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苦手意識は霧のように……

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:赤木 広紀(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
「うーん、うまくできないな……」
「私って、○○が苦手なんだよね~」
 
男性も女性も、学生も社会人も主婦も、何かしら苦手意識を持っているという人は多いのではないでしょうか。
 
そして、この苦手意識をなんとかしたいと思っている人もまた少なからずいるでしょう。
 
私は、20年に渡ってライフコーチングのプロとして300人近いクライアントの目標達成や苦手意識を克服するサポートをしてきました。
 
クライアントの中には、一人ではなかなか克服できなかった長年の苦手意識を、本人も驚くほどあっさりと克服して目標達成した方もいました。
 
それは魔法でも何でもなく、これまでとは違ったアプローチを取っただけなのですが、その方にとっては目からウロコだったのでしょう。
 
ここでお伝えするアプローチが、あなたの苦手意識を克服する一つの助けとなれば幸いです。
 
さて、あなたの中にどうしても克服したい苦手意識があったとしましょう。
 
そういう苦手意識があると「早くなんとかしたい!」という衝動が湧いてきませんか?
 
例えば、書くことが苦手だけど何とかしたいという人は「早く書けるようになりたい!」と強く思うかもしれません。
 
苦手なことができるようになったら、こんなにイライラしたり、焦ったり、落ち込んだりしなくてすむだろう。自信もつくし、きっといい気分になるに違いない。
 
だから、早くできるようになりたい!
 
苦手意識が強いから「早くなんとかしたい!」という強い気持ちが湧く。
 
普通、そう思いますよね。
何を当たり前のことを、と思ったかもしれません。
 
でも、実は、
 
『苦手意識が強いから「早くなんとかしたい!」という強い気持ちが湧く』
 
のではなく、
 
『「早くできるようになりたい!」という気持ちの強さに比例して、苦手意識が強くなってしまう』
 
としたら、どうでしょう?
 
つまり、苦手意識が先にあるのではなく、「早くできるようになりたい!」という衝動が先にあるから苦手意識が後から生まれる。
 
そう、にわかには信じられないかもしれませんが、順番が逆、原因と結果が逆だったのです!
 
ちょっと混乱したかもしれませんが、もう少しおつきあいください。
 
更に言うと、苦手意識を作り出すのは「早くできるようになりたい!」という衝動だけではありません。
 
「もっと上手にできないと」「このレベルで満足してはダメだ」といった完璧主義。
「他の人にどう思われるだろうか?」「笑われないだろうか?」といった他人の目を気にする気持ち。
 
こういったものが先にあるときに、「これは苦手なんだよな……」「やっぱり、うまくできないよ……」という苦手意識が生まれるのです。
 
この苦手意識が生まれる仕組みに気づいたことで、コーチングのアプローチが変わりました。
 
今までは「どうやって苦手意識を克服するか?」と考えていたので、苦手意識があることに対して、ハードルを下げ、ステップ・バイ・ステップで取り組んでもらうことで「やればできる!」という体験を積み、苦手意識を克服するというアプローチを取っていました。
 
もちろん、苦手意識が軽いものに対しては、このアプローチでどんどん行動して、目標達成できるようになるので、有効なものであることは変わりません。
 
ただ、それだけではどうしても克服できなかったり、一時的には克服できたように見えても、また苦手意識が出てきたりということがあったのです。
 
しかし、「苦手意識を作り出す様々な考えは、どうすれば静かになるだろうか?」というコロンブスの卵のような逆転の発想に気づいたことで、全く違うアプローチが取れるようになりました。
 
その「コロンブスの卵」アプローチを取ることで、人によっては一切行動しなくても、一瞬で苦手意識が消えるといった、まるで狐につままれたような不思議な体験をした人もいました。
 
ここで疑問が一つ湧くかもしれません。そう、苦手意識が消えると、今までできなかったことが急にできるようになるのか? と。
 
結論から言うと、そうなる場合もありますし、そうならない場合もあります。
 
苦手意識が消えただけで、今までできなかったことができるようになったとしたら、実はすでにできていたけれど、自分はできないと思いこんでいただけで、その思い込みが取れたからです。
 
例えるなら、すでに富士山の頂上にいるのに、霧に覆われているため、まだ頂上じゃないと思いこんで「もっと登らないと」と焦っていたけれど、霧が晴れたことで既に頂上にいたことに気づくようなものでしょうか。
 
一方、苦手意識は消えたけれども、すぐにはできるようにならない(実際はこの場合が多いです)。これは、眼の前を覆っていた苦手意識という霧は晴れたけど、まだ山頂までには距離がある。しかし、霧が晴れたので頂上まであとどれくらいなのかがハッキリと見えるので、あとは淡々と歩くだけ、といったことでしょう。
 
苦手意識という霧に覆われながら目的地まで歩くのと、霧が晴れてハッキリ見える道を歩くのとでは、することは同じでも精神的なストレスが違います。
 
そして、私達を苦しめ疲れさせるのは、実際の行動よりも、この精神的なストレスなのです。
 
行動することで苦手意識を克服する。このアプローチでうまくいかなかったとしたら、一度、苦手意識を作り出している頭の中の「考え」を探してみてください。
 
苦手意識というのは、頭の中の「考え」が作り出している霧だったと気づいたら、もっと楽しく軽やかに動けるでしょう。そうすれば結果として、あなたの行きたいところに思ったよりも到達しているかもしれません。
 
 
 
 
*** この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。 http://tenro-in.com/zemi/82065

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2019-05-08 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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