メディアグランプリ

もってる? もってない?


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:りりぃ(ライティング・ゼミ5月コース)
  
   

   

「ねぇ、りりぃちゃんって“もってる”よね~」

 

そんなふうに言われることが、実はけっこうある。

 

言われるたび、なんとなく「そうなのかなぁ?」と思いつつ、自分でもうっすら心当たりがあるような、ないような──そんな不思議な感覚になる。

 

“もってる”って言葉、実は意味がいくつかある。

 

たとえば─

・何かを持っている(所有)

・運がいい・ツイてる(スラング的な意味)

・能力や可能性を秘めている

・(方言的に)時間を持て余している

 

わたしがよく言われるのは、2番目の「運がいい」とか「ツイてる」って意味での“もってる”らしい。

 

でも、そもそも「もってる」って、どこからがそうなの?

ふと疑問に思って、スマホで検索してみたら、AIさんの答えはこうだった。

   

・運が良すぎる

・重要な場面で結果を出す

・周囲の注目を自然に集める

・トラブルや失敗をプラスに転じる

   

なるほど、ただのラッキーじゃなくて、「強運+印象的な成果」が“もってる人”の定義らしい。

 

そこで、ちょっと自分を振り返ってみた。

   

運が良すぎる?

うーん……たしかに、友達を誘って出かけた先で、たまたま著名人に会ったことがある。

 

テニスでは、特別うまかったわけでもないのに、インターハイと国体に出場した。

 

ハワイでは、付き添いで行ったイベントでプロゴルファーとラウンドできて、その目の前でホールインワンまで決めてしまった。あれは今思い出しても現実だったのか不思議な体験。

 

あ!

バブルの恩恵も受けたっけ。

   

重要な場面で結果を出す?

テニスもそうだし、資格試験にも合格してきた。でも、それが“重要”かどうかは、自分の価値観次第。人によっては「え、それが?」って思うかもしれないし。

 

ライティングゼミの課題の記事を、9回提出して6回掲載された。

それだって、わたしなりにかなり頑張ってるし。

   

周囲の注目を自然に集める?

いや、それは違うかな。目立ってるように見えるのは、たまたまその場の役割があっただけで、自分から目立ちたがってるわけでもない。

   

失敗をプラスに変える?

これも、「変えてる」というより、「変えないと前に進めない」から、必死に立ち上がってきただけ。100回転んで、100回起き上がる。

七転び八起き的に言えば、99転び100起き、そんな人生だった。

   

こうやって振り返ってみると──

あれ?「もってる」って言われてるけど、全然そんな感じしないかも?

   

むしろ「もってない話」を書き出すほうが早い。

 

たとえば──

 

テニスで全国大会に出られたのは、ペアの子がものすごく上手だったから。わたしは、彼女のメンタルサポーターとしての役割を果たしていただけ。

 

子どもが6歳のときに離婚して、シングルマザーに。

 

姪は思春期に精神疾患を患い、甥は非行に走り、息子も就職後につまずき帰ってきた。

 

両親は70代で病気で他界。翌年には、福島県いわき市で東日本大震災と原発事故に遭った。

 

姉が重い病を患い、わたし自身も昨年がんになった。

 

裏切りも、陥れられたことも、足をひっぱられたこともあった。正直、書ききれないくらい。

    

……ね? 「もってない」話の方が、はるかに多いでしょ?

   

じゃあ、なんでわたしは「もってる人」に見えるのか。

なんで自分でも「そうかもしれない」って思ってしまうのか。

   

たぶん──

何度転んでも、そのまま寝転んでないからだ。

 

立ち上がるときに、何かを一つでも拾って立ち上がって、

次の希望や好奇心に繋げてきたから。

    だから、きっと、わたしの顔や言葉やSNSで発信する文章には、ほんの少しだけ「ポジティブ」が強調されて見えているのかもしれない。

 

「ついてない」も、「もってない」も、少し小さく映っていて、

「もってる」が大きく目に入るようになっているのかも。

   

結局のところ──

“もってる”か“もってない”かの明確な基準なんて、ないのかもしれない。

 

でも、「もってるかも?」って勘違いでも思えたら、

なんだかちょっと、人生が楽しくなる。

   

ちなみにわたしは、大学で心理学を学び、産業カウンセラーと心理認定士の資格を持っている。

 

産業カウンセラーとしてのメンタルヘルスセミナーなどでは、「ストレスは“ストレッサー”という外的な要因によって起こるもの」だと説明している。

 

でも大事なのは、「ストレッサーの大きさ」ではなく、

それを受け止める側の「ストレス耐性」によって、感じる負荷が大きくも小さくもなる、ということ。

   

同じ出来事のストレッサーを100としても、ある人は50くらいに受け止め、

別の人は150くらいに感じてしまう。

結果として、受け止め方に100の差がでる。

そしてそういう差が、確かにある。

 

だからこそ、「起きた事実」や「他人の行動」は変えられなくても、

受け止め方は、少しずつなら自分で育てていける。

   

もちろん、それは簡単なことじゃない。

でも、暗算や九九のように、心の使い方にも「練習すれば身につく力」がある。

   

だから、たとえ“もってない”日があったとしても、

「もってるかも?」と笑えるくらいの気持ちで、自分なりの基準を作ってみても、いいんじゃないかな。

   

わたしもあなたも、「もってる」人なのかもしれませんよ?

 

少なくとも、わたしは、そう信じてます。“

   

この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。

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2025-07-31 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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