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「ジャニーズ」より、歴史のある「ジャニーズ」っぽいもの


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:高宮翼(ライティング・ゼミ平日コース)

「またお金のかかりそうな趣味をはじめて……」

私の最近はまっていることを聞いた、ある知人の言葉である。その通り、今(まで)の私の趣味といえば、お金のかかるものばかりだった(もちろん、仕事上の都合もあることもたまにはあったが……)。

ただし、高収入なわけでは決してない。知人の言葉の言外には、
「また、身の丈に合わない趣味をはじめて……」というのが含まれているのだろう。そう、その知人に限らず、この趣味には、非常にお金がかかると思っている方が多い。あながち間違えではないのだけれども……

私の妹は、私にとって縁遠いものを扱っていた。例えば、妹はある劇場の舞台関係の仕事をし、ジャニーズ系のファンクラブに入っていると言った具合である。そのため、我が家では、毎年、年越しのテレビは選択権がなく、「ジャニーズ・カウントダウンライブ」である。

縁遠いもの、そう、一年くらい前までの私にとって、今の私の趣味は、縁遠いものであった。

きっかけは、その妹の勧めであった。
「この演目の演出は、すごくキレイだから観に行ったほうがいいよ」
興味がなかった世界ではない。
だがそう簡単に手が出るものでもない。
いい機会かもしれない。行ってみることにした。

そこで、私は、「ジャニーズ」、特に「ジャニーズ・カウントダウンライブ」との、ある共通点を見つけてしまった。

「生うた」で、
「専用の施設」で、
「様々な歌手が自分の持ち歌以外の歌をうたう」、
「総合エンターテイメント」であること。

「ジャニーズ・カウントダウンライブ」の時のジャニーズタレントは、自分の持ち歌以外の歌をうたうのが、主たるイベントらしいので、必然的に「生うた」になる。それが、ファンにとっての年一回のお楽しみであるそうだ。そして、「東京ドーム」及び「大阪ドーム」で行われる。ちょっとした、「総合エンターテイメント」であると言っても過言ではないかもしれない。多くのダンサーなど、すごい人数で構成されたイベントである。

さて、「ジャニーズ」より、歴史のある「ジャニーズ」もの、何のことだろうか、と思われるかもしれない。答えは「オペラ」である。

一年くらい前までの私にとって縁遠いもの、そして、今ほとんどの皆さんにとっても縁遠いもの、少なくとも「オペラ」はそうだろう。

「ジャニーズ」のタレント、どのくらい知っているだろうか?
私は詳しい方ではないので、手の指で数えられる程度さえ知っているかどうか怪しい。

「オペラ」の演目、私はある劇場で公演されて観に行った数演目しか知らない。

また、「オペラ鑑賞」は敷居が高いと思われるのではないだろうか。でも、「ジャニーズ・カウントダウンライブ」を観るのと同じようなもの、と言われれば、多少なりとも親近感を感じるのではないだろうか。なぜなら、「オペラ」は「オペラ歌手」が「うたう」。「オペラパレス」と呼ばれる専用の劇場で「オペラ」は、原則として行われる。「オペラ」では、その制作者が、自分の制作した歌をうたうことは、まずあり得ない。よっぽどのことがない限り、「かなり昔」の演目を、「今」のオペラ歌手が歌う。「オペラ」であれば、「オーケストラ」等など、歌手だけで成り立つものではない。

テレビで、ある意味「惰性で」みることのできる「ジャニーズ」と、そうとは言い難い「オペラ鑑賞」とでは、全く違うものではないか? 大方の人はそう思われると私も思う。

よく思い出してみてほしい。「ジャニーズ」のライブは、(当選すればという条件がつくが)直接観に行くには、数千円以上払って、行ける。テレビで観るのは、実質「無料」に近い。ある意味「オペラ」も同じともいえる。直接観ようとすると、数千円以上するが、(もし観る気があるなら)レンタルBlu-rayなど、数コインで観ることはできる。

「『ジャニーズ』に興味がない」
私もそうだ。私の場合は妹が詳しかっただけで、本来なら全く縁遠い世界である。でも、なんとなくは知っているという感じはあるだろう。

「『オペラ』に興味がない」
一年前くらいの私もそうだ。私は初めて観て、すぐにその世界の虜になってしまった、良く言えば「素直、というよりも単純」なのかもしれない。

一回、「ジャニーズ・カウントダウンライブ」をテレビで観るつもりくらいの気持ちで、「オペラ」のBlu-rayを数コインで借りて観てもらえたら、私は嬉しい。

私が今はまっているのは「オペラ鑑賞」である。

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2018-10-17 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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