メディアグランプリ

なぜ私は2000文字の文章を書くのが辛いのか


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:伊藤緑(ライティング・ゼミ夏休み集中コース)

 

「何言いたいのかわからない。ごめんね、もう1回説明してもらっていい?」

これは私が上司や同僚からよく言われるセリフです。

このセリフを言われるたびにグサっときて……「わからない」よりもむしろ、「ごめんね」と言われるのが1番グサグサっときて、「こちらの説明が上手くなくて申し訳ないです……」という気持ちになります。

 

ここ何十年か、社会人になってから余計に、私は漠然と「人に何かを伝える」ということに悩み、苦手意識を持っている気がします。

 

仕事では、

言いたいことが伝わらない。

自分の業務の状況を伝えるのも苦手だ。(悪い状況だともっと苦手……)

社外ではなく社内向けのプロモーション記事を書いても、赤をいっぱい入れられる。

「言いたいことはなんとなくわかるのですが、これでは伝わらないと思います」と返される。

 

プライベートでは、

初対面の人と話すのが緊張する。

人の話を聞くのは好きだけれど、自分の話をするのは苦手だ。

 

 

そんな私がこの夏、天狼院のライティングゼミを受講しました。本日8月15日に最終日を迎え、最後の質疑応答の時間に文章を書くうえでの悩みに関する疑問を講師の方に聞いてみました。

「2000文字を書くのが大変で困っています。どうしたら2000文字書けるようになりますか?」

天狼院のライティングゼミでは2000文字の文章を書いて提出する課題があります。8月13日から8月21日まで毎日2000文字の文章を書く必要があるのですが、やってみると想像以上に頭がヘトヘトになり、3日目にして心が折れそうです。テーマを決めて文章を書いて、ひととおり書き切ったかなと手が止まるのが700文字くらいでした。そこからちょっと頑張って増やして900文字を超えるくらいになります。あと半分以上書かないといけないのか! と思い、パソコンとにらめっこしていると、平気で1時間くらい過ぎています。

なので今日の講義で「どうしたら2000文字書けるようになりますか?」と質問しました。講師の方はいろいろと回答してくださったのですが、その中で私が特に響いたのが「第三者に伝えるときに説明が足りないのではないか」というものです。このライティングゼミで書く文章はWeb上で公開されることが前提のため、読者は不特定多数の人をターゲットにしています。そうなったときに自分の中で当然としていることを改めて文章の中で説明する必要があります。例えば、「私ってこう見えて……実はランニングが趣味なんですよ」という文だけを書いたとしても、そもそもインターネットの向こう側の人には私が見えていないので、「意外!」とはならず「そうですか」ってなるだけですよね。でもこの文の前に「最近受けた健康診断で、コレステロールで引っかかってしまいました」とか「Swich2が当たって、朝から晩までマリオワールドしていました」とか書いてあると「実はランニングが趣味」に対して、私が思う印象と読者の人が思う印象が一致すると思います。私は今日までの2日間、2000文字の課題を実施するときに、書きたい要旨が決まっていて、そのゴールに向かって無意識的にできるだけ最短距離で行こうとしていました。自分はわかっていることは書かないことを当たり前としていて、それに自分では気づいていなかったと思います。

 

これは非常によい気づきだと思い、帰りの電車で揺られながら「予備情報を伝えることの大切さ」について考えていました。

そこでなんと!!! 私は閃きました。

この「予備情報を伝えること」って、私が長年抱えていた「人に何かを伝える」悩みにも効くのではないか!と思いました。2023年のWBCで村上宗隆がメキシコ戦で放ったサヨナラ打のように、私の中で悶々としていた悩みにヒットが打たれた瞬間でした。または、コロナ禍に出てきたファイザーかもしれません。

 

「ファイザー・予備情報を伝えること」を私の悩みに打つと、

仕事では、

言いたいことが伝わらない。
→言いたいことだけではなく、それに至るまでの考えも伝える。

自分の業務の状況を伝えるのも苦手だ。(悪い状況だともっと苦手……)
→なぜその状況に至ったのかの出来事や他の人の発言を伝える。

社外ではなく社内向けのプロモーション記事を書いても、赤をいっぱい入れられる。
→赤の量が減る。

「言いたいことはなんとなくわかるのですが、これでは伝わらないと思います」と返される。
→「理解しやすいです」と返される。

 

プライベートでは、

初対面の人と話すのが緊張する。

→自分の背景を伝えれば初対面の人とも共感できる。

人の話を聞くのは好きだけれど、自分の話をするのは苦手だ。

→予備情報を話していたら、それだけで話すことがいっぱいある。

 

という回復傾向がみられると思いました。

 

 

なぜ私は2000文字の文章を書くのが辛いのか?
それは自分の言いたい要旨だけを書いて、予備情報を書こうとはしないからである。さらに、予備情報を伝えることは私が長年抱えてきた「人に何かを伝える」悩みにも通じる話であり、文章だけではなく会話においても重要なポイントである。

 

気づいたら2000文字超えていました。今日は1時間もパソコンとにらめっこしていないです

《終わり》

 

***

この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。

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2025-08-16 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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