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メディアグランプリ

きっかけだけじゃ、人生は変わらない。


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【6月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《平日コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:鈴木宙夢(ライティングゼミ・平日コース)
 
 
「人生を変えるライティングゼミ」
私は、このゼミで本当に人生を変えてしまった男を知っている。
 
ちなみに私ではない。
彼とは一緒にこのゼミを受けていたが、はたから見た彼を通して、人生を変える法則に気づいてしまった。今回はその話を綴ろうと思う。
 
ことの始まりは、一通のLINEだった。
 
「仕事について悩んでいる。相談に乗ってくれない?」
 
高校時代の友人、受験時代を共にした戦友だ。
彼とは大学に入学して以来も、共通の音楽が好きだったこともあって、度々、近況を報告しあっていたが、久々の連絡であった。
 
話の内容は、こうだ。
 
「今の会社に満足していない」「自分に向いている仕事をしたい」
 
また、その悩みかと、読んでいるあなたも思っただろう。
 
昔は悩む必要がないほど、情報がなかったが、今はありとあらゆる希望が目の前をちらついている。多くの人々が、私でも何者かになれると錯覚してしまう。
成功が世に溢れかえり、相対的に自分が不幸せに感じてしまう、現代の大病だ。
私も、その患者である。
 
夜の公園。
タバコをふかしながら、揺れたブランコで彼の話を聞いた。
 
彼は、音楽と文章が好きだった。
確かに、昔から好きな音楽や日常の気づきを、ブログを欠かさず更新して世に出していた。
天性の文章好きであったのだ。
 
わかっていながら、踏み出すことは難しかった。
 
世間体、時間、お金、親etc.
 
無理にでも出したこじつけで、本心に鎧を着せる。
その鎧は、挑戦にひもづく恐れや痛みから守ってくれる、最後の砦。
簡単に脱げるわけがなかった。
 
そのあと行ったカラオケでは、魂の歌が選曲された。
曲は一貫して、「カッコ悪くても戦おうぜ!」といった、メッセージ性。
本心や願望をアーティストの力を借りて叫んでいるようであった。
 
魂の叫びは、マイクを通して私の心にずしりと響いていた。
そして、同様に彼の心にも刺さっていたのではないだろうか。
 
歌う曲の歌詞や、彼の魂の歌声、その場の雰囲気は、
何も結果を出さずに終わる不戦敗にはふさわしくなかった。
 
私は、提案をしてみた。
 
「今日という日を、人生で忘れられない一日にしてみない?」
 
その日で何かが変わったわけではない。
ただ、何かが変わる気がしたその日に、名前をつけたくなったのだ。
 
彼は、提案に大いに喜んでくれた。
やる気に火がつくとはこのことかと思った。
 
気づいたら、僕らは「人生を変えるライティングゼミ」という怪しげな講座に通うことになっていた。仲間も1人増え、3人で臨むことになった。
 
最初の講義は、とても衝撃だった。
世界の見方が大きくかわり、次の日の深夜には、衝動で文章を書き始めるほどであった。
 
ただ、講義を重ねるにつれ、私はだんだんと怠けていってしまった。
最初の熱量を忘れ、忙しさを理由に課題も提出もまばらだった。
 
ただ、彼は違った。
社会人として忙しい中でも、毎週の課題投稿をきっちり守り続けた。
また、講義の知識を身につけた上で、文章のクオリティもアップデートされているようだった。
 
私は疑問に思った。
彼の成長する姿に、尊敬の念を持ちながら、
提出することへの執念や努力へのモチベーションはどこから湧いてくるのだろうと。
きっと、大変なことも、辛いこともあったかもしれないのに。
 
自分は、提出ギリギリになってやっと書き始める。
文章を書くのは、好きであったが、ネタがないときは苦行であったから尚更気になった。
 
それを思って以来、彼の行動を分析してみたり、モチベーションの源泉を探ってみたりした。
 
ライティングゼミが始まってから4ヶ月。
なんとなく、気づいたことがある。
 
それは、「成功体験」である。
 
彼自身がどう思っているのかは、わからない。
だが、文章を書いて誰かに読まれる。
そして、読んでもらった人に、褒められる。
そして、また文章を書く。
 
この一連のサイクルに、彼はどっぷりはまっていったのだ。
 
そして、何より楽しんでいた。
文章で人を喜ばせるのもそうだが、文章で人生が変わっていくことを、大いに楽しんでいた。
 
もう、鎧を着させられた過去の彼の姿は、薄くなっていた。
 
そんな彼から、今日、連絡があった。
 
「実はライターとして、採用面接を受けて、内定をもらいました。
なので転職することが決定しました!!」
 
ああ、本当に人生変えちまってるな。
そんな彼に心からの祝福と、これからの応援。
 
そして、自分も頑張らなければと決意をした。
 
きっかけは、些細な友人とのやりとりだったかもしれない。
でも、諦めることなく、チャンスを掴んだら、思いっきり楽しんで邁進する。
そんな彼の姿から、「人生を変える」という意味を教わった。
 
 
 
 
***
 
この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
 

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2019-06-08 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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