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メディアグランプリ

書くことが苦しい、それでも書きたいわたしがたどりついた、ライティングゼミ


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【2月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《平日コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:嶽キヨミ(ライティング・ゼミ平日コース)

「いつか ”書くこと” で生きていきたい」
中学生くらいだっただろうか、それがわたしの夢の一つだった。
小説家になりたいとか、詩人になりたいとか、そういう具体的な夢ではなかった。
でも、なぜだか「書くこと」というのが、私にとっては、特別なことに思えてならなかったようだ。

そんなわたしがはじめて自分の書いたものが評価されたのは、小学生の時。
「おばあちゃん」のことを書いた作文で何かの賞をもらい、テレビ取材をされたことがあった。
たしか、宿題か何かで、ただ書いただけのものだったので、嬉しかった実感はないけれど、母親はそれをたいそう喜んでいた。
そんな経験から、文章を書くことに面白みを感じるようになったのかもしれない。

20代になり本気で音楽活動をするようになってからは、歌詞を書くことにその活動が広がった。
自分が伝えたいことを言葉にして、それを歌として表現することは、とても面白かった。
その後、バンドがメジャーデビューを果たしたので、気づいたらわたしはプロとして歌詞を書く立場になっていた。
作詞家になる夢は持っていなかったけれど、商品としての歌詞を書く必要が出てきたのだ。

ところが、
だ。

それまでは、自分の感覚だけで、ただ自分勝手に書いていたわたしに、「多くの人の共感」つまり「売れる」歌詞を書くべし、というミッションが課せられることになった。
それまでは、良くも悪くも「売れる」ことを目標にしてこなかったわたしに、いきなりそんなマインドチェンジが出来るはずもない。
いろんな人に、アドバイスやダメ出しをされるうちに、わたしはいつのまにか書くことが苦しくなっていった。
今となっては、それらは、ありがたく、正しいこともたくさんあったと思う。
ただ、そのときのわたしは、抵抗したり、反発したり、の気持ちも相まって、大いに産みの苦しみを味わうことになった。

それからまた数年後、わたしはブログを始めた。
最初は書きたいことを書き、すらすらと毎日書いた。
そして、心理カウンセラーのキャリアをスタートさせたとき、仕事用のブログを作ることになった。
最初は、伝えたいことを誰かの役にたつことを願って書くのが楽しかった。
ところが、3ヶ月くらいたったある日から、1つの記事を書くのに5時間位かけてしまっていることに気づき、だんだんと更新の頻度が落ちた。
他の人のブログを研究したり、文章の書き方、などの本をいろいろ買うようになった。
そしてついに、記事を書こうとパソコンを開くと、気持ちが悪くなるようになり、ブログが書けなくなった。

「書きたい」「書かなきゃ」「書けない」
そしてまた、
「書きたい」「書かなきゃ」「書けない」
を行ったり来たりして長い年月がたった。
今から思えばちょっとしたうつ状態だったように思う。

そしてこの10月、わたしはこの「ライティング・ゼミ」に「何かある」という直感で参加した。
全く前知識なしに参加してみると、週1回記事を提出するのが課題だという。
「また苦しくなったらどうしよう」
そんな不安もどこかによぎった。
でも、結論から言うと、わたしが求めていたものがそこにあった。

自分の感じたことや考えていることを、最後まで読んでもらえるように工夫して書く。
ものすごくおおざっぱに言うとそんな感じなのだけれど、わたしにとって、それは書くという原点に立ち返らせてもらえた最高の課題だった。
3ヶ月間、週1回の課題を、なんだかんだで結局は3分の1くらい提出できなかった。
それでも、毎週書くことを考える、というリハビリは、忙しくて書けなかったり、提出時間に間に合わなかったりした日にも大いに意味があった。

このゼミには、「人生を変える」というサブタイトルがついている。
それは、普通に考えると文章を書くことで人生を変える、という意味なのだと思うけれど、わたしにとっては、「世界を見る目」を変えてくれた講座だった。
わたしにとっては、それこそが「人生を変える」という意味だ。

そしてわたしは今、3ヶ月のリハビリを終えて、書くことが楽しいと感じられるようになっている。
そして、もっと書くことを楽しみたい、たくさん書きたい、と思えるようになっている。
この週一講座が終わることもあって、あらたにブログを一つ立ち上げた。
ライティングゼミで学んだことを、自分の中でもっと育てて行きたいと思ったからだ。

むかし夢見た、「書くことで生きる」というざっくりとした夢が、今後どう展開するかはわからない。
またこれまでのように、ある時点から苦しくなってしまう可能性がないとも言えない。
でも、そんなことは今はどうでもいい。
なぜなら、今は、書くことが楽しい、と思えることが、ただただ嬉しいからだ。

書くことは、わたしにとっては、世界を見ることだ、と思う。

何もせずともたくさんの情報がどんどん入ってきてしまうことや、自分にはなにかが足りないという不安でインプット過多になってしまうこと。
そういうとき、わたしたちは、自分の目で見ることがしにくくなってしまうのかもしれない。
これからは、自分の中にたまってしまった情報をデトックスしながら、さらに自分の目を輝かせながら「書くこと」を楽しみたいと思う。

*** この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。 http://tenro-in.com/zemi/66768

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2019-01-31 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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