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スッキリと朝を迎えるための魔法の呪文


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:谷やん(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
あなたはしっかり眠れてますか?
 
不眠は現代病かもしれません。
 
開業医をしていると、このことをよく実感します。
 
先日、夜の診察の最後に来た30代のビジネスマンの方の話です。
 
「 先生、なんかいつもミゾウチ辺りに物が詰まった感じがして、モヤモヤするんです」
 
「それで、胃カメラをしてもらったのですが、軽い逆流性食道炎があると言われて、胃薬も飲んでいるのですが、全く改善しないんです」との訴え、
 
長年の経験から、ミゾウチ辺りの違和感は結構な確率で、ストレスが原因になっていることが多い。
 
それで逆に質問しました。
 
「最近何か、ストレスの原因になること無い?」
 
「そういえば、仕事がきつくて、ノルマがあって、その上、2ヶ月前に息子が生まれて、夜泣きがひどくて眠れないんです」
 
「そうか、それが原因やと思う」
 
「えっ、ミゾウチの違和感はストレスと睡眠不足が原因なのですか? 」
 
という事で、安定剤と眠剤を処方しました。
 
数日して、その方が診察に来られて、
 
「先生、しっかりと眠れたら胸のつかえもスッキリ取れましたわ」と笑顔に。
 
その方のように、多くの現代人はしっかり眠れていない
 
だから、しっかりと寝ないといけないのだが、寝ないといけないとはわかっていても、あれこれ考えて眠れないのが現代人なのです。
 
仕事のストレス、ノルマ、家庭の中のもめごと、子供の教育、親の介護、生活の不安、年金問題、病気、失恋、離婚、左遷、リストラ、お金の事、等々
 
心配事はキリがありません。
 
でも、心配事をリセットしてくれるのが実は睡眠なんです。
 
深い眠りは脳をキレイにする。
 
いい睡眠をとることで、免疫系が強化され、ホルモンのバランスが安定し、新陳代謝が促進される。
 
だから、睡眠は非常に大切なのです。
 
再び質問、あなたは良い睡眠が取れてますか?
 
そして、スッキリとした気分で朝起きができてますか?
 
良い睡眠を得るために、一番大切なこと何だと思いますか?
 
それも簡単に出来ること
 
夜ぐっすり眠るための行動は、朝目覚めた瞬間に決まると言われています。
 
それは、
 
『朝陽を浴びる』こと、
 
これなら誰でもできるでしょ。
 
でも、我々はこんな簡単なことがなかなかできていない。
 
太陽の光には、日中に分泌されるべきホルモンや体内時計を調節する神経伝達物質を生成する力があると言われています。
 
特にセロトニンを分泌する。
 
セロトニンとは幸福感や満足感をもたらすホルモンです。
 
うつや不眠の人はセロトニンが減っています。
 
そのセロトニンという物質が太陽の光が引き金となって生成されるのです。
 
そして、そのセロトニンが皮膚で睡眠にとって一番大切だと言われているメラトンニンに変化する。
 
メラトニンは脳内の松果体という小さな細胞で生成され、寝る準備か整ったという信号を脳細胞全体に送るのです。
 
外が暗くなるにつれてメラトニンは自然に分泌が始まるのですが、
 
大切なのは太陽の光を浴びてから12~15時間後に分泌されるらしい
 
だから、太陽の光を浴びないと体内時計が狂ってしまい、メラトニンが分泌されず睡眠が誘発されない。
 
だから、良い睡眠を得るためには、まず、朝起きたら朝陽を浴びることが必要なのです。
 
だから、朝起きたら窓を開けて、外の空気を吸って、太陽の光を浴びる。
 
実は簡単な事。
 
そして、もう一つ、ぐっすりと熟睡し、スッキリと目覚めるために大切な事があるんです。
 
それは、たまに座禅を組みに行く近所のお寺の和尚さんに教えてもらいました。
 
和尚さんには、時々仏教の事を教えてもらっているのですが、
 
ある日、和尚さんから、
 
「谷やん、どうしたら熟睡できるか知ってるか?」
 
と問いかけがありました。
 
「いつも、しっかり眠れているので、睡眠のことはあまり意識してません」
 
「目覚ましはかける?」
 
「もちろん、かけます」
 
「目覚ましの音で起きる?」
 
「目覚ましを消して起きます」
 
「本当に熟睡してたら、目覚ましが鳴る前に起きるんや」
 
「はぁ~、そうなんですね。そういえば、なんか遠足の前とか、ワクワクする前の日は目覚ましの前に起きますね」
 
「そうやろ~! そのコツは何かわかるか?」
 
「わかりません」
 
「教えて欲しいか?」
 
「欲しいです」
 
「簡単なことや、でも、ほとんどの人がやっていない」
 
「なんですか?」
 
「そのコツはなぁ、夜ベッドに横になって、寝入り鼻に、今日一日生かせてもらってありがとうございました。という感謝の気持ちを心の中で唱えるんや。そうすれば、深く熟睡でき、スッキリと目覚められる。そして、目覚めたら、今日も目覚めさせてもらってありがとうございますと言えばいい」
 
「一日は一生や。1日は太陽が昇って、そして沈んでいく。1日はそんなふうに人間の一生と同じ。人は生まれて、死んでいく。だから、目を閉じる時に感謝し。目覚めに感謝するんや」
 
「死ぬ前に、死の床で感謝ができない人は、どんなに金を儲けても、地位が高くても幸せな一生を過ごせたことにならない。だから、1日の中で感謝の練習を積み重ねておくのや」
 
「1日の中で感謝ができない奴が、いい一生を送れるわけがない」
 
「なるほど、なるほど」
 
それで、その話を聞いてから、早速、寝る前にそれを実践してみた。
 
「今日一日生かせて貰えてありがとうございました」
 
と考えた途端に深い眠りに入り、朝が来た。
 
そして、朝は5:55分に目が覚めた。目覚ましのセットは6時だったが目覚ましが鳴る5分前にバッチリ目が覚めた。
 
その時が偶然だったのかもしれないと思い、何度もやっているが、殆ど100発100中で目覚める。
 
嘘だと思ったら、やってみてください。きっと、いい熟睡ができるはず。
 
人は生まれて、死んでいく。
 
寝入りぎわ(死ぬ前)の感謝の気持ちと、朝起きがけ(生まれたこと)のありがとうを忘れないでいたい。
 
なにせ、一日一生だから。
 
それが、スッキリとした朝を迎えるこつだから。
 
 
 
 
***
 
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2019-06-27 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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