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禁煙に成功するには


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:三好康博(ライティング・ゼミ日曜コース)

 
 
「ふ〜〜っ」
食後の一服が、身体に染みる。
20歳になって友達のすすめで吸い始めたタバコ。
20歳から吸い始めたタバコ歴は14年。
喫煙という行為は私の生活の一部となっていた。
だが、14年目になって私はタバコとサヨナラした。
 
タバコを吸うことで、大人になった気がしていた。
子どもの頃、父親が吸っていたイメージが私をそう思い込ませていたのだろう。
初めてタバコを吸った時は、あまり美味しいとは思わなかった。
けれど、吸い続けていると不思議と美味しくなる。
ないと落ち着かなくなる。
それが「タバコ」である。
 
ここ10年だろうか。
タバコを吸う人の肩身が狭くなり、だんだん吸う人も減ってきている。
人にとってタバコには良いことがないという風潮やタバコの増税による値上がりのためである。
誰が言ったか分からないが、「タバコは百害あって一利なし」なのである。
現在の私にとって、この言葉は正しい標語に思える。
タバコは、肺がんのリスクを生む。
そして、金銭的にも良くない。タバコ1箱500円として、月に15,000円。
1年間で144,000円。
海外旅行や、高価なものも買えてしまうのだ。これが10年続くと恐ろしいことになる。

そういったことから、私も禁煙に挑戦してきた。
だが止められない。
吸っている人は分かると思うが、なぜか止められないのである。
吸ってない人にとってはイメージしにくいが、読書好きな人が本を取り上げられたようなものだ。
 
そして、私とタバコの戦いが始まった。
最初に目を向けたのが禁煙グッズ。
世の中には、禁煙グッズがいろいろある。
禁煙するためのニコチン入ったガムや、ニコチンのない禁煙タバコ。
私は、片っ端からそれを試していった。
だが、禁煙が続くのは1ヶ月がほとんどだ。
自分の意志はこんなにも弱いものなのか、とつくづく自分が嫌になることもあった。
 
なぜ止められないのか考えても分からない。
 
そんな時、ある広告を偶然見ることがあった。
「喫煙は病気」
「病院にいって治そう」
といったような内容のポスターだった。
私は、そこからタバコに対しての見方が変わった。
 
「ニコチン中毒」というだけあって、タバコを止めたくても止められないのは病気なのだ。
タバコを止められないのは、決して私の意志の弱さでも努力が足りないということでも無かったのだ。
 
「よし、決めた!」
「病院に行こう」
 
私は禁煙外来に通い始めた。
どんな治療なのかと、内心ドキドキはしていたが、大したことではなかった。
診察は、あっという間に終わる。
禁煙する意志があるかどうかを聞かれ、呼吸に含まれる一酸化炭素量を計って終わり。
処方される薬を毎日飲むこと。これを3ヶ月間続けるといった治療方法である。
治療費は20,000円もかからない。タバコ代の約一ヶ月分だけ。
 
本当に、こんなことで禁煙に成功するのだろうか?
薬を飲むだけで、吸いたい衝動を抑えられるのだろうか?
最初は不安でしかたなかったが驚くことが起きる。
 
最初の一週間ぐらいは、吸いたい気持ちが少しだけ出てくる。
そこは「禁煙する」という、ちょっとした意志でクリアできたのだ。
その後は、日に日に吸いたい気持ちがなくなっていく。
かつて起床時や食後には、反射神経のように必ず「タバコ」が私の頭の中を支配していた。
禁煙治療を初めてからは、それがなくなったのだ。
というよりも、タバコの存在を忘れてしまっている。
食後の、あの悪夢の反射がなくなったのである。
 
その後も、二週間に一回だけ通院して、呼吸に含まれる一酸化炭素量を計測。
これが面白いことに、みるみる下がっていく。
そして、下がっていく数字が私の挑戦意欲を増幅させる。
 
三ヶ月後、
タバコを吸いたい欲は無くなり、タバコを吸うという体の反射も完全になくなった。
脳も体も以前の自分とは違うのだ。
いわば、私は生まれ変わったのだ。
 
私とタバコの戦いは終焉を、いや“終煙”を迎えたのである。
 
禁煙したいと思っている方へ。
タバコを止めることは必ずできる。
なぜなら、病気なのだから。風邪を治すように病院に通えば良い。
「禁煙外来」は、あなたの住まいの近くに必ずあると言っていいほど普及している。
 
少しの希望とタバコ代1ヶ月分を持っているだけで完治するのだ。
そして、生まれ変わった自分を楽しんで欲しい。

 
 
***

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2018-11-07 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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