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僕があの子にフラれて気がついたこと


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記事:にへい(ライティング・ゼミ平日コース)

 
 
「ごめん、やっぱり元彼が忘れられないの……」
 
ちょうど1年前だろうか。
僕は、ある女性に、フラれた。
 
久しぶりに女性を好きになったと思った。
いや、好きになってしまったというのが正しいのかもしれない。
 
「私のことは好きにならないでね」
出会って数ヶ月経った頃、彼女が僕にそんな事を言っていた。
だからこそ、好きになってしまうというのが男の性である。
 
そう、彼女は、モテる女性だったのだ。
 
初めて彼女に会ったのが、昨年の春頃だった。
友達の飲み会に誘われて、茅場町のプロントで待ち合わせをしていた。
そうすると、入り口に1人の女性が現れた。その女性は、モデル体型でスラッとしているけど、程よい肉付きをしていて、ロングの少し明るい髪がよく似合う。イメージとしては小嶋陽菜のような雰囲気とルックスをしていた。
「あのこかわいいじゃん」と心の中でつぶやきながら、僕は遠くから見ていた。
そうすると、
「よく来てくれたね! 待ってたよー」と小嶋陽菜似の女性に僕の友達は話しかけ、
僕に紹介してくれた。彼女の笑顔はとても、素敵だった。
 
小嶋陽菜に似ててかわいいなぁ。というのが最初の印象。
僕の経験上、小嶋陽菜は男性ウケがいい。中学校から大学まで野球部に所属していたが
「AKBで誰が可愛い?」と聞くと必ず上位に出てくるのが小嶋陽菜である。
僕も小嶋陽菜が推しメンであった。
 
飲み会であった小嶋陽菜似の女性は、最近、彼氏と喧嘩して別れたらしい。
僕はその子と恋愛トークで盛り上がり、仲良くなって何度か飲みに行くようになった。
 
飲みに行くようになって仲良くなり、その子をいじったりすると、
「えー、なんでそんなこというの?やめてよー笑」と笑いながら返してくれる。
ノリがとても良くて面白く一緒にいて、居心地が良かった。
 
いじってノリよく返してくれる女子は人気がある。
 
たまに冗談が通じない子もいるので、
こんな感じでいじってノリよく返せる子は男性からも絡みやすい。
また、僕が選んだお店を気に入ってくれて、褒めてくれるし、話もよく聞いてくれる。
僕は何度か飲みに行くうちに、こういう女性が男性にモテるんだろうな〜と思った。
 
さらに極めつけは、何度が遊びに行ったり、その子の悩み事を聞いてたりしていると
「今度付き合う人は、にへいくんみたいに話を聞いてくれる人がいいなぁー」
「にへいくんみたいに、センスある人ってすきだなぁー」と言ってくる。
 
どことなく「僕のこと好きなんじゃないか?」というような意識させることを言ってくる。
そんな事を言われたら、男として、意識せずにはいられなくなってしまうではないか笑。
 
「気になる人いるの?」
と、僕が質問すると
 
「いるよ……。教えないけどね笑」
 
すかさず僕が、
「例えば、どんな人?」
と質問する
 
そうすると彼女は、
「気が使えて、話を聞いてくれて受け止めてくれる人かな? 背が高くてセンスがある人。」
 
なんか、俺なんじゃないか?
と思うような回答をしてくる。
こっちは勝手にワクワクするではないか笑
俺のこと好きなんじゃないか?
と思ってしまうではないか笑
 
この好きなのか、好きではないのかよくわからない感覚は、
こちらとしては、なんか心が宙吊りにされているような感覚だ。
届きそうなんだけど、はっきりしないこの感覚。
僕はもうすでに彼女のことが気になってしまっているのだ。
 
今考えると、恐ろしい笑
当時は恐ろしいだなんて、考えられなかった。
その子に心を持ってかれてしまったからだ。
 
そうなってしまった男性は単純だ。
その子がどうしたら自分のものになってくれるか考え続けるのだ。
その子の誕生日が近かったのでどんなプレゼントをあげたらいいかなと考えていた。
 
好きな人に渡すプレゼントを考えることは、非常に楽しい。ワクワクする。
なぜならば、プレゼントを渡して喜んでいる顔を想像するからだ。
「サプライズで渡したら、喜ぶかな?」
「こんなものを渡したらどうだろう?」
 
そんな想像が頭の中を巡る。
僕は花をプレゼントしようとした。あの子のイメージを花にしてプレゼントする。
あの子の誕生日にレストランを予約して、サプライズでプレゼントをした。
プレゼントと一緒に告白した。
 
「好きだから、付き合ってください。」
 
そうすると
「私も前からすきだったんだ。」
 
僕はめっちゃ喜んだ。
 
しかし、
その喜びは長く続かなかった。
 
めでたく結ばれたと思ったが、
数週間立つと、彼女から
 
「ごめん、やっぱり元彼が忘れられないの……」
 
という言葉を告げられた。
「なんでなんだよ!」と心の中で思ったが、
本当は僕はわかっていた。
 
「私のことは好きにならないでね」
この言葉が頭をよぎる。彼女はずっと、元カレのことを引きずっていたのだ。
相談に乗っていたから、よく、そのことがわかる。
だから僕も好きにならないほうがいいなと思っていた。
 
しかし、面白いことに、自分のものになりそうだなっと思うと、
人は手に入れたくなるもの。
好きになっては行けないとわかっていても、
好きになってしまうもの。
 
そんな彼女とは付き合うことは無かったが、今でも仲がよいし、感謝している。
なぜなら、
久しぶりに人を好きになった。
人を好きになることの楽しさを知った。
僕も少し、大人になれた気がする。
 
男はいつまでに、女性に転がされていたい生き物なんだ。
 
 
***

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2018-12-19 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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