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メディアグランプリ

心をほっと落ち着けてくれるものがあるだけで


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:貴子(ライティングゼミ日曜日コース)
 
 
「お母さん、いつも送ってくれているお茶ある?」「今の時期は新茶だから風味が少し変わるかもだけど飲む?」「うん、いつも送ってくれてありがとう。今まで緑茶よりミネラルウォーターのほうが美味しいと思っていたけど、あのお茶を飲むようになって、お茶の美味しさが判ってきたんだよね。京都のお茶も買ったりするけど、お母さんが送ってくれたお茶を飲むと、気持ちがほっと落ち着くんだ」そんな言葉を聞きながら、嬉しくなってしまった日曜日。
 
離れて暮らしている子供が家に帰ってきて、特別なことするわけでもなく子供が言い出した言葉。私が嬉しくなってしまった理由は、そのお茶が自分の一番好きなお茶屋さんの一番好きなお茶だったから。京都の宇治茶や八女の玉露など有名なお茶がたくさんある中で、何年間もかけてずっと自分が一番好きなお茶を探してきた。新茶の時期だけでなく、静岡や京都、八女などいろんなところからお取り寄せをしているうちに、自分の住んでいる地元が結構お茶屋さんが多くて美味しいお茶があることを知ったりもした。ほうじ茶は地元で大好きな和菓子屋さんがおススメしてくれた地元のお茶屋さんで購入しているが、子供に送っているお茶は、朝倉にある大好きなお茶屋さんのお茶。
 
このお茶屋さんは、同じ煎茶だけでもたくさんの種類おいてあり、そのお茶をいくつもいくつも購入して自分が一番大好きなお茶にやっと出会えた。苦味が少なく優しい味で、それでいて香りがしっかりしていて「あ~、このお茶飲むと気持ちが落ち着くわ」と思える大好きなお茶だ。なので、自分の大好きな人には、急須がなくても飲めるように、ひも付きのティーパックを購入して一回分の量を計って入れて、すぐ飲めるように紙コップまでセットしてプレゼントしている。このお茶屋さんを知らないのってもったいないと、他のお茶屋さんのお茶を飲むときにも思ってしまう。
 
お茶を美味しく飲むためには、保管方法ってすごく大切で酸素や湿気があるとすぐお茶の風味が落ちてしまうので、保管する温度もすごく大切。なので、このお茶屋さんは温度管理された特別なお茶のための部屋があり、一年中一定温度で管理されている。「家庭でも冷蔵庫に入れておけばいいんでしょう?」と思われがちだが、実はお茶って他の物の臭いを吸収しやすい性質があるし、そのまま冷蔵庫の開け閉めで温度変化も起きる。冷蔵庫から出したお茶はそのまま淹れたりせずに、常温にもどしてから開封することが大切だったりもするのだが、そんな保存のことも丁寧に教えてくれるお茶屋さん。
 
ネット通販もあるので、わざわざ朝倉まで行かなくても購入出来るのだけれど、小さいいろんな煎茶の2~3回分のパックがパッケージも可愛くて置いてあるので、いろんなお茶を試したくてまた行きたくなるお茶屋さんなのだ。
 
もちろん、私の大好きな煎茶の他にも玉露、かぶせ茶、番茶、ほうじ茶、玄米茶、抹茶などもあるが、人の好き嫌いや味の違いが判りやすい煎茶の数が豊富なのが嬉しい。お店の中にお茶を淹れて出してくれるスペースがあり、茶師と言われるお茶をブレンドする店主の方が、美味しいお茶を試飲に淹れてくださるのも楽しみの一つ。夏だと冷茶にするとごくごく飲めるのだが、この冷茶の作り方も丁寧に教えて頂ける。
 
お茶の歴史でいえば京都や静岡が有名だが、このお茶屋さんのお茶は九州のお茶を中心に扱って、そのお茶の特徴をいかしていろんなブレンドがあり、お茶の葉がお湯を入れると茶葉が白くなりとても綺麗な色になるお茶もあったりもする。
 
お茶は、原産地でもある中国から歴史が始まり、古くから人々の間で語り継がれている神を中心とする物語である神話のなかで、伝説の国を治める皇帝であった神農が人々のために、一日百種類近い草を噛んで薬効を確かめ、もし毒を噛んでしまったときはチャの葉を噛んで毒消しをしたと言われており、このお話は人間のお茶の利用の最初の目的が薬効にあったと推測されると言われている。
 
現代でも研究が進み科学的にも数値化された効能、効果として、血中コレステロール上昇抑制作用、血糖上昇抑制作用、血行促進作用、老化予防作用、免疫機能増強作用などがある。だが、人が年間お茶を消費する量は年々減少傾向にある。そして、スーパーなどで格安のペットボトルのお茶が売られているため、急須を使ったことのない子供たちもいるという。
 
お茶には「安らぎ」や「おもてなし」の効果もある。このお茶屋さんの煎茶が大好きなので、そのお茶を飲んだときに昔の人たちが感じた心がホッとする気持ちが子供も感じてくれたんだと思うとなんか嬉しくなった。
 
心をほっと落ち着けてくれるこのお茶があったことで、しんどい時も自分を守れたりすることがあることを経験している私は、自分の子供だけでなくたくさんの人にこの美味しいお茶を飲んでみて欲しいと思っている。
 
 
 
 
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この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
 

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2019-06-06 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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