「花粉症とアロマ」と「ドリームキラー」
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
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記事:しゅん (ライティング・ゼミ書塾)
昨年の春は、私の花粉症歴の中で自分史上1、2を争うつらさだった。
あまりのつらさに、Instagramに手書き文字を投稿した。
「かふんがつらいのです」
すると
「私もです!」
「わかります!」
「病院の薬もらうといいですよ!」
といった返信を多く、というほどでもないが、もらった。
多くの人が花粉症に悩まされているようだ。
しかし、意外なことに、世間ではまだ花粉症のつらさを知らない人も結構もいるらしい。
なので簡単に症状を紹介する。
まず一つ目の症状は鼻だ。
鼻が腫れて常に詰まりジュルジュルしている。気を抜くと粘り気のない水のような鼻水がつつっと垂れる。
またくしゃみが止まらなくなることもある。
そして二つ目の症状は目だ。
常に異物感があり痒い。痒いのでつい掻いてしまい赤く腫れあがる。
朝起ると目ヤニで目の周りがカピカピだ。
人間の目と鼻が脱着式だったらいいのに、と本気で思う。
はずして塩水でガシガシ洗いたい。
三つ目は、鼻が詰まるせいか、アレルギー反応なのか、頭が一日中ぼーーっとする。
思考力が奪われて自分がまるでゾンビになったような気がする。
これだけでもつらいのに、昨年は、のどもやられてしまい喘息の症状がでてしまった。
咳をすると止まらない。
もちろん病院にいって薬を処方してもらった。
多少は症状が軽くはなったが快適というには程遠かったし、喘息の症状も一向に収まらなかった。
そんな時に、友達から一通のメッセージをもらった。
Instagramの「かふんがつらいのです」の投稿を見てメッセージをくれたようだ。
「花粉症に効くと言われているアロマがあるけど、良かったら試してみませんか?」
アロマの勉強をしている友達だ。
メッセージをもらってうれしかった。
何よりも私のことを気にかけてくれて、わざわざ連絡をくれたことがうれしかった。
「お試しでそのアロマ送ってあげる。試してみて良かったら買ったらどうかな?」
花粉症に効くアロマを送ってくれるという。
神か、と思いながらありがたくお言葉に甘えることにした。
正直なところ、病院でもらった薬で良くならないのに、アロマ(匂い)で症状が治まるものなのか?
と思う気持ちもあったが、お試しで送ってくれるというのだ。試してみない理由なんかない。
ちょっと調べてみたところ、
アロマにはリラックス効果だけじゃなく抗菌作用や抗アレルギー作用といった薬効作用があるらしい。
送っていただいたアロマは、何種類かあったが、私が一番気に入ったのは「ティツリー」だ。
アロマでユーカリやラベンダーといったものは聞いたことがある。
でも、ティツリーは初めて聞いた。
アロマは植物から抽出しているので、直接肌につけると刺激が強いものもあるらしいが
ティツリーは直接肌に塗っても大丈夫だそうだ。
匂いは、香水やフルーティな甘い匂いとは違って、良薬口に苦しみたいな匂いだ。
でも不思議と嫌いじゃない。如何にも効きそうって匂いだ。
子供にはちょっときついみたいで「ほらほら」って少し嗅がせたら「くさい~」って逃げて行ったが大人なら大丈夫。
使い方は、
外出時や会社でマスク(肌につかない方の外側)にシュッシュと2,3回スプレーするのと
夜寝る前に鼻の横に原液をちょんちょんっとつける。
これを半信半疑で1、2週間ほど続けてみた。
「あれ? なんだか調子いいぞ」
職場の同僚が、「いや~、今日花粉きついっすね~」っていう日でも、「いや? そうでもないよ。大丈夫」って答えてた。
気づけば、飲み続けていた薬もいつの間にか飲むのを忘れる日が続いていた。
そして、なにより喘息症状がでなくなっていた。
スギ花粉の時期を快適に過ごすことができた。
私が調子がいいのを見て、奥さんも外出時には「マスクにシュッとして」と言っていたくらいだ。
スギ花粉の収まった頃に、アロマをくれた友達にお礼の手紙を書いた。
しばらくして、お返事を頂いた。
お手紙ありがとう。
アロマを送った後にご近所の人に話をしたところ、
「花粉症がアロマで治るわけがない。
花粉症はひどい場合手術するぐらいのものなんだよ」
と言われてしまいました。
アロマをお送りして申し訳ないことをしてしまったと落ち込んでいました。
お手紙ありがとう。感謝です。
とのこと。
ひどいことを言う人も居るものだ。
なぜわざわざ人がした親切を踏みにじる必要があるのだ?
その人は試してみたとはあるんだろうか?
「人が夢に向かって行動しだすとその人の本気度を試すために壁、ドリームキラー、が現れる」と聞いたことがある。
その壁を乗り越えるくらい本気なのか? と問われるらしい。
「花粉症がアロマで治るわけがない」という否定的なコメントなんかまさにドリームキラーなんじゃないだろうか。
もちろん、すべての花粉症の人に効くとは限らないが、一つの方法として試してみる価値はある。
なにより、実際に試して楽になり感謝している人がここにいるのだから。
他人がやっていることを否定する権利は誰にもない。
何が正解で何が不正解かなんで誰にも分らないのだから。
相手がすることが違うと思うなら、自分がそれをしなかったらいいだけだ。
でも、世の中には心無いことを言う人がいるのも事実だ。
やりたいことをやり始める時、最初は誰でも自信がない。
本当にこれであってるんだろうか? 間違ってないだろうか? と不安になる。
そんな時に否定されると落ち込むし、やめてしまおうと思うことあるかもしれない。
でも、ぜひぜひ自分を信じてやり続けて欲しい。
やり続けた先に見える世界がきっとあると思うから。
そしてこれは、文章を書いている自分自身にも言い聞かせてる言葉だ。
大丈夫。間違ってない。
お互いがんばりましょう。
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