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高身長だから必ずモテるわけではないということ


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:福田 冠司(ライティング・ゼミ日曜コース)

 
 
 私は身長が高く、190センチを超えています。そのおかげで、他の方からは良く目につきますし、身長だけで他の方にすぐに覚えていただけたり、待ち合わせのときの目印として大変重宝されたりしています。
 
 高身長あるあるなのですが、よく着る服についての質問を頂きます。私はユニクロなどのファストファッションのお店では服のサイズが合わず買えないので、いわゆる大きいサイズ専門店の常連です。半袖が着られる夏の時期を除けば、袖丈や首周りをいつも気にしなければなりませんし、服の値段もそれなりにします。ちなみに唯一のメリットは、ジーンズの裾上げが必要ないことぐらいです。
 
また、これも定番なのですが「スポーツやってましたか?」という質問も頂きます。私はスポーツ自体好きなのですが、残念ながら中学時代は吹奏楽部に、高校時代はクイズ研究会に所属していたので、体育会系の部活をしたことがありません。そのことをお話しすると決まって、「とてももったいない」という反応が来ることがほとんどです。こういう反応を見ると、高身長の人間はスポーツをやっているという思い込みがあることを、強く感じてしまうのです。
 
 そして、「あなた、モテるんでしょう?」という質問もいただきます。これも残念ながら答えはノーで、全くと言っていいほどモテません。昔も今もそうなのですが、なぜか50代以上の女性へのウケは良いのですが、同年代以下の女性には全くと言っていいほど見向きもされません。過去に彼女ができたことはあるのですが、ほとんどの場合、フラれる側なのです。
 
 なぜ私はモテないのか。若いころはかなり悩んでいました。世間にいるほとんどの男性は私より身長は低いのに、モテる方はたくさんいます。また、(失礼ですが)私より明らかに強面だったり不細工だったりする方が、可愛い彼女を連れて手をつないで歩いているのを見るたびに、「こんなはずじゃない!」と思ったことも、一度や二度ではありません。
 
 学生時代の私は数学を専攻していました。ひょっとして数学の話では全く盛り上げられないのでは? と考えましたが、普段の生活でしょっちゅう数学の話をする人はいませんし、私もしません。
 
 大学の学科内には同学年の女性は2人しかいなかったため、女性と話す機会が少ないからでは? とも考えました。そのため、話す機会を多くした方が良いと考え、時給もそれなりに良かったコールセンターのバイトをしていたこともあります。バイト中は同僚やお客様を含め、たくさん話をする機会があるので、女性と話すことへの抵抗はだんだんなくなっていきました。しかしながら、話す内容は仕事の話がほとんどですし、休憩中に同僚と話をするときも、社員やお客様の話ばかりで、プライベートの話はほとんどしていませんでした。今思えば、これではモテないわけです。
 
 高身長だから、特に初対面では怖がられるのではないか? とも考えました。そのため、一時期は笑顔の練習をしていました。練習のおかげで、社会人となった今でこそ初対面の相手ともうまく打ち解けて話ができるようになったのですが、当時は練習の効果は表れませんでした。
 
 大学卒業を間近に控えたある日、バイト先の近くにあるラーメン屋で味噌ラーメンを食べていました。このラーメン屋は材料にこだわりがあり、麺の材料となる小麦粉や味噌、チャーシューに使う豚肉など、北海道産の材料をふんだんに使用していることがウリのお店でした。実際にそのお店のラーメンは美味しく、バイトの帰りでも行列に並んででも食べたいと思える一杯でした。
 
 この日もいつもどおりラーメンが出てきました。スープを一口頬張ります。……美味い。麺をすすります。……美味い! あっという間に一杯を完食しました。
 
お店を出て駅に向かって歩いていたとき、ふと気が付きました。
 
私の食べたいのはこのお店のラーメンであって、こだわりの麺や味噌やチャーシューだけが目当てで食べに来たんじゃないと。ひとつひとつの材料がどんなによくても、それだけでお客さんが来てくれるわけではないのです。
 
 気が付けば単純なことでした。高身長というのも材料のひとつでしかなく、これだけではモテるわけがないのです。美味しいラーメンと同様に、身長だけではなく、性格やクセ、普段の振舞い、その他諸々ひっくるめて自分を見直す必要があったのです! この気づきのおかげで、これまで以上に普段の言動や振舞いに気を遣うようになりました。
 
 その後、社会人になった私が現在どうなったのかというと……、結局独身のままです(笑)。ラーメンが好きすぎて毎日のように食べていたからか、気が付けばお腹がポッコリ。どうやら、言動や振舞いの前に、食生活に気を遣わないといけなかったようです。

 
 
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2018-09-05 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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