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大人になっても実はまだ思春期は終わっていない件について


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:漱太郎(ライティング ゼミ平日コース)

「ほぉーら、また思春期が始まった!」
「大人だろ? いつまで子ども気分なんだよ」

またコーチからSkypeごしにおこられた。
6つも歳が下なのに、その指摘がマトを得ていて、コーチにじゃなくて、自分に腹がたつ。

大人になったら思春期は自然に終わる、
なんて思ったら、どうもそうでは無いらしい。

思春期といったら、男子だったら急に両親からの助言がわずらわしく思えて、何を言われても腹が立ったり、否定したくなったりする。
たいした理由なんか無いんだけど、とにかく両親に反抗したくなる。

日常生活では、何をするにもイライラして仕方がなくなり、自分でも心のコントロールがうまくいかない。
他人と自分を比較して、自分よりも劣った人を探しては優越感にひたる、イジメをしてみるなどなど、親にもクラスメイトにも悪いと思っていても自分を止められない。

自分を大きく見せたいという気持ちも芽生えてきて、自分の事についてつっこまれると激しく否定してしまう。
思春期は心の成長過程で、自分に自信がない現れでもあるんですよ。

このコーチが、私に事あるごとに指摘してきた大人の思春期は、何かというと、風呂掃除をしているのに気がつくとわいている黒いカビのようなものだ。

成人式を経て学校を卒業し、就職する。
法律上は大人になっても、成長しきれていない、成長過程で避けてきたことが、自分でも気が付かないうちに、黒くカビのように性格のクセになってこびりついている。

嘘をつくこと
言い訳すること
自分を大きく見せること
知ったかぶること
自分にメリットがある人にだけゴマをすること

これ、コーチに言わせると、全部思春期の残骸なんだそうだ。
大人になる過程で、放置していたことが、性格にこびりついていて、考えるより先に自分を取りつくろうとするのだ。

本当にやっかいだ。
若い時、誰の目から見ても、明らかに自分の失敗なのに、上司に顔色一つ変えずに言い訳を始めて、話のつじつまが合わなくなると人のせいにする先輩がいたが、その先輩は別の場所でも、失敗して言い訳をしていた。
クセなのだ、自分でも分かっているのにもうコントロールができないのだ。

今のは、言い訳をして人のせいにする人だが、他にも…

感情浮き沈みが激しい
笑顔で人と交流できない
相手のために考えたり、行動したりできない
すぐ自分都合でモノを言う

そういう人、周りにいない?
自分がそんな人になっていない?

私はコーチングのとき、少しでも成長しているところや、自分は頭がいいんだぞというのを見せたくで、コーチングを受けていたし、意識していないところでも、言葉のはしばしに、オレ凄いだろ? 的な発言が出ていたらしい。

やっかいなことに、頭で考えるよりも早く、口に出てしまうのだ。
自分でもコントロールが出来ないのだ。自分では気がついてないしね。

そこをコーチは、私が歳上って事に、まったく忖度なしで、指摘してきます。
私が何を話しても「それ、思春期ッ!」と、指摘されるため、もうコーチに対して何もしゃべられなくなっていた。

ただ、人のクセというのは、自分で直すのが難しいのだが、『気づく』ことで直すキッカケが出てくる。
『気づく』ことで、無意識で分からなかった事が、意識で管理が出来るようになるのだ。
意識出来るようになるので、考えるより先に口に出たとしても、すぐに気づくので、何度か失敗するうちに、言う前にコントロールすることが出来て、直る。

私は、自分の思春期をコーチから指摘されて、初めて自分にこんな面があったのだと分かって恥ずかしかったし、直したくなった。

無意識で、とっさに口をついて出てくる自分の思春期をどうやって直すか? 考えられるようになった。これが無意識のクセを意識でコントロールすることが出来るようになったということだ。

これはまるで、リトマス試験紙です。
酸性かアルカリ性かは、見ただけじゃ分からないが、リトマス試験紙を使って初めて正体が分かる。正体さえわかってしまえば、何で中和させたらいいか、簡単に分かる。
これと同じで、無意識に口をついて出てしまう、自分ではコントロール不可能かと思われたクセも、分かってしまえば直せる。

大人になっても思春期がある。
リトマス試験紙のように、酸性かアルカリ性か、分かってしまえば簡単に直せる。

私の場合はコーチの指摘がきっかけでしたが、言い訳ダラダラな恥ずかしいクセ、つまり大人の思春期は一人でも簡単に直せるということ。

76歳の私の父は、気管支炎から肺炎になり入院したが、物を食べるとすぐ気管支に入りムセてしまうと言っていた。
見舞いに行った時、ちょうど昼食の時間で、何気なく父の食事風景を見ていると、固形物も『ズルズルー』と吸い込みながら食べていることに気がついた。

そこで、父にその食べ方を指摘すると、本人はまったく気づいておらず、自分にそんな食べ方のクセがあるのかと驚いていた。
指摘後は、吸い込みながら食べることもなく、食事中に食べ物が気管支に入ることが無くなった。

これは心のクセでは無いが、気がつくことで、意識でコントロールが可能になる。
大人でも、まだ思春期が終わっていないなんてことはある。
友人や家族から指摘されるクセは、風呂場のカビみたいな思春期かもしれない。

指摘されたら素直に受け取って、これからも意識して直したいと思う。

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2019-01-10 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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