メディアグランプリ

絶対麗度ライティングが気づかせてくれたこと


*この記事は、「絶対麗度ライティング」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

絶対麗度ビューティー・レコーディング・ラボ

記事:加藤 真矢(絶対麗度ライティング)
 
「来年以降、加藤さんの再配置先はありません……」

それは咄嗟に現実のことと思えなかった。
自分で言うのもだけど、日本の、誰もが知る大企業で実質、クビになるなんて。
所属部門が、リストラのターゲットになってしまった。
 
「なんだか、実感が持てないよね……」
終身雇用なんて今時ないとはいえ、
大企業で、簡単にこのようなことになるとは予想もしておらず、
同僚と不安をこぼし合う日々。
ストレスで過食になり、激太りし、
久しぶりに撮った秘めフォトでは、全身にでっぷりと乗った贅肉に愕然とした。
健康診断でびっくり。昨年から約10キロも太ってしまった。
 
私は決して、エース級の社員ではなかったかもしれない。
しかし、自分が何か悪いことをしただろうか?
まずは社内で、思いつく限りの伝手に相談に行ってみた。
しかし、どこも「受け入れは厳しい」という返事だった。
 
経営事情によるものと、頭では理解しているつもりだった。
それでも、自分がどこにも必要とされない人材という烙印を押されたようで悲しかった。
重い腰を上げて転職エージェントに相談に行ってみたものの、
 
「年齢的なハードルもありますので……」
「管理職にはなっておられないのですね……」
 
40代、マネジメント経験なし、の私に、
世間はあまりにも厳しかった。
 
落ち込む日々の中で、SNSに投稿をした。
 
「人間万事塞翁が馬、と思いたいですが、
さすがの私も、心を強く保てるか厳しい局面となりそうです。
一生懸命生きていたら、何か道はある、と思いたい……」
 
こんな暗い投稿、誰も見たくないよなぁと益々落ち込んだものの、
勇気づけるコメントをくださったのは、秘めフォトの女神様だった。
 
「あなたのように賢く、誠実で心優しい方が、幸せじゃない世界はオカシイんです。
今の厳しい局面も、近い未来の幸せへの布石。
と私は確信しています。
私はあなたの明るい未来を一点の曇りもなく信じています」
 
涙が溢れ出た。
 
お付き合いを始めて約3か月のパートナーには、しばらく言えないでいた。
失業を匂わせると、結婚を意識させているような、重たい女に思われるかな、と思ったし、
毎日忙しく、大きなプレッシャーの中で働いている彼の前では、
明るく癒しを与えられる存在で居たかったから。
 
しかし、ふいに涙が止まらなくなる日々についに耐えられず、
勇気を出して打ち明けてみた。
 
「リストラに遭っちゃって……来年、私の行き先はないみたい……」
 
毎晩交わしているメッセージのやり取りで
唐突に重たい話題をぶっこんでしまい、
しばらく反応が返ってこなかった。
 
やっぱり、あかんかったかな……
 
「献身的に頑張ってきたのに。本当にひどいな」
 
一旦受け止めてくれて、
 
「ひどいことだけど、転職は今時誰でもやっていることだから。
日頃一生懸命頑張っている姿も見てきているから、大丈夫。
できる応援はさせて」
 
真摯なメッセージが返ってきた。本当に嬉しかった。
そして最近ご縁のあった転職エージェントからは、
 
「謙虚な方なんですね。もっとご自身を高くアピールしていいんですよ!」
 
と、今の年収を遥かに上回る求人もたくさん紹介いただき、
励ましいただいた。
 
大丈夫。今は私は一人じゃない。
秘めフォトの仲間たちもいるし、
最愛のパートナーも全力で応援してくれている。
 
かつては、
初対面でいきなりおうちデートに誘われたり、
次回デート代を徴収された挙句にトンズラされたり、
とんでもない男性たちに振り回された、酷い恋活も乗り越えた。
思えばこの、絶対麗度ライティングでの振り返りを通じ、
自分が成長できたことにフォーカスし、
私は、なんだって乗り越えてきたのだ。
 
そして今は、
 
「二人で、乗り越えよう!!」
 
同じくダイエットに励むパートナーと
贅肉の壁も乗り越えようとしている(笑)

***

この記事は、天狼院書店の「絶対麗度ライティング」にご参加の方が書いたものです。

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2025-08-23 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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