コンプレックスを解放してみた世界 秘めフォト部の魔法
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:森脇 千晴(ライティング・ゼミ平日コース)
「興奮が冷めないうちに書き上げてしまおう」
そう思っていたのに、もう5日も経ってしまった。
ライティングゼミのため月に2回、京都天狼院書店に出向いている。
毎回、魅力的なイベントの案内をもらい、丁寧な説明を受けるのだが、その魅力的なイベントのひとつが「秘めフォト部」だ。
「自分史上最高にSEXYな1枚」を撮られるフォトサービスらしいが、正直謎多き撮影会だと思っていた。
「……あのう、どこまで脱ぐものなんですか?」
思い切ってスタッフの女の子に尋ねてみた。
「お好きなところまでどうぞ」
爽やかな笑顔でこう返された。
ますます謎。
一体、秘めフォト部では何が行われているのだ?
年々、写真が苦手になってきていた。
撮られた写真を見て「えっ、これが私?」とがっかりした回数は数えきれない。
最近、自撮りする女子が増えてきているが、私も練習を兼ねて時々自撮りをする。
しかしだ。
「なんでいつも自撮りするとき変顔なの?」
こんな風に悪気なく真剣に聞かれたことがある。
「お。なかなかいいかも」
そう思ってSNSにアップした写真に「自撮り下手―」とコメントがついたこともある。
つまり、そういう事が続くと、どんどん自信はなくなり一種の写真恐怖症に陥る。
SNSを使って情報・サービスの発信しているので顔写真はあった方がいいことは重々承知している。
でも私は写真映りが悪い。
壊滅的に自撮りが下手。
一体どうすりゃいいの? 私??
正直言って、途方に暮れていた。
写真に関しては、もう自分1人で頑張れないと諦めていた。
そんなときに出会った天狼院書店の秘めフォト。
ブログや仕事のプロフィール写真に使う写真が欲しいと言っていたのに、いきなりSEXYな写真を撮られに行くなんて、どこか矛盾している……と思ったが、秘めフォトには、そんな矛盾を超えさせる何かがあるような気がしていた。
実際に「もう1度撮られたい!」とリピート率も高いらしい。
その秘密も知ってみたかった。
撮影を1週間に控えたある日、事件は起きた。
自転車で顔から転倒したのである。
顔は血だらけ、傷がついた。
膝や肩にも傷。
……撮影は1週間後。
「日時、変更しましょうか?」
天狼院書店のスタッフさんは親切にそう言ってくれたが、そのままの日程で撮影してもらうことにした。
変に日程をずらして、せっかくの覚悟がぶれたりしたら困ると思ったからだ。
迎えた当日。
顔の傷は随分マシになっていたが、膝や太ももには青タンが残っていた。
これも全部写真に映る。
まあ、それもいいような気がしていた。
自転車で転倒して顔がズル剥けになった事も、秘めフォトへのチャレンジも平成最後の夏の出来事だ。
潔く残しておこうという気になっていた。
撮影を共にした女性は私以外全員リピーターさんだった。
リピートの回数を聞いて度肝を抜かれた。
さらに驚いたことに、こうやって撮影してもらうことは誰にも言っていないし、これまで撮られてきた何百枚という写真も誰にも見せていないのだと言う。
まさに自分だけの「秘め事」!
こんな愉しみ方もあるんだなあ……と驚きながら、いよいよ撮影が始まる。
準備されていた衣装は普段身に着けたことのないような繊細でSEXYなベビードールやキャミソール。
SEXYとは無縁な私ですら、それを身に纏った時点でスイッチが入る。
着物を着れば背筋が伸び、所作が美しくなるように、女性は身につける物、ひとつひとつでキャラクターを変えることが出来る生き物なのかもしれない。
お互い初対面なのに互いのポーズについてもどんどん意見し合う。
グッとする表情やポーズを魅せられた時には思わず歓声にも近い声が漏れる。
「これね、けっこうストレス解消にもなるんですよー」
リピーターさんは、そう呟いた。
撮られる側も撮影を見守る側も、どちらも楽しい。
楽し過ぎる。
そして、我々の熱が帯びてくればくる程にカメラマンの三浦さんの存在は薄くなっていく。
ただただ言われた通りにシャッターを押す三浦さん(笑)
そんな柔軟な姿勢に私たちは、すっかり安心し切って、ますますオープンに、そして我儘になるのだった。
「コンプレックス」
誰もがそれを抱えて生きている。
足が太い
胸が小さい
お尻が大きい
コンプレックスは出来るだけ隠しておきたい。
だけど隠し続けて生きていくのって、けっこう疲れる。
秘めフォトを通して、コンプレックスを、さらけ出してみた先の世界を見た気がした。
コンプレックスとチャームポイントは紙一重。
隠さなくても大丈夫。
嫌わなくても大丈夫。
自然とそう思わせてくれるような魔法が秘めフォトにはあるのかもしれない。
見せたくなくて、隠していた部分を出すことによって、私たちは新しい自分に出会うことが出来るのではないだろうか。
手元に届いた写真のデータを見て、私はすぐに来月の撮影の予約を入れた。
オンナって欲深い。
オンナって楽しい。
新しい自分に出会うのは、いつだって最高にドキドキする。
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