私が漢方を好きになったのは、ある人のひとことがきっかけだった
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
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記事:多田 有紀(ライティング・ゼミ日曜コース)
私は、現在漢方や薬膳の勉強をするために漢方スクールに通っています。
将来、漢方薬や薬膳を提供できる店を開きたいと思っています。
そのために、いろいろな漢方の本を読んだり、友達と漢方について話したりする時間がとても気に入っています。
しかし、私がここまで漢方にのめり込んだ理由は、意外なことがきっかけでした。
私は小さいころから体が弱く、遠足に行っただけでも熱を出すような子どもでした。
病院に行っても原因がわからず、つらい生活を送っていたことを今でも思い出します。
大人になってから少しはマシにはなりましたが、今でも変わりありません。
自分では、メンタル的なことが関係しているのかな? と思っています。
こういった話を以前働いていた薬局の薬剤師に相談したことがありました。
そのときこんな話をされました。
「漢方薬を試してみたら? 体質改善にもなるし、いろいろな症状が改善されるよ」と。
私は「漢方薬って苦いですよね。私辛いのは苦手です。それに、効くまで時間がかかるのできっと私は続かないと思います」
と答えました。
でも次のひとことで私の考えは大きく変わりました。
「漢方薬って苦いって思っている人が多いけれど、自分に合う漢方薬は苦いと感じないのよ。あなたが今まで飲んできた漢方薬は合ってないのかもしれないね。それに、漢方薬は即効性のあるものもあるのよ」と。
漢方薬って苦くないの? とそのときは信じられませんでした。
しかし、この日から私は少しずつ漢方に興味をもちはじめたのです。
一緒に働く薬剤師に、休憩時間を利用していろいろ質問します。
「○○さんは、自分にあった漢方薬はみつかりましたか?」
「○○さんが飲んでいる漢方薬は、どんな味がするんですか?」
といった素朴な質問です。
この話がきっかけで、漢方クリニックにも通うようになりました。
しかし、病院は短い時間しか話を聞くことができません。
もっと専門家に詳しく教えて欲しい、自分で診断できるようになりたいと思い、漢方スクールに入学しました。
スクールは月に2回ほどなのですが、復習や予習などが多くかなり勉強しなくてはいけません。
私は仕事のかたわら、漢方の勉強を毎日続けました。
そうこうしているうちに、私だけのために勉強するのはもったいないという気持ちになりました。
友人や知り合いに少しずつ漢方の勉強していることや、資格をとったことを話すといろいろな方から体の相談をうけることが増えました。
しかし、私は薬剤師や登録販売者の資格を持っていないので、具体的なアドバイスができません。
そこで考えたのが薬膳です。
薬膳というのは、薬ということばが入っていますが、薬ではありません。
漢方の考えでは「薬食同源」ということばがあります。
簡単にいえば、食物と薬はもともと同じものからできているという意味です。
例えば、黒豆や黒ゴマといった黒い食材は、耳鳴り・めまい・白髪など老化予防や改善に役立てます。
薬ではないので、即効性はありませんが、普段からその人の症状に合わせた食事をしていると、いろいろな症状が体質から改善できるのです。
私は漢方の良さを伝えるために、西洋医学と東洋医学の違いについて話をよくします。
西洋医学は、部分的な病気を重視しています。
頭が痛ければ頭痛薬、胃の調子が悪ければ胃薬を飲みます。
一方、東洋医学は全体的な体の症状を重視しています。
本来その人が持っている自然治癒力を重視し、それを薬や食事でサポートするのが漢方の考え方です。
このように、西洋医学と東洋医学の違いについて具体的に知らない人もたくさんいます。
私は、いろいろな人と話をするうちに、多くの方が漢方に関する考え方が大きくかけ離れていることがわかりました。
ときにはあまりにも私が漢方をすすめるので、あやしい仕事をしているのでは? と友達に心配されたこともあります。
今となっては笑える話ですが、他の人に話をするときはもう少し相手の気持ちになってアドバイスをしていこうと思っています。
今では、自分の体調が悪くなった原因が少しずつわかるようになりました。
昔は、好きなものを食べ、寝る時間をおしんで遊び回るという生活を続けたこともあります。
あの頃は、仕事も忙しくストレスもたまっていたので、かなり辛い生活を送っていました。
このような経験から、これからはせっかく得た知識を自分のためだけでなく、まずは周りの友人にアドバイスできる人でありたいです。
決して上から目線で、「この食事はだめ」「こんな生活はだめ」なんていいたくありません。
体の悩みを抱えている人と一緒に、おいしい食事を食べながら、たわいもない話をしたいと思っています。
これからは、私は、漢方のよさを広める活動を広げていきます。
そのためには、もっといろいろなことを勉強していきたいです。
そして、読みやすい・読み続けたくなるような文章を書くことでその良さを多くの方に知ってもらいたいと思っています。
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