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茶道でモテる男になる!《取材ライティング・ゼミ》


*この記事は、「取材ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:川口裕樹(取材ライティング・ゼミ)

 女性にモテたい――これは多くの男性にとって人生のテーマの一つだろう。若いうちはルックスや優しさといった表面的な部分でもモテるが、30代・40代へと年齢を重ねるにしたがい、マナーや教養、人間としての深みといった内面こそがモテるための必須科目となってくる。

 そこでこれらを学ぶことができる日本の総合芸術・茶道にフォーカス。茶道教室『恋する茶会』を主宰する宮副紘美氏に、茶人の持つ魅力や茶道で得られるもの、さらにモテる男とは何かについてお聞きした。

■究極の自分らしさに目覚めた人こそがかっこいい

 ネーミングがユニークな『恋する茶会』は茶道表千家の茶道教室だ。実はユニークなのは教室の名前だけではない。なんと現在の会員のうち4割ほどが男性だという。一般的な茶道教室の男性会員は0〜1名だというからこの数字は驚きだ。

 『恋する茶会』を運営するのは茶道表千家講師の宮副紘美氏。宮副氏は「『恋する茶会』は季節のお花やお菓子を五感で味わいつつ、茶の湯を通して人間が本来持っている最善の美しさ、さらには本当の自分に出会う場でありたい」という思想で教室を運営している。一般的な茶道教室が“マナー”や“お点前”を身につけることを主眼に置いている中にあって、この宮副氏の考え方が男性会員に受け入れられているのかもしれない。

 このように男性会員の多い『恋する茶会』だが、そもそも茶道を学ぶ男性というのは女性の目から見てどう映るのだろうか。

 宮副氏は「私が思う茶の湯の本質をとらえて取り組んでいる方は魅力的」と語る一方で、「ただし茶道をしている男性の中でも100%の方がこの本質をとらえているかというと、残念ながらそうではないこともあります」と強調する。

 宮副氏の考える茶の湯の本質とは“究極の自分らしさに目覚めること”。茶道というと点前の形や茶器などの美術品に目が行きがちだが、そういう表面的な部分だけに偏っているうちは本物ではなく、本当の自分を追求していくことこそが茶道の本質なのだという。

 「人間はすべてを削ぎ落とした赤ちゃんの状態で生まれてきますよね。そのままであればとても魅力的なのですが、大人になるにしたがっていろいろなものを貼り付けて生きるようになると、本来の自分とは何だったのか分からなくなる。茶道を通して究極の自分に会いに行くのが茶道の本質だと考えています」

■茶道はエリートの必須科目

 茶道というと敷居の高い女性の習い事というイメージが強い。筆者も茶道を習うまではそう思っていたが、実際にやってみると必ずしもそうではないことが分かる。

 「そもそも茶道は戦国時代から明治維新までほぼ男性のものでした。特にヒエラルキーのトップにいる人たちが中心となってお茶をなさっていたんですね。その人たちの心も魂も奪ってしまう魅力が茶の湯にはあります。時代が変わって茶道人口は女性が多くなっていますが、それでも意識の高い男性がお茶にはまっていくというのは必然のことなのだと私は思います」と宮副氏は茶道の歴史に言及。

 確かに茶道は戦国時代に千利休によって大成し、豊臣秀吉をはじめとする大名、つまりトップの人間が茶道を学んでいたというのは有名な話だ。また『恋する茶会』の会員にも男性経営者は多い。戦国大名や経営者にとって茶道とは一体どういうものなのだろうか。

 「戦国大名というのは戦争をしたくてしていたのではなく、世の中を安定させるために仕方なく戦争をしていたわけですよね。自分が本当にやりたいことと、実際にやっていることのギャップに葛藤していたと思います。その葛藤をリセットして、本来の自分を取り戻すことができる場所が茶室だったのではないでしょうか」と宮副氏は話し、現代の経営者についても「ご自分のお仕事に使命感を持たれていて、さらに自分を高めて世の中に貢献するためのヒントを探して茶道を学ばれている方が多いですね」と続けた。

 エリートたちが好んで茶道を学ぶ背景には、世界のトップクラスにも通用するマナー全般を身につけることができるだけでなく、“究極の自分らしさ”、つまり自分のあり方や使命というものを見つめ直す大きなきっかけを得ることができるという点が大きいようだ。この考え方はモテを意識する男性にとっても参考になるのではないだろうか。

■カッコよさとは「今この瞬間」の気概で生きているか

 宮副氏の考えるモテる男性像とは「高い志と信念を持って、今この瞬間を完全燃焼している人」とのこと。何のために生き、何のために仕事をしているのか。自分の人生に確固たる信念を持ちつつ、過去にも未来にも囚われずに今この瞬間を生きている人ということだ。そういえば茶道には“一期一会“という言葉がある。同じ茶会は二度とないのだから、亭主・客ともに一生に一度の心構えで臨むという意味だ。

 「今この瞬間に生命を完全燃焼させている人はカッコいいし、同性から見てもカッコいいと思うような人が結局女性からもモテるのだと思います。それは女性も同じですね。男の人にばかりモテるというのはたいしたことなくて、女性からも惚れられるというのが本物だと思います。女たらし・男たらしと言うよりは人たらし。男性も女性もカッコよく生きたいものですね」

 最後に宮副氏は「武士のDNAを持っている日本男性は、もともと全員が世界の女性を魅了するほどカッコいいのです。自分の本来の究極のカッコよさに自分が気付けばいいだけ。そうすれば、自ずと日々の暮らし方やあり方、オーラが変わってきます。自分の究極のカッコよさに気付いて、モテモテ人生を謳歌する人が増えますように」と締めくくった。

 男女の仲に正解や近道はないが、本当に自分らしく生きている人は男女を問わず魅力的に見えるものだ。茶道はその自分らしさを引き出すための一つの方法であると言えるだろう。

 なお『恋する茶会』では、男女を問わず多くの方に茶の湯の本当の面白さを伝えることを常々願っているという。モテるために必要な“究極の自分らしさ”に興味のある方は、まず手始めに体験レッスンへと足を運んでみてはいかがだろうか。

『恋する茶会』宮副紘美の恋庵日記
https://ameblo.jp/koisuruchakai/

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この記事は、「取材ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。

http://tenro-in.com/zemi/50837

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