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運命の女神はいつも自分の味方である信仰


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記事:執行聡史(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
その話を聞いたとき、まっ先に頭に浮かんだ言葉はこうだった。
 
「ははあ、なるほど、そう来ますか」
 
僕は今、フリーランスのエンジニアとして仕事をしている。
早いもので、フリーランスになって約一年半ほどが経った。
フリーランスといっても、エージェントを介して、一つの会社から業務委託を受けて、その会社のオフィスに行って他の社員の人と一緒に働く、いわゆる「常駐」という形だ。
だから、会社とのしがらみが無い一方で、勤務時間や作業環境は社員とほとんど同じという状態になる。
 
でも、そういう働きかたは本意ではなくて、本当は自分自身でビジネスを立ち上げてみたいと思っている。
せっかく会社から自由になったのだから、仕事の内容も、働く時間も場所も自由にしたいという欲望がずっとあったのだ。
 
そこで降ってわいたのが、フリーランスを辞めて正社員にならないか? というオファーの話だった。
 
不思議だな、と思うのは、こういう人生の転機というものは、あらかじめ用意されていたかのように、なんだかうまいタイミングで向こうからやってくるものだということだ。
 
最初は、新卒で入社してから5年目のこと。
その時もエンジニアとして仕事はしていたのだけれど、開発の仕事はできていなくて、主にOEM商品を売るための営業のサポートや、ユーザーのサポート、故障修理などをやっていた。
仕事自体は嫌いではなかったけれど、エンジニアになったからには「何かを作りたい」という欲求が日々膨らんでいた時期にそれはやってきた。
不況による部署の統廃合で、千葉の田舎にある工場への異動が決まったのだ。
 
そろそろ現状を変えるために動かなければならないのではないかと思い始めた矢先に、運命の女神が突然に、なかば強制的に人生の選択を迫ってきたのだ。
僕が運命の女神から受け取ったメッセージはこうだ。
 
「これ以上、ここにいるべきではない。別の新しい道に進みなさい」
 
そのメッセージに素直に従って、僕は会社を辞めた。
直感で辞めたものだから、転職の準備も何もない。
それならと思い切って一年ほど仕事を休んで、専門学校で新しい技術を身につけることにした。
結果、その選択が正解で、専門学校の先生に気に入られ、先生が働いている制作会社に卒業後そのままの流れで入社することができたのだった。
なんだかあまりにも苦労がなさすぎて、運命の女神が正しい道の方に全部うまくいくようにお膳立てをしてくれているような気さえしたものだ。
 
そして、さらに10年後、再びそれはやってきた。
就職した制作会社は少数精鋭ながら、大企業との大きなプロジェクトも手がけるやり手の会社。
しかも、僕が入社した頃から新しい事業に舵を切るなどして、会社の成長とともに、自分自身の経験値と技術力を伸ばすにはうってつけの環境だったのだ。
だが、10年が経ったころ、それが裏目にでることになる。
大きなプロジェクトのプレッシャーと長時間労働のストレスが原因で、うつ病を発症してしまったのだ。
ここでまた、運命の女神は選択を迫ってきた。
送ってきたメッセージは同じ。
 
「もう、ここにいるべきじゃない。新しい道に進みなさい」
 
また転職の準備ができなかったので、今度はフリーランスになることにした。
そして、笑ってしまうけれど、なんと一社目の営業で仕事が決まってしまったのだ。
やっぱり、正しい道はちゃんとお膳立てされているらしい。
ありがたいことに、今度の会社は大きな責任のプレッシャーもないし、長時間労働もない。
うつ病を癒すにはうってつけの会社だった。
 
だったのに、運命の女神の動きは今度は早かった。
働き始めて9ヶ月後、業務委託と派遣社員が一斉に契約終了になったのだ。
なるほど、のんびりするのはこれくらいにして次に行けということらしい。
本当は1〜2年、のんびり仕事をする片手間に副業から始めて独立しようと思っていたのに、それでは遅いということなのか。
 
再び、運命の女神の導きに従って、次に出会ったのが今の会社になる。
決まったオフィスを持たない業務形態で、リモートでの仕事が中心になる会社だった。
独立という段階に進むには、都合の良い形で、これもまた正しい道へのお膳立てかなと思ってしまう。
ただ、業務委託という形式上の問題で、在宅勤務ができず、コワーキングスペースに毎日決まった時間に通勤して働くかたちになっていた。
 
そしてまた、9ヶ月後。
正社員にならないかという話である。
正社員になれば、在宅勤務で通勤しなくて済むようになるし、完全裁量労働制だから勤務時間も自由になり、自分のやりたいことにもっと時間をさけるようになるはずだ。
 
いったい、運命の女神は僕をどこへ連れて行こうというのだろう?
運命の女神はいつも必要なタイミングで選択を迫ってくる。
わかっているのは、提示された選択肢のうち、正しい方を選べば、きっとうまく運ぶようにできているということだ。
あとは運命の女神は僕の味方だと信じて、自分の心を頼りに選ぶだけだ。
停滞しない、新しい道の方を。
そうすれば、必ず道は開ける。
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2018-07-12 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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