ライターズ倶楽部の入試を受けた話
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
【1月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《土曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:木野 トマト(ライティング・ゼミ木曜コース)
忘れもしない12月13日。私がこの世で一番大好きなギタリストの誕生日。私はいつもどおりライティング・ゼミに参加していた。授業後、懇親会で仲良くなった人たちと楽しく話をしていたところ、みなさん口々にライターズ倶楽部の試験について話をしていた。「明日試験なんですよ」という話をする人もいれば「無事に終わって合格しましたよ」という人まで、受験する人も多いらしく盛り上がっていた。「あれ? 木野さんは? 申し込んだんでしょ?」と聞かれ、慌てた。申し込まなきゃと思いながらもすっかり忘れていたからだ。周りの人にも後押しされ、その場で申し込むことにした。
池袋駅まで皆さんと一緒に楽しく歩き、それぞれの路線に向けて別れたころにちょうど天狼院書店からライターズ倶楽部の試験についての要項が送られてきた。するとそこには「12月15日までの12時~22時までの間で受験できる日程を教えてください」と書いてあった。申し込む前に確認しなかった私が完全に悪いのだが、受験日が残り2日だったことをすっかり失念して勢いで申し込んでしまったのだ。頭の中で予定を計算しまくった。幸い(なのかは不明だが)スケジュールがテトリスのようだと定評がある私の予定なので、なんとか2時間捻出出来ないかこねくり回しまくったところ、唯一算出出来た空き時間が「12月15日22時開始」だった。ダメもとでその旨を返信したところ、ではそのお時間でお願いします。という驚きの返信がきた。
もともと12月15日は夜行バスで大阪に移動するつもりだったのだが、天狼院書店の皆様のご厚意でライターズ倶楽部の試験を22時から受け付けていただけたおかげで「ネットがつながっていて、コンセントがあって、静かで集中できる環境」を設定する必要性が出てきてしまい、慌ててホテルと新幹線の予約を取った。なんでもギリギリである。
何はともあれ、運命の12月15日。パソコンと少しの荷物をリュックに詰めて、家を出発
10時00分。バスタ新宿を出発。
15時45分。名古屋駅に到着。
16時15分。ホテルにダッシュで向かいチェックイン。部屋に着いた瞬間にパソコンをコンセントにつなぎ、戻ったらすぐに入力できるように準備した後、10分と経たずに小さい鞄にチケットと財布と携帯だけを詰め込んで、栄へダッシュ。
17時10分。友達と合流。すごい速さでパンとカフェオレを流し込み、栄のライブハウスへ。
17時30分。ライブハウス入場。
20時30分。ライブ終了。
21時15分。友達と軽く打ち上げ。ここでまたもギリギリになってしまい、タクシーでホテルへ。
22時15分。試験開始。
一瞬も休むことなく動き続け、なおかつライブ観戦後の試験。自分で組んだスケジュールとはいえ、もはやむちゃくちゃである。とにかく集中してパソコンに向かうことにした。正直に言うと、自宅で受験するより良かったかもしれない。余計なものがないので集中できたのだ。しかし集中できることと話のネタが浮かぶことは別問題である。当然ながら浮かばない。いや、浮かんだのだが規定文字数まで達する気がしない。今まで学んだことを脳内で再生する。文字を打っては消し、打っては消し、でもリアル脱出ゲームで学んだ「最後の1秒まで諦めない精神」でとにかく前に、前に、進んでやろうという気力だけで打ち進めた。
そして、試験終了時間。
初めてライティング・ゼミで課題を落とすかもしれないと思った時と同じくらい頭が真っ白になった。そしてすぐに悟った。「絶対落ちてる。次回またチャレンジだな」と。頭の中で様々なことが浮かんだ。ゲームなんかしないで無理やりにでも行きの高速バスの中で試験を受けるべきだったのか? ライブが終わったらまっすぐ試験を受けるためにホテルに戻って瞑想でもするべきだったのか? 一杯とはいえ、ビールなんか飲んでごめんなさい。せっかく川代さんが勧めてくれたのに出来の悪い生徒でごめんなさい。などなど、試験中横に置いてあったあらゆる感情が一気になだれ込んできたような後悔具合だった。
あとはわかりきっている試験結果を待つだけである。ひとしきり後悔した後は諦めてすぐに寝ることにした。
翌朝、新幹線に飛び乗り大阪に行き、ライブ前に懇意にしている社長と打ち合わせを行った。その時「昨日ライターズ倶楽部っていうライティングの試験を受けたんですけど、もう落ちているので次頑張ります」という話をした。社長は不思議そうな顔をしたが、すぐに「そうなんだ。頑張ってね」と言って次の話題に移ろうとしたその時、私のスマートフォンがメール着信を知らせた。あっ、と声を上げると、社長は察してくれたようで「結果が来たの? 見てもいいよ」と言ってくださり、死刑宣告を見る気持ちでメールを開いた。
一瞬何を書いてあるか、わからなかった。社長に「なんか、合格って書いてあるんですけど……」と言うと、社長はニコニコと笑いながら「そりゃそうでしょう。何で不合格って言ってるのかわからなかったんだよね、正直。でも良かったね」と言ってくださった。
川代さんといい、ライティング・ゼミのみなさんといい、大阪の社長さんといい、なぜそんなに信じてくださるのかわからないが、せっかくもらった機会を無駄にしないようにと決意したのだった。
というわけで、ライターズ倶楽部頑張ります!
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