇場で是非体験して下さい。
 
 

5.アフター・トーク|画像生成AIで物語を作るということ


イベント後にはトークショーが開催されます。今回は映像担当で「動画作成×AI」のテーマのYoutuberでもあるNorihikoさんがご登壇。
 
映画に散りばめられていた画像生成AIと、その作成における苦労や裏話を披露して下さっていた。
 
アフタートークセッションは、作品をより深く理解する上で是非参加して頂きたい。
このイベントの影の功労者と評したい、AIによる先端技術の活用は、これからの映画界、動画においてどれだけ重要になってくるか、考えさせられる。
 
また、あと2回のアフタートークでは、女優さんの回や、最終回は店主の三浦崇典社長が登壇する。
 
三浦社長の回は必見であると思っている。今回、企画、脚本、監督、総指揮を担当された。
百秘本を生み出したコンセプトを考えたとき、この映像化、舞台化まで想定してコンテンツを考えておられたのか。
百秘本を選ぶ順番まで想定して選書しておられたのか、女性が監禁されて本を読むという発想はどの時点から想定していたのか、聞きたいことがいっぱいなのだ。
クリエイターの頭の中はどうなっているのか。
インスピレーションの源泉はどこからなのか。
 
いつも職場で目にしている、アイスコーヒーを頼み、仕事に集中して、きっちりお昼寝をして、スタッフに声をかけて冗談を言っている社長はもしかして、すっごい人だったのか!?
 
 

おわりに


 
俳優さんたち、映像クリエイターさんと紡ぎ出した唯一無二の世界は、続編もあることを願っている。
そのためにも是非皆さんに、劇場まで足を運んで頂きたい。
 
地方の方はライブビューイングも可能です。
 
そして今回チケットご購入の方は、AIを使った「インフィニティ・リーディング」も一回ご招待つき。
 
こちらのサイトをご覧ください。
 
皆様のご参加、決して損はさせません!! リピートでどうぞ
 
詳細、お申込みはこちらからどうぞ

『劇場版 百秘本物語』詳細&チケット購入ページ《豪華特典付き》


 
 
 
 
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この記事は、天狼院書店の目標達成するための文章講座「ハイパフォーマンス・ライティング」を受講した方が書いたものです。「ハイパフォーマンス・ライティング」では、執筆いただいた記事をフィードバックしてもらえます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店/天狼院書店の公式noteのマガジン「READING LIFE/天狼院読書クラブマガジン」にアップされます。

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2025-07-21 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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