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ラグビーワールドカップは黒船来航


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:まゆみ(ライティング・ゼミ土曜コース)

ポチっと押してしまった。
通常の席種と金額の桁が違う「プレミアム」を。

今思えば、私のラグビー熱がどんどん上がるように、導かれるようにラグビーワールドカップの情報が届いた気がする。

日本でラグビーワールドカップを開催するということは知っていて、リアルタイムでテレビ観戦はするぞという程度の思いだったのだが、ある時、私の好きな某アーティストが、日本代表ラグビーワールドカップ オフィシャルパートナーの応援ソングを歌うという情報が入ってきた。

そのサイトに曲を聴きに行くと、映像には選手たちの練習風景が使われており、観ているうちに前回のワールドカップの記憶が脳内をめぐりだし、急激に現地観戦に行きたいという思いが強くなったのだ。

絶対に現地観戦したい! という思いが溢れてきて、すぐに情報収集を開始。
ちょうどチケット抽選販売期間中だったため、親にも連絡し、申し込みをしてもらったが、結果は落選。

気落ちしていたころ、今度は落選者向けの先着順チケット特別販売の案内が届き、再びチャレンジ。
申込受付開始時間ぴったりにアクセスすること約4時間。
ようやく申し込み画面に入ることができた。

狙っていた一番見やすいカテゴリAという席のチケットは売り切れていたが、プレミアムと言われる何やら特典がたくさんついた席は残っていた。

カテゴリAなら一人4万円。プレミアムは一人15万円。桁が一つ違う。

本当は家族で行きたかったけれど、一人15万円のチケットを人数分購入するのはちょっと厳しい。
1回のアクセスでチケット申し込みサイトに滞在できる時間は30分。
……悩みに悩んで自分の分1枚だけ申し込みした。

いろいろなスポーツを観に行っているが、ここまで高額のチケットを買ったのは初。
現地観戦がしたい! と強く思った自分の心に正直になることにした。

チケットは高額だけれど、どこに価値をおくかは人それぞれ。
ラグビーワールドカップ2019 日本大会公式キャッチコピーの通り、
私にとっては、
「4年に一度じゃない。一生に一度だ。 -ONCE IN A LIFETIME-」なのである。

ラグビーを初めて見たのは数年前。
父親の勤めていた会社の社会人ラグビーチームが結構強く、父親が応援しに行くというので、一度観てみたいと思い、ついていったのが始まりだ。
グランドまでの距離感が近く、試合が始まると、体のぶつかる音がすごく響き、想像以上の迫力に魅了された。
現地観戦したことで、すっかりはまってしまい、度々ラグビーの試合を観に行くようになったのだ。

そんな頃、2019年のラグビーワールドカップは初のアジア圏で開催。場所は日本!
というニュースが飛びこんできた。
当時日本のラグビー人気はまだまだ低く、社会人ラグビーの決勝戦でも当日券で入れるくらいだったため、楽しみ半分、大丈夫かなという不安半分だった。

しかし、第8回ラグビーワールドカップ2015が開催されると、その不安はかき消された。
ラグビーは最も番狂わせが起こりにくいスポーツとして有名で、世界ランキング3位、過去2回優勝したこともある南アフリカに、格下の日本(当時世界ランキング10位)が勝てる確率はかなり低かったが、予想に反して日本はすごい戦いをしていた。

後半残りわずかな時間帯で得た日本の攻撃ラストチャンス。
監督はキックで同点狙いの指示を出したにも関わらず、選手たちは逆転勝利を掴みに行くことを決め、やりきり、勝利をもぎ取った。

「同点じゃ歴史は変わらないと思った」

後日のインタビューでお話していた選手の言葉が忘れられない。

自分たちで考え、絶対にやると決めてやり抜く。
今までの練習に耐えてきた自分たちを信じて突き進む。
自分たちが歴史を変える。

そんな熱い想いに大きく心を揺さぶられた。
海外でも試合を重ねるごとに日本ファンが急増し、日本チームのグッズは品薄だったと聞く。

仕事でも人生でも同じだな。
私も、やると決めて突き進まないと。

体現している人たちを目の当たりにし、思いっきり背中を押してもらえた気がした。
どんなに無理だと言われても、やってみなければわからないのだ。

今回は初の母国開催。
選手たちは地元の声援も大きなパワーに変えてくれるだろう。

なかなか抜け出せない日本ラグビーの敗戦の歴史に終止符を打ち、新しい風を吹き込んだ前回大会。
今回は新たな転換点を作り、さらに日本代表のイメージを変えてくれる、新たな歴史が刻まれることを期待して、精一杯応援したいと思う。

ラグビーのルールなんかわからなくてもいい。
にわかファン大歓迎とみんな言っている。

私も最初に観戦した時はトライが5点というルールすら知らなかった。
周りにルールを知っている人なんてたくさんいるし、いつでも教えてくれる。
今は、笛が吹かれるたびに、どういうペナルティなのかビジョンでリプレイもされるし、アナウンスもしてくれる。
ルールがわからなくても楽しめる環境になってきているのだ。

ただただ選手のプレーに魅了され、何か刺激を受けてくれたらと思う。
4年前の感動を再び、今年こそ決勝トーナメントへ。

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2019-01-24 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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