マジックは、心の筋トレ。
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
小島香奈子(ライティング・ゼミ11月コース)
私が勤務する会社では、毎月「マジック教室」を開催しています。
講師は、プロのマジシャンTAKEさん。
マジックを通して笑顔の輪が広がる、少し不思議で温かい時間です。
マジシャンTAKEさんとの出会いは、6年前にさかのぼります。
きっかけは、彼のお母様が「土地を探してほしい」と来店されたことでした。
家族の話をする中で、息子さんが有名なマジシャンだと知ったのです。
その後、毎年開催している「お客様感謝祭」のメインイベントとして出演をお願いしました。TAKEさんのマジックショーは会場を笑顔と拍手で包み込み、子どもから大人まで、誰もが夢中になって見入っていました。
それ以来、当社のイベントにも定期的に出演していただき、“驚き”と“笑い”を届けてくださる大切な存在になりました。
今年の初め、TAKEさんから「マジックを広めるため、近隣地域でマジック教室を開いている」と聞きました。さらに、「この近くでも開催場所を探している」とのこと。それならぜひ、私たちの会社とカフェを会場にできないだろうか――。そんな話から、モーニング付きの“マジック教室”を毎月開催することになりました。
どうせ開催するなら、スタッフも一緒に学んでみよう。
そうして私ともう一人の女性スタッフが、担当兼生徒として参加することになりました。
マジックなんてやったことがない。
見ているだけで楽しく、頭が「???」になる世界。
覚えられるのか不安と、ちょっとしたワクワクが入り混じっていました。
教室は平日の朝に開かれ、少人数で和やかな雰囲気。
まずモーニングを食べながら世間話をし、その後でレッスンが始まります。
そのため、参加者同士も自然と打ち解け、笑顔があふれる空気の中で教室が進んでいきます。TAKEさんは毎回、カードやコインを使った1~2種類のマジックを教えてくれます。
1回完結型なので、初めての方でも参加しやすいのが魅力です。
しかし、実際にやってみるとこれが意外と難しい。
頭でわかっていても、指先が動かない。
「こうやって…あれ?コインどこいった?」と、自分で自分にツッコミを入れる始末。
焦っても仕方ないとわかっていても、つい笑ってしまいます。
年齢的にも、一度で覚えるのはなかなか大変。
紙にメモを取り、動画を撮って、家で復習。
とはいえ毎日練習できるわけでもなく、気づけばまた次の教室の日がやってきます。
もうすぐ1年になりますが、できるようになったカードマジックはまだひとつ。
それでも、そのひとつが自分の手の中に少しずつ馴染んできた感覚がうれしいのです。
そんな話をTAKEさんにしたら、
「マジックは筋トレと同じですよ」と笑って言われました。
最初は冗談かと思いましたが、確かにその通り。
どちらも派手に見えるけれど、裏では地道な積み重ねがある。
筋トレが体を鍛えるように、マジックは心を鍛える。
集中して指先を動かしているうちに、日々のバタバタや悩みを忘れてしまう。
「どうしたら相手に驚いてもらえるかな?」と考える時間が楽しくて、終わるころには心が少し軽くなっています。
夏休みや秋休みには、子ども向けのマジック教室も開催しました。
子どもたちは、目をキラキラさせながらカードやコインを手に取ります。
覚えるのも早く、完璧でなくてもすぐに披露してくれました。
「家族にも見せたよ!」と嬉しそうに話す姿が印象的でした。
その純粋な笑顔に、マジックの持つ“人を笑顔にする力”を改めて感じます。
これからも、この教室を続けていきたい――そう思っています。
マジックの魅力は、“驚き”と“笑顔”を同時に生み出せること。
そして、その裏には地道な努力と継続があります。
それはきっと、どんな仕事や人生にも通じること。
今日もまた、カードを手に取りながら思います。
すぐにはできなくても、続けていれば少しずつ形になる。
マジックは、心の筋トレ。
誰かを笑顔にしたい人にこそ、ぜひ体験してほしい時間です。
≪終わり≫
***
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。
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