天狼院ライティングゼミは若返りの薬か
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
【12月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:加藤 智康(ライティング・ゼミ木曜コース)
年末の師走になって、気持ちが焦る日々が続く中で気が付いたことがある。
「あれ、半端なく充実していないか? 」
それもそのはずで、毎週夢中になって2000字を書くことを考え続けている自分がいるからだと思う。天狼院の課題で忙しさが増したはずなのに、苦になっていない。
歩きながらも、投稿する話題を考えてスマフォのメモ帳にメモしている。
話題を決めて書くときは、いつの間にか時間が過ぎて、疲労感もあるけれど、充実感がある。
一方で、話題が決まらず焦るときがあっても、気持ちがいいと感じている。
なぜなら、追い詰められた自分が出したコンテンツに自分で期待しているからだ。
もちろんいいコンテンツばかりではないが、意外な自分が見える気がしてならない。
普段の生活だと、絞り出すように話題を探すこともないし、2000字に満たない文章になって焦ることもない。
学生時代の課題を提出する感覚で、やけに楽しいと思う。
楽しくて小躍りしたいと思うわたしは、すでに、アラフィフ。
アラサーもアラフォーも超えてしまった。アラフィフである。
今までは、とても暗い節目ばかりだった。
アラサーのころは結婚もしていなかったし、彼女もいなかったので、一生独身かと恐怖していたころだ。充実した不安を抱え、毎週日曜日には寂しさで枕を濡らしていた日々だった。
笑点という番組の音楽で寂しさを感じはじめ、サザエさんを見るころにはやけ酒で笑い上戸になってテレビに突っ込みを入れていたぐらいだ。精神的に不健康だったと思う。
夜な夜なスナックに出かけて、独身男性たちと意気投合し、ボトルを開けて回る日々がとても楽しかった。
そして、アラフォーを意識した時は、体力と記憶力の低下を目の当たりにした。子供の運動会では足がもつれころぶこともあった。会社の階段を下るときに、2段とばしたのか3段飛ばしたのか途中でわからなくなって、見事に転んだこともある。また、仕事では昇進もせず平社員のままで自虐的に笑う自分がいただけだった。精神的にも肉体的にも不健康だった。
アラサーもアラフォーもあまりいい思い出がないと思っていた。。
そして、ついにアラフィフを迎えてしまった。
考えただけで恐怖だった。未来も希望もなくサラリーマンとして定年を迎えるだけだと思っていた。
ところが、ここ数カ月はアラフィフを迎えているという感じもなく、悲観的な思いが全くない。それどころか毎日が充実している感じがする。
天狼院に投稿する話題を探すときに、今まで思い出しもしなかった過去までリサーチをしている自分がいる。幼稚園、小学校から今までの自分の中で、悲しいこと、楽しいことを話題にしようと必死に思い出しているからだと思う。もちろん日常のハプニングを話題にしたいため、小さなことでも感傷的にだったり、感動的な物語にしようとしている。
アラフィフのわたしが、小学校の頃の初恋の日々を思い出して通勤途中に、笑みを浮かべながら歩いている。また、ある時は飼っていた犬が死んで悲しんだ思い出を思い出して、泣きそうな顔で歩いている。最近だと、父の病気のことを考えて暗い顔をしていただろう。
どの思い出も、最近までは暗い思い出や、つらい思い出だったと思っていた。そのため、思い出さないようにしていた。
しかし、天狼院で習ったある言葉が、わたしの思い出を素敵なものに変換しているのである。
その言葉は、「ポジ抜け」である。
今まで気が付かなかったが、悲しみやつらい思い出も、その後に何かしら復活するきっかけがあるのだった。大事な場面では、友達、家族、妻、子供たちが助けてくれていたことがわかった。時には、本の言葉や、テレビのスポーツ選手の努力する姿に感動して、復活したこともあった。
まさに、思い出をポジ抜けしなくてはいけないと思ってまとめ始めると、すべてがポジティブに考えられることがわかった。アラサーやアラフォーの時の思い出も輝き始めている。
そもそも、今元気で生きていることだけでもすごいことだと思うし、今まで生きてきていることは無数の困難を乗り越えて来た結果でもある。ということは、どう考えても今までポジ抜けしてきているのだと思う。そうでなければ今、ここにいない。
この先にもしかしたら復活できないほどのつらいことや、悲しいことが起きるかもしれない。でも、この最後にはポジ抜けするという考え方があれば乗り越えられそうな気がする。
天狼院のライティングゼミを受ける前は、悲しみやつらさを共感してほしいと思って情報発信をしていたが、今後はポジ抜けを意識していこうと思う。
そう考えてきたら、アラフィフだろうが気にならなくなってきた自分がいることがわかった。毎週いろいろな世代の人たちが天狼院のライティングゼミで書くことを学び、2000字のアウトプットをして競い合う。世代の壁がなく、皆同じハードルを越えようとがんばっている。そう思うと、気持ちがワクワクして若くなったような気がする。というより、年齢という枠が気にならなくなっている。
天狼院のライティングゼミは、わたしにとって若返りの薬のようである。若い時の気持ちを思い起こさせ、素直に表現したくなる。こんなに素敵なことはない。
もうすぐ講座も終わるが、ポジ抜けの文章を書く習慣はずっと続けたい。
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