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プロレスは人生の教科書である


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:JF (ライティング・ゼミGW特講)
 
 
「プロレスを観るのが好きです」
そう言うと、周りからちょっと引かれる。
ただ単に人が殴り合っているだけのバイオレンスなスポーツ、というイメージで敬遠されている方も多いのではないだろうか?
何となく、大晦日の特番でやっているような総合格闘技やキックボクシングと同じようなものだと思われている方もいるだろう。
 
しかし、実際はエンターテイメントの要素を含んだ、誰もが楽しめる「キング・オブ・スポーツ」なのである。
筆者がプロレスに出会ったきっかけから、時に試合を観て感動し、人生の教科書だと思うようになるまでの話をしたい。
 
5年くらい前だっただろうか。テレビをつけっぱなしで寝ていたことがある。夜中にふと目が覚めると「ワールドプロレスリング」という番組がやっていた。
「ああ、プロレスか」
そういえば、高校の友達がプロレス好きって言ってたな。あいつ棚橋弘至が好きなんやったっけ。
プロレスのことはよくわからなかったし、興味を持ったこともなかった。
ただ目が覚めてしまい、何となくボーっと画面を見つめていた。
 
「何これめっちゃ面白いやん」
3分後にはそう感じ、番組の終わりには、次週以降の録画予約を入れた。
何に面白いと思ったのか。
ハードなコンタクトがかっこよかった。鍛え上げた筋骨隆々の者同士の体がぶつかりあう、その熱さ。
プロレスの技は打撃だけではない。締め技や身体能力を生かしたアクロバテッィクな技もある。相手の技を堂々と受け止めることもあれば、要所で巧みに切り返す。その応酬も面白い。
そのバラエティに富んだ内容に魅せられた。ここまでいろいろな要素の入った格闘技は他にないだろう。
何より意外だったのが、予想以上にクリーンなスポーツだということ。中には一部デンジャラスな試合を売りにする団体もあるが、基本的に拳で顔面を殴るのは反則だし、レスラーに配慮されたルールで、お客さんに魅せるスポーツなのだ。もちろん本気だ。
 
そんな魅力的なスポーツを毎週観るようになった。時間があれば会場に観戦にも行った。そして、何か月も何年も観るうちにその究極の魅力に気付く。
 
プロレスは人間ドラマなのである。
いくつか例を挙げたい。
 
強く、団体の顔ともいえる存在だった、あるレスラーは、年をとることによる肉体の衰えからか、ここ数年は怪我に悩まされ、主要なタイトルからも遠ざかっていた。トーナメントでも準優勝、ここ一番のタイトル戦でもあと一歩のところで負けてしまうことが多かった。ファンの間では、あの選手は終わった、という声も聞かれ始めた。
一方、そのレスラーは「おれはもう一度時代の中心に戻る」と言い続けた。そして、ある夏の大会で決勝まで勝ち進んだ。相手は今波に乗っている若手の選手。試合が始まっても案の定ボコボコにされ劣勢に立たされる。しかし、徐々に盛り返し、最後に得意技を決めてボロボロになりながらも勝利。会場は万雷の拍手に包まれた。
 
あるレスラーはデビュー当初から期待されていたものの、なかなか結果を残せず、後輩にも先を越されてしまった。彼は思い切って海外に武者修行に行き、帰国後ヒールに転向。最初は登場してもブーイングの嵐。半年くらいは続いただろうか。だが、その選手は諦めなかった。自分のスタイルを貫き通し、地道に勝利を重ねていった。徐々にお客さんもその選手を認め始め、今では大コールが湧くほどの看板選手になった。まさに大てのひら返しを起こさせた。
 
我々ファンは競技そのものの面白さだけでなく、レスラーが試合に勝利するまでの苦労を知っているからこそ心を動かされるのである。レスラーの姿に弱い自分を投影させるのだ。落ちてもまた這い上がる。自分も頑張ろう、って勇気をもらえる。
 
レスラーはそれぞれにスタイル(信念)を持っており、試合前からぶつかりあう。試合ではそれぞれの人間性が垣間見える。極限まで追い込まれても出し尽くして戦う。危険と隣り合わせの過酷なスポーツを見せ物として面白くできる、観客の心を動かせるレスラーはやはりすごい。
 
そういったレスラー達、支える裏方の努力もあり、プロレスはかつて低迷していた人気を取り戻している。最近は「プ女子」といってプロレス好きな女子が増えているそうだ。レスラーの筋肉美に惹かれる人が多いらしい。
 
きっかけや楽しみ方は人それぞれだ。
私のおススメする楽しみ方は、まず誰でもいいから惹かれる選手を見つけること。そして興味を持った選手について調べてみることだ。歴史を知るとより楽しめる。
 
伝えたいのは、自分の人生にプロレスを入れることが新たなスパイスになる可能性があるということ。ここでの話はプロレスの魅力のほんの一部でしかない。まだまだある。ご自身で感じていただきたい。そこに正解なんてないし、自分が感じたことがその人にとっての魅力なのだと思う。
 
是非一度観ていただきたい。きっとあなたに何かしらの刺激をくれるだろう。
 
 
 
 
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2019-04-30 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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