メディアグランプリ

はじめは不安だった。でも、ここで“人生が変わる”瞬間を見た


*この記事は、「ハイパフォーマンス・ライティング」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

記事:大音 杏里紗(ハイパフォーマンス・ライティング)

憧れていた大学生。初めてのバイトは何にしようか。

無難に飲食店?書店員も楽しそうだ。

友人と求人サイトを見ていて、どっちも叶えられそうな店を見つけた。

天狼院カフェSHIBUYAである。

ミヤシタパークのカフェ?書店?ブックカフェだろうか?

面白そう。なんかオシャレ。

そんな軽いノリで応募してみた天狼院カフェSHIBUYAのアルバイト。

無事採用され、いざ働いてみて数週間経った頃。来るところを間違えたかもしれないと思った。長所だと思っていた自分の行動力の高さを、この時ばかりは恨んだのをよく覚えている。

最初は良かった。先輩たちは優しいし、カフェの仕事も順調に覚えていけた。

問題はここからだった。今になってみるとこれがこの仕事の魅力でもあるのだが、ご来店されたお客様に当店が運営する講座やイベントのご案内をするのである。

これがまた難しい。

思い出してほしいのだが、私はこれが初めてのアルバイトである。

正直、ドリンク作りだけで、手一杯。

そもそも、訪れるお客様のほとんどはちょっとコーヒーでも飲もうかとふらっと来店してくるのである。そこにいきなりよくわからない講座の案内をしたところで結果は見えてるんじゃないか。いやでも先輩たちはどんどんお客様に話しかけているし、いけるのかもしれない。まあお店の雰囲気とかでいけるのかも。なんか独特の雰囲気あるし。ちょっとやってみよう。

玉砕した。気持ちいいくらいに。

まず目を合わせてもらえない。結構ですという言葉がこんなにグサッと刺さるものだとは知らなかった。これから使うのやめようと思う。

まあこれも今考えてみると当然である。当時の私は緊張で背筋も曲がり、オロオロしていて、明らかに挙動不審だっただろう。そして何よりお客様に話しかける様子も自信なさげで拙いものだった。(これは今もかもしれないが。)

ここで自分に足りないものに気づけたのがラッキーだった。知識量が少なかったことである。商品に関する知識量は自信にもつながる。このお店についてもっと知ろう。そう思った。

まず、店内を見て回った。並べられている本のラインナップが普通の書店に比べかなり変わっている。見たことのないような本がたくさんあった。過去の講座に関する本が多いらしい。

そして何より私の目を引いたのが百秘本だ。本の表紙が見えない状態で、説明と共に番号が振られている。聞いてみると、これは全部小説らしい。種類もかなりあった。読書をするとき、本選びに一番時間がかかる私としてはかなり魅力的に見えたし、何より運試しみたいでワクワクする。

これは余談だが、この百秘本にちなんだ演劇イベントがある。映画と演劇を組み合わせたイベントをこの店舗で行うのである。本屋で演劇までやるのかと少しギョッとしたが、ユニークで面白い。やっぱり変わった本屋さんだ。

次に、講座の内容について先輩に聞きまくった。私が怪しいと感じていたらおすすめなんてできない。自分でもWEBサイトを見てみて、紹介文を読んでみた。

とにかく種類が多い。しかも頻繁に増える。本当にこれ全部開催するんだろうかと何度も疑った。

名物を聞くと、インフィニティ∞リーディングという読書会と、ライティング・ゼミという文章講座が人気らしい。読書会はまあわかる。(理解を深めるためにAIを使うなど、かなり内容は斬新ではあった。) 本屋で文章を書くのかとまた少しギョッとしたが、文章を習う機会なんてありそうであまりない。

そして最後にして最大の難関、警戒されずにお客様にご案内をする。

これはまだまだ上手くいかない。それでも、私が面白いと思ったコンテンツを、私のご案内でちょっとでも興味を持ってもらえたなと感じた時、すごく嬉しかった。

そして、続けてみてわかったことがある。

それは、この書店の掲げている言葉、「人生を変える」は大袈裟なことじゃない、ということだ。

スタッフとして働く中で、天狼院のコンテンツに魅了された人を見た。

みんな、笑顔なのである。楽しそうなのだ。「人生を変える」とは、こうした小さな出来事でもいいから笑顔になったことの積み重ねの先にあるんじゃないか。

例えば読書会。読書の習慣がなかった人がインフィニティ∞リーディングに参加したことがきっかけで読書が習慣づいたら。ライティング・ゼミで習った文章術で、プチバズなんかしちゃったら。

それは十分「人生を変えた」と言えると思う。

イベントへの参加だけじゃない。先ほど言ったように、天狼院に置いてある本はちょっと変わっている。この素敵な本たちも、きっと人生を変えられる。

この仕事、面白いかも。

軽いノリで始めてしまったこのアルバイトだが、私自身も楽しく続けられている。

このお店のことはよく知らずに働き始めてしまい、最初は怪しいと思っていたコンテンツも、ちゃんと見れば面白いものばかりだ。

そう、面白いのである。だからこそ、私はそれを広めるお手伝いをもっとしたい。

この文章を読んでくれたあなたに、この面白い書店を知ってほしい。

ちょっとでも興味を持ってくれたら、ぜひ天狼院カフェSHIBUYAに来てください。

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2025-08-07 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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