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「叶う夢だから心に宿る」


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記事:若葉(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
「叶う夢だから心に宿る」
 
わたしが大好きな言葉の1つだ。
 
この言葉を知ったのはわたしが年子の子どもたちを育てているとき。
子育てにどっぷりつかって、未来に希望を描けなかったときのことだ。
 
わたしは高校卒業後、専門学校へ進学した。当時、専門学校から大学に進学できる制度ができるかもしれないという話があり、わたしはその制度ができることを心から願っていた。
 
その強い想いが通じたのか、わたしが専門学校2年になる時、専門学校から大学への推薦制度ができたのだ。もちろん、わたしは迷わず応募した。
 
毎日毎日、わたしは自分がその大学に通っている姿をイメージしながら、わくわく勉強した。そしてその努力が実ったのか、大学に進学をすることができ、イメージしていた通りの学生生活を過ごした。
 
学生生活はとても充実して、教員免許も取得した。わたしは将来、先生か人を育てる仕事をしたいと思うようになった。
 
ところが就職したのは教職ではなかった。
正確に言うと就職できたのは教職とはかけ離れた飲食業だった。
 
しかしわたしは毎日がとても充実して楽しかった。いつか教職に通じる仕事ができると信じていた。
 
就職して3か月がたった頃、わたしは仕事を辞めることになった。お腹に新しい命がいることがわかったのだ。つわりで飲食業を続けられなくなり、結婚して子どもを育てる道を選んだ。
 
子どもを育てるということは教職で学んだことを活かせるとても良い機会だと思った。夢が1つ叶ったと感じた瞬間でもあった。
 
しかし、世の中はそう甘くはなかった。
 
わたしは東京生まれの東京育ちだった。結婚して、家族も親戚も友人もいない大阪に移り住んだ。そこでわたしは孤立を強く感じた。
 
赤ちゃんはとてもかわいかった。しかし時に子どもを育てるという事に対して、とても悶々とした気持ちが強くなり苦しく感じた。それはわたしが自分の未来を描けなくなっていたからだった。
 
こうした状態で何がおきるかというと、不満やグチが心を満たしだす。
 
「こんな世の中だから、少子高齢化が進むのだ」
 
と社会に対しても不満で一杯になった。
 
その不満を爆発する矛先は夫にも向かった。
 
2人の子どもなのに、夫の生活は子どもが生まれる前とほとんど変わらない。しかし、わたしの生活は赤ちゃんが生まれると同時に一変した。
 
このフツフツと沸き起こる、どうにもこうにもできない気持ちをどうにかしたかった。赤ちゃんも夫も大好きな家族だから。わたしは気を紛らわせるためにもたくさんの本を読みだした。
 
そこで出逢ったのが最初の言葉だ。
 
わたしはこの言葉のおかげで
 
「わたしの夢は人を育てることだ!」
 
と思いだした。
 
子どもたちが夢をもって、それに向かって頑張っていけるようにわたしも自分の思い描いていた未来を実現するべく頑張ろうと気持ちが切り替わった。
 
それからわたしは家族、仲間、ご縁があった皆さんが思い描く未来に向かって行動できるよう、未来を見える化できるワークショップや学びの場を作り提供しはじめた。
 
そうやって毎日を過ごしていったある日、野球が大好きな長男は小さい頃からの夢だった「甲子園に出場する」という夢まで叶えた。この時、「叶う夢だから心に宿る」ことが事実だと心から思った。
 
簡単な夢ではなかった。これまでも決勝戦でずっと負け続けていた高校に通っていた長男は11回目にして初出場という快挙を成し遂げたチームでレギュラーを任されていた。しかも決勝点となるホームを踏んだのが長男だった。
 
今、思い返すとツライと感じる数々の日々があったからこそ、本当に実現させたい未来はどういう未来なのかを本気で考えたのではないかと思う。
 
だから、もしもこれを読んでいる人で未来に希望も何も見いだせないと感じている人がいたら、それは大きなチャンスだ。
 
あなたの夢や想いが全て叶うとしたら、どんな未来で自分が過ごしたいのか。
できるだけ詳しく想い描き、書き出してみることをおススメしたい。
 
ほとんどの人は不満やグチを言うだけで、こうなったらいいのにという未来を描くことすらしない。
 
しかしわたしがこれまで読んできた多くの成功者の方々は皆、自分の頭に思い描く未来を紙に書き出していた。そして、書き出した未来をほぼすべて実現させていた。
 
甲子園の夢を実現させた長男も同じように自分の夢を書き出していた。そして、イチロー選手のように、中学校を卒業する時に堂々と甲子園の夢とどうしてその夢が実現できるか、理由を伝えていた。
 
今あなたに夢があるとしたら、それは叶う夢だから心に宿っている。
だから、それを実現させるべく、今できることからやっていこう。
そして今が苦しくて仕方がないあなたは、神さまがいて何でもあなたの夢を実現してくれると言ってくれたらどんなことをお願いするか、好きなだけ思い描いてみよう。
 
「叶う夢だから心に宿る」
 
この言葉を胸にわたしは今日も満員電車で仕事に向かうのだった。
 
 
 
 
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2019-04-24 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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