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メディアグランプリ

Twitterでフォロワー1万人超えたら、西野カナになれると思ってた


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:ふくい(ライティングゼミ・平日コース)

 
 
別に西野カナになりたいわけじゃない。
キラキラ女子すぎて眩しいし、あんなに素敵な笑顔は振りまけない。
というか、そこじゃなくて。
そこじゃなくて、飲兵衛で、女子力が低空飛行の私でも、彼女に憧れるポイントが確かにあるのだ。
 
3年前のこと。私は、人生の夏休みをいただいてしばらくして、Web関係のお仕事にありついた。情報発信をする仕事がしたいです! なんて言って、ちょっと夢見がちな25歳だった。
仕事先で最初に課せられたのは、Webデザインでも、コードを書くことでもなく、SNSの個人アカウントを作ることだった。しかも、部署の長から「3ヶ月でTwitterのフォロワー2000人を目指せ」のムチャ振りと来たもんだ。
 
焦る焦る。その時は、まだ試用期間中の身。達成しなかったら、また無職に逆戻りだ。Twitterなんて、対していじったことないけれど、なんとかやらねば。と目をつぶってネットの海に飛び込むことにした。
 
結果から先に言うと、ファロワー2000人は無事達成できた。色々とコツはあるけれど、好きなことを発信し、「いいね」のコミュニケーションを取り、朝のご挨拶…きちんとやれば誰でもなんとかなるものだ。
晴れて正式採用! と安心したのも束の間。採用されてからの課題は「フォロワー1万人」だった。もうヒーヒー言いながら、坂を駆け上るような感覚である。でも、この頃にはTwitterを開くのが楽しくなっていて、坂道走るの超楽しい! みたいな感じだった。そうして続けると同時に、少しずつ分かってきたことがあった。
 
ひとつは、今更だけれど、Twitterは広ーい海だということ。(ちょっと偏っているけれど……。)あちらに病気で苦しむ人いれば、こちらでフォトジェニックなパフェを食べる人あり。おじさんも、お姉さんも、猫も、2次元も同じネットの海で泳いでいた。溺れさせようとする人もいれば、すくい上げてくれる人もいて。あと、海は濁ったところもあれば、キラキラしたところもあった。
 
ふたつ目は、たくさんの人と交流を持つなら、その人たちとつながる“共感力”と“コンテンツ力”が大事だということ。ざっくりいうと、「いいね」には「私もそうだよ! よく言ってくれた!」と「知らなかった! すごいな!」の2種類がある。バズるツイートって大体この2種類のどちらかで、何かを発信していきたい人は両者のバランスがとても大事だと思う。
 
コンテンツ力は天狼院書店で学んでいただくとして、共感力は独断と偏見で“彼女”から学ぶべきだと思っている。
西野カナだ。
 
彼女は、女子の代弁者として最強だ。大好きな人を想って震えてみたり、結婚式で自分の扱いを説明してみたり、そんな歌を歌う。歌詞には、日本人女子の最大公約数とも思える言葉がちりばめられているのだ。
西野カナ〜? なんて斜めに構えているあなたは、ネットで調べてみてほしい。恋愛系じゃない曲でいいから。自分の隠れた一面がムクムクするはずだ。
 
かく言う私もその一人で。彼女が金曜日の夜に少しはしゃぎたい感じの歌をリリースした時、まさかと思ったのだ。まさか、自分があんなキラキラ女子に共感するなんて。あの曲を聴いて、「確かに私もそう思ってました。よく言ってくれた」と思ったのだ。
深く考えずともわかる言葉で、多くの誰かが思っている隠れた感情を表現する。きっと聴いた側は、自分の心に寄り添ってくれていると感じるはず……。
 
色々調べてみると、どうやら彼女はマーケティング力がすごいらしい。周りの体験談から曲を起こし、世間一般の意見など様々なところにアンテナを巡らせてブラッシュアップさせる。しっかりリサーチして、企画して、客観視して、“共感力”の高い作品を作り上げているのだ。
そうだ。歌詞の主人公の立ち位置だって絶妙だし、言葉選びも考え抜かれている。
 
しかも、ぐるぐる考えてる途中で思ったんだけれど、彼女の“共感力”の後ろには強大な“コンテンツ力”が備わっているのではないか。あぁ、かないません。頭、沸騰しそうです。
 
そんなことを考えているうちに、私のTwitterのフォロワーは1万人を超えた。でも、彼女のような“共感力”は、なかなか身についてくれない。自分の言いたいことが先に来てしまうのだ。
でも、彼女のようになりたいと思ってしまう。自分の好きな何かを発信するだけではなく、誰かに寄り添ってみたい。
あちらの方とこちらの方と。おじさんか、お姉さんか、猫か2次元か。誰かに寄り添える何かが発信できたとしたら。
 
……と、こんなことを書いておいて、私のツイートはもっぱら居酒屋巡りと家で作ったおつまみばかりだ。
少しは、彼女のキラキラした部分を見習ったほうがいいかもと考えることもある。
でも本当に好きなものからコンテンツを生み出すほうが、素敵なものが作れるのだよ、と言い訳しながら、これからも毎日呟く。

 
 
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2018-06-09 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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