メディアグランプリ

進化、挑戦を体現する人


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:mayu(ライティング・ゼミ土曜コース)
 
テレビに出ている人に会えるコンサートというものがあるらしい。
テレビで歌を歌っている人は、そのコンサートというものを定期的にやっているらしい。
 
そんな情報を耳にした学生時代、コンサートに行ってみたい! と思うアーティストがいた。
 
当時大人気でCDの売上も毎回1位を獲得。
色々なところでそのアーティストの曲を耳にする機会があって、みんなが彼らを知っている状態だ。
 
年上の兄弟がいる人から、どうやったらコンサートに行けるのかを聞き、チケット発売日の朝10時に電話をひたすらかけることになった。
1回目は自宅から挑戦して撃沈。しばらくコンサート情報が出てこず、2回目の挑戦は数カ月後。
自宅電話より繋がりやすいと噂されていた公衆電話から挑戦し、電話をかけること約2時間、人生初めてのコンサートチケットを入手することができた。
 
初めてコンサートに行ったのは、1995年。会場は千葉マリンスタジアム(現ZOZOマリンスタジアム)。
席は後ろから数列目。ステージ正面の位置で、ステージとの距離は一番遠い場所だった。
 
ステージ上の人は2~3㎝の豆粒くらいにしか見えない。
そんな状態だったのに、初めて観たコンサートは、生音の迫力と会場の熱量と、ステージ上の二人のカッコよさにすっかり魅了されてしまった。
 
時間が進み周りが暗くなると、巨大モニタが点灯し、彼らの表情がよくわかるようになった。
かっこよくて、ちょっとセクシーで、笑顔が素敵でかわいくて、音楽も最高。
次のコンサートも絶対に行きたいねと友達と話をして岐路につくことになった。
 
それ依頼、毎回彼らのコンサートに参加しているわけだけれど、最初は見た目から入ったにもかかわらず、今はすっかり彼らの人間性が大好きで、応援するようになった。
彼らは、常に変化することを選択して行動しているように見えるのだ。
 
最初はダンスミュージックのようなものが多く、時代を反映した派手な曲もあり、だんだんロック色が強くなり、曲調が変化してきている。
音もどんどん太くなり、ロック色が強くなった今、最新の彼らが私は一番好きだ。
 
身体も最初はとても細かったのに、今ではすごい筋肉だったりする。ライブ前にトレーニングをして、2時間30分のライブを走りきれる体を作り上げているらしい。
 
歌い方も最初は癖がなかったけれど、どんどん変化し、オリジナリティが強くなっていった。そして、今ではよく物真似までされるようになっている。癖がありすぎる歌い方は一時あまり好きではなかったけれど、今はそれも個性として素直に受け入れられるようになった。
きっとこれも彼らの人間性のおかげなのだと思う。
 
先日、平成30年間の音楽売上ランキングというネットニュースを見た。
アーティスト別セールスで、累積売上8262.4万枚(シングル3596.9万枚/アルバム4665.5万枚)を記録した彼ら、B’zが総合1位になった。
 
B’zなんてダサい。そんな言葉をよく耳にした時期もあったし、20代の後輩は同世代のファンがいないと悲しんでいた。セールスも段々落ちてきて、批判的な声が多い状況が長く続いたと思う。
 
だけれど、2017年に、B’zが邦楽のフェスに出演すると、世間の評判をイッキにひっくり返した。
 
別次元。半端ない。格が違いすぎる。すごい。レジェンド。
今まで聴かなかったことを後悔した。
 
など、今まで批判していた人達が、絶賛したのだ。
あの広いひたちなかの大きな会場に入場規制がかかるほど、他の出演者たちが一目見るために客席やステージ袖に移動したことから、楽屋が空になったという伝説まで作り出したらしい。
ネットニュースやつぶやきを見て、すごい注目度だったことがわかった。
 
アウェイの中に飛び込んでそれを楽しんでしまう。
さらに批判していた人達を虜にしてしまう。
彼らの日々の努力が多くの人達に伝わったようで、とても嬉しかった。
 
安定志向が強い自分、批判から入り、できない言い訳をすぐに探す自分とは真逆の存在。
私ができないことを次々に体現してくれる。
やってみたらいいよ。と背中を押してもらえるような気がするから彼らが好きなのかもしれない。
だから彼らがもし、挑戦をやめたら、現状維持を進み始めたら、私はファンではなくなるかもと感じている。
 
自分は対して挑戦や日々の成長のために努力していることなんてあまり無いのに、なんとも勝手なファンだと自分でも呆れるけれど、結局そういうことなのだ。
 
努力し続ける人、新しいことに挑戦する人は、とにかくかっこいい!
 
30周年記念という大きな節目をこえた今、彼らは休みを取ることなく、SUMMER SONICという洋楽中心の夏フェスに、日本人初のヘッドライナーとして登場することが決まった。
そして、今まで長くサポートしてくれたメンバーを一新し、新しいメンバーで参加するらしい。
 
アルバムも作成し、新メンバーでツアーも実施することが決まった。
私をラグビーW杯に導いてくれた曲も収録されているアルバムで、発売が今から楽しみだ。
 
30年を越えてもなお、新しい環境に身を置き、チャレンジしていく姿は本当に尊敬する。
邦楽フェスとは違い、さらにアウェイになると思うが、その雄姿を観に、洋楽が苦手な私もチャレンジして参加してみようと思っている。
そして彼らに負けないように、今年は色々なことにチャレンジしていこう。
 
そう思える力をくれる彼らのことが、やっぱり大好なのだ。
 
 
 
 
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2019-04-16 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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