フリーランスに向てるのはゲーマーだと思う
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記事:アベキミコ
「フリーライターだけで食べていけるってすごいですね!」
最近、ちょくちょく言われるこの言葉。
ぶっちゃけ、フリーライターになってからまだ1年ちょっとしか経ってないので、自分自身がこの枠にバッチリ当てはまると考えていいのか、少し疑問に思うところもある。けど、うれしい気持ちはある。けど、「またか」とも思う。
なぜなら、こういう質問をする人の頭の中にあるフリーライター像が、現実とかけ離れてることが多いからだ。自己管理がしっかりできて、ビジネススキルが高くて、仕事が早くて、社長さんレベルの地位の高い知り合いがたくさんいてetc…
そんなことは全くない!
もちろん、中にはそういう人もいるけど、自己管理ができなくて方々に迷惑をかける人もいる。文章を書くのにビジネススキルは関係ないし(個人的には高校生レベルの要約ができれば、どんな仕事もできると思っている)、煮詰まったら仕事放棄して寝る人もいるし、同じフリーライター仲間が数える程しかいないくらいにコミュニティが狭い人もいる。
一応、フリーライター1本で頑張ってる自負はあるから、素直に受け取りたい気持ちもあるけど、まだまだ駆け出しだから謙遜する気持ちもあって、どちらが正しいのかわらない。でも、相手もよかれと思って褒めてくれてるんだろうから、変に濁すのも失礼な気がする。
そこそこ気の知れてる人だったら、「ホンマやで! もっと褒めて!」って冗談で返せるのに、こういうことを言ってくるのは、ほとんどが初対面の人だったりする。だから、返答に困るパターンが多いのだ…。
それに、会社の在り方や働き方がドンドン変わってきていて、「一億総個人事業主時代」へ片足を突っ込んでいるだろう今の日本で、100%社交辞令で言ってるとも限らない。もしかしたら、その人もフリー〇〇に憧れているけど、はじめの一歩が踏み出せなくて、ドキドキしながら、何気なさを装って切り出したのかもしれない…。
こんな風に、意外とまじめで、考え出したらドツボに陥りやすい私は、今後いつ「フリーライターだけで食べていけるってすごいですね!」って言われても困らないように、ちょうどいい答えを用意しておくことにした。
一番に考えたのは、「否定も肯定もしないでおこう」ということ。
人にはそれぞれ違った個性があるように、物事に対する適応能力も個々で違う。私には簡単にできることでも、相手にとっては難しいこともある。もちろん反対も然り。私にとっての簡単や難しいの判断は、その人にとって重要ではないだろう。
次に考えたのが、「バカでもわかるような説明にしよう」だ。
初対面の人に、自分の仕事について色々細かく説明されたらどうだろう? 興味のある職種だったり、仕事や付き合いで聞いていたりする分にはかまわないけど、沈黙を避けるために聞いていただけの場合、間違いなくただの苦痛だろう。私だったら、自分で聞いておきながら、「マジ、さっきの時間返せ…」と思う。
この2点を踏まえて出てきた答えが、「フリーライターって、ずっとRPGゲームやってるようなもんですよ!」だった。
主人公の私は、ゲームの中の勇者(フリーライター)。レベルアップするために、色んなダンジョン(変プロとか)を巡って、敵を倒す(原稿を書く)日々を過ごしている。
敵を倒すとコイン(ギャラ)がもらえて、それでどこかに宿泊(家賃)したり、元気がなくなったら聖水(生活費)を買ったり、便利な武器(新しいパソコンとか)を買ったりする。そして、行き先きがわからなくなったら、村人が集まる所(天狼院とか)に行って、進むべき道のヒントをもらう。
ちょっと胡散臭いけど、わかりやすくないですか?
また、個人的に、フリーライター(だけに限らないけど)がRPGゲームよりRPGだと思う点は、ストーリーとゴールが決まっていないこと。ゲームだと、ある程度ストーリーとゴールが設定されているけど、私が今やっているリアルRPGは、何通りものストーリーとゴールがあって、どこに向かってどういう風に進んでいくのを自分で決めないといけない。
でも、自分の好きな時間に好きなように冒険を進められるし、やる気のある人は、一気にゴールに近づけるだろうし、めちゃめちゃコインをゲットすることもできる!
だいぶバカっぽいけど、この説明が自分の中にスッと入ってきたから、仲のいい編集の友達に説明をしてみた。
「ねぇねぇ。フリーライターってRPGだと思うの。その理由はね…」
数分後
「マジそれなwww」
間違ってなかったらしい!
今度から、「フリーライターだけで食べていけるってすごいですね!」って言われたら、絶対に、「フリーライターって、ずっとRPGゲームやってるようなもんですよ!」って言うんだ!
それで、ちょっとだけでもクスって笑ってもらって、楽しく会話しながら、フリーライターのイメージが柔らかくなればいい! そして、個人事業主のハードルが下がって、その人に「何かはじめてみようかな?」って思ってもらえたら、その分だけ、私のストーリーが色づくような気がしてしょうがない!
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