究極のイイ女は「別れ方」で決まる。執着を手放すと、次の幸せが動き出す理由
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
記事:マーガレット・佐々木(ライティング・ゼミ 2026年1月コース)
「究極のイイ女は、別れ方で決まる」。これが私の持論です。しかし、かくいう私自身、かつては美しくお別れなんて全くできませんでした。
20年前の私は、ただ相手に執着し、「愛されていた自分」という過去の残像にしがみついていただけ。振り返れば、それは相手への思いやりでも、相手の幸せを願う真心でもありません。当人がいくら苦しもうとも、その種の「執着」から復縁の芽が生まれることはありません。今日は、私が身をもって知った教訓と、婚活指導の現場で実践している「潔い別れ」の極意をお話しします。
執着が運命を閉ざした、私自身の「婚外の恋」
50歳で熟年離婚をした私ですが、40歳の時、仕事上で知り合った男性に心惹かれた経験があります。
当時私には家庭があり、相手は独身。そうした状況で1つだけ幸いだったのは「彼に好かれたい」という打算が私になかったことです。相手の顔色を窺って無理に合わせることもなく、正しいと思うことには真っ向から意見をぶつけました。どうやらそんな私の「自分軸」が、彼には新鮮に映ったようです。
事態が動いたのは、彼が意に沿わない転勤辞令を機に退職し「青年海外協力隊として中東へ行く」と決めた時でした。彼が私の職場に退職の挨拶に来たことを知り、私は思わず「ずっと好きだった」と告げました。一生口にするつもりはなかった気持ちを伝えたのは、彼の中東行きを心から応援するという、贐(はなむけ)のつもりでした。そして彼も私の気持ちを受け容れてくれ、出発までの約1ヵ月、私たちはまるで中学生のように、刹那の逢瀬を重ねたのです。1ヵ月だけだから、体の関係さえ持たなければ。自分にそんな言い訳をしながら……。
しかし彼が去った後、私は分かっていたはずの「別れ」を受け容れられませんでした。まだ日本に居るからと研修中の彼に何度も連絡したり、帰国までの2年間ネットでこっそり足跡を追い続けました。しかし、2年越しに連絡をした私を待っていたのは、彼からの「着信拒否」という現実。
そこでようやく私は悟りました。自分が彼にとって「執着する重い存在」でしか、もはやないのだと。もう少しキレイに別れられていたら、彼は私のことを「いい思い出」として心に留めてくれたかもしれない。今でも胸が痛む、私のほろ苦い「執着」の代償です。
「好きだけど別れる」――伝説の生徒シズカさんの決断
この苦い経験は、今、婚活コーチとして女性たちを指導する際、最も強力な指針となっています。
私の講座に、伝説の生徒がいました。シズカさん(仮名)という女性です。複数のアプリを併用し「いいね」数を表示上限の500超を数カ月に渡りたたき出し続けた彼女が、初めて「将来を考えたい」と心から思えた男性・出木杉さんとの別れに直面した時のことです。
出木杉さんは仕事の挫折と地方異動を機に、「今の自分には幸せになる資格がない」と、シズカさんとの関係を断とうとしました。彼からの提案は「月イチで東京に戻る時くらいはお茶しよう」という曖昧な関係。普通のアラフィフ世代なら、貴重なパートナー候補を失いたくなくて、いつか彼が翻意するのを待とうと、その言葉にしがみついてしまうところです。しかし、シズカさんの答えは違いました。
「彼は私を振るという罪悪感から『逃げ道』を作ってくれただけだと思います。彼の心はもう仕事でいっぱい。私のことは見てません。だから、好きだけど別れます。今のまま、一番綺麗な状態の二人で終わりにしたい」
私は彼女の言葉に涙が出るほど感動しました。そう、これこそが「究極のイイ女」の姿です。
復縁をたぐり寄せる「とっておき」のLINE術
それでも、シズカさんの「まだ好き」という本当の気持ちに応えるのが婚活コーチとしての私の責務でしょう。そこで、復縁の可能性をわずかでも残すための「とっておきのLINE」を彼女のために考えましたので、ご紹介します。
英才(ひでとし)さん、打ち明けてくれてありがとうございます。
お話できて、前より深く繋がれた気がして嬉しかったです。
月イチのお茶というご提案も感謝します。
ただ正直に申し上げますと、私は一緒にいられる関係、家族になれる方を探しています。
英才さんとなら将来が考えられると直感し、パートナーとして支えたいと思っていました。
今もその気持ちは変わらない。だからこそ、茶飲み友達という中途半端な関係は辛くて続けられません。
英才さんとは、もうお会いしません。LINEもしないでください。
ここには二つの心理学テクニックが隠されています。
- 潔く「引く」こと 別れを決意した男性に、泣き落としは逆効果です。拍子抜けするほどあっさり別れる、なおかつ連絡しないことで、男性の脳に「追いかけたい」という本能的な未練を生じさせます。
- 潜在意識の「否定形」を逆手に取ること 脳は「否定形」を処理する際、一度その対象をイメージします。「LINEしないで」と書くことは、逆説的に「LINE」という単語を彼の脳裏に強く焼き付ける効果があります。「会いません」「LINEしないでください」という能動的な拒絶は、聞き手の潜在意識に言葉の存在感をかえって印象づけるのです。
「執着」を手放したとき、新しい扉が開く
復縁できるか、新しい出会いが待っているか――それは分かりません。しかし、確実に言えることがあります。
「後がない」と焦るアラフィフ世代だからこそ、未練がましくすがるよりも、涼しい顔をして「切って捨てる」勇気を持ってください。その潔さが、あなたの価値を何倍にも引き上げます。
半年後、シズカさんは別の男性と婚約しました。彼女から届いた彼とのツーショットとダイヤモンドのエンゲージリングの写真が、今ある幸せを雄弁に物語っていました。
1つのご縁を手放した先には、必ずそれ以上の素晴らしい出会いが待っています。執着という重りを取り払った時、人は本来の身軽さと輝きを取り戻します。その輝きこそが、次のステージを引き寄せる唯一の鍵。
誰かの記憶に残るほどの、愛されるためでない、凛とした潔さを持つことが、本当の意味で人生を切り開く最強の婚活術だと、私は信じています。
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