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メディアグランプリ

人に向かって言う言葉は、自分への言葉


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【4月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:しゅん(ライティング・ゼミ書塾)
 
 

「この溜まった宿題いつまでにやるつもり?」
「わかんない……」
 
勝手にしろ、と言いたいのをぐっと飲み込み話を続ける。
うちの娘さんとの会話だ。
 
「まずは目標として、いつまでにやるって決めてごらんよ。
できなければまた考え直したらいいんだから」
「うーん……」
 
学校の宿題をやらずに溜め込んでいたらしく、学校の先生から電話が掛かってきた。
びっくりするくらいの宿題が手つかずで残っていた。
それをいつまでにやるのか? のやりとりだ。
 
「何に悩んでるの?」
「量が多いからできるかどうかわかんない……」
「自分が宿題せずに溜めたからでしょうが。
ちょっと自分のペースを上げてでもやらないと終わらないよ?」
 
そのうち、
 
「悩んでる時間もったいないから、とりあえず宿題始めてもいい?」
 
と言い出した。
いま決めなかったらきっとこのまま決めないまま、ずるずると行くに違いない。
 
「まず先にいつまでにやるのか決めようよ。
もしかして決めるの怖いの?」
 
無言だ。いつもならすぐに「だって……」と言い訳をするのに。
 
言いながら、あぁこれは私が自分自身に言ってる言葉でもあるんだなぁと思って心がチクチクする。
そう、決めるって怖い。
 
正直学校の宿題や勉強は、やる分量も決まってるし答えがあるんだから、
やるだけ。やったら終わるものだと思ってる。
 
・一日に自分がどれだけできるか?
・やるべきことはどれだけあるのか?
・いつまでにやらないといけないのか?
 
この3点が決まればスケジュールは決まる。あとはやるだけだ。
 
冬休みにも宿題について似たような話をした。
冬休み終了間際になって宿題が終わらないと言う。
 
「あとどれくらい残ってるの?」
「まだ半分以上残ってる」
「はぁ? 毎日、宿題やってるって言ってたじゃん?」
「毎日やってたもん!」
 
よくよく聞くと全体量とは関係なく一日一ページやるって感じでしてたらしい。
 
「全体量を把握せずにやったって終わるわけないじゃん!」
 
これも言った後に、自分を振り返る。
「じゃあ、お前は自分がやりたいことを明確にして、それに向けて日々取り組んでいるのか?」
と聞かれたら「あいたたた」と言わざるを得ない。
 
まったく人のことを言えない。
 
でも、娘に言う時には口から無意識に言葉が出てくるのが不思議だ。
自分の中ではそう考えてる、そうあるべきだと思ってるわけだ。
でも、実際にはそうできない。自分の中にそんなギャップがあるわけだ。
 
皆さんもないだろうか?
自分のことを棚に上げて人に何かを言っているとき。
 
そんな時には、実際にできていない自分の行動を見直すべきか、
その考え・思い込みを見直すかをする必要があるのかもしれない。
 
今回の場合はどっちだろう?
実際にできてない自分の行動を見直すべきなんだろうな。
 
資格試験とかの学校教育の延長のようなものは得意だ。
 
問題集を買ってきて、試験日までに何周やるかを決めて、逆算して1日にやる量を決める。
チェックリストを作り、一日分が終わったらチェックする。
これが試験日まで積み重なればいいだけだ。
 
こういう試験的なものじゃなく、
 
・今後の人生、どうありたいのか?
・自分の好きなことやりたいことが何で、自分がどうなりたいか?
 
といったことについては娘の冬休みの宿題と全く同じだ。
全体量どころかどこに向かってるのかもわからないまま、日々を過ごしている。
 
思い返せば、人に「今後、どうしたいの?」と聞かれたときにも
「うーん、まだわからないんだよねぇ」って答えてた。
 
だれだって未来の正解なんかわからないんだよね。
だから正解はわからないけど、こうする、こうなる、って決める。
そして動くことが大事なのかなって気がしてきた。
 
まさに娘に言った「まずは決めてごらんよ。できなかったらまた考え直したらいいんだから」だ。
 
『人に向かって何かを言う時、実は自分に向かって言っているんだ』
と聞いたことがあるが、まさにそれだ。
 
だから、改めて自分に伝えよう。
 
「自分がどうしたいか、どうなりたいか、決めてごらんよ。間違ってたら考え直したらいいんだから」
 
そう、いま私は文章を書きたい、文章を書いて生きていきたいと思っている。
じゃあ、具体的に何かしてるの? って聞かれると、「何もしてません」と答えざるを得ない。
 
「どんなものを書きたいの?」
「まだわかりません。」
 
「小説? エッセイ? ビジネス書?」
「まだわかりません。」
 
天狼院ライティングゼミにも、上級の「ライターズ倶楽部」という講座が存在する。
プロレベルを目指すための講座だ。
 
「まだ自分には早い」
 
「ライターになりたいの?」
「いやわからない」
 
「結構きつそう、ついていけるのかな?」
 
と尻込みしていた。
でも、目指す方向があるなら、そちらに向かって一歩でも足を進めるべきなんじゃないかな、そんな気がしてきた。
 
ついていけるかどうかはわからない。
でもまずは挑戦してみようか。
 
ライターズ倶楽部に参加するには試験に合格する必要がある。
幸いにも試験の〆切が延長され、まだ受けられる。
 
自分の殻を破るためにも受験してみよう。
怖いけど。
 
ダメならまた挑戦したらいいだけだ。
やろうと決めて行動することが大事だ、きっと。
 
 
*** この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。

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2019-03-18 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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