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メディアグランプリ

ブレない自分はどこにいる?


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【8月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:CHACO(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
今日も私は、この天狼院書店ライティング・ゼミの課題に必死に取り組んでいる。
 
全8回の講義も折り返し地点。まだ発展途上中とはいえ、人様に読んでいただけるだけの内容とクオリティは提供したい。
 
言いたいこと、ネタは山ほどある。だが、いざそれを文字にするとなるとなぜか時間はかかるし、迷路にはまってしまう。私はどこに行きたいのだ? そこでいつも思い出すのが、私の好きなこの言葉だ。
 
「読むことは人を豊かにし、話すことは人を機敏にし、書くことは人を確かにする。」
 
(原文:Reading maketh a full man, conference a ready man, and writing an exact man.)
 
これは、1561年生まれのイギリスの哲学者、フランシス・ベーコンの名言の一つ。
 
私はあまり本を読まない子供時代を、いや、大学生になっても、社会人になっても特定の興味のある分野以外にはあまり本を読まずに生きてきた。
そのツケが、いまごろ回ってきたのか? 読むこと(=インプット)をあまりしてこなかったから書く(=アプトプット)ことに苦労しているのか?
 
そんな状況の中で、改めてこの言葉の意味を考えてみた。
 
読むことが人を豊かにする。
本を読めば、自分が体験したことのないものでも体験したような気分になることもできるし、自力では知りえなかったことでも、その知識や書いた人の知恵に基づいた膨大な情報を、寝転んだりお風呂に入ったりしながら得ることすら可能だ。文字を読んで理解することができれば、知識と知恵の扉を開けることができるのだ。しかもコスパもすこぶる良いときている。読まない手はない。
 
ロケットおじさんとして知られる植松努さんも、講演会でこう言っていた。
 
「たくさんの本を読んでください」
 
本を読めば、死んだ人にも偉い人にも会える。いろんなことを知ることができるから子供たちは今のうちに本をたくさん読んでおきなさい、とおっしゃっていた。
私も今からでも遅くはないだろうか……。
 
フランシス・ベーコンのこの言葉には続きがあって、本を読まない人は知らないことを知っていると見せかけるためのずる賢さを必要とする、とある。
確かに! 確かに! 思い当たる節がある! ありすぎる!
 
欧米の人たちと話すと、いろいろ日本のことを聞かれたり、私個人の意見を求められたりする。そんなとき、ここで私の知識の薄っぺらさが露呈してはならぬと、場数を踏むたびに、さも意見があるような受け答えをしたり、逆に質問で返したりしている間に時間を稼いで、必死こいて答えをひねり出すという数々の技だけがうまくなっていった。(この技なら伝授できる自信がある。)
 
欧米の人たちの間では、自分の意見を言わない人は、おそろしいことに、頭が悪い人間だと思われてしまうので、会話では常に迅速なリアクションが求められる。「えーっと」などと考えてる暇はない。リアクションのたびに考え込んでいるようだと、そのうち容赦なく存在を忘れられてしまう。
 
これがベーコンの言う「話すことは人を機敏にする」なのだと思う。
どんな意見が飛び出しても会話に反応する能力、自分の意見を即座にまとめてアウトプットできる機敏さは、話す、つまり議論やディベートの数をこなしていくことで培われるということだ。
 
そして、書くこと。
これには2つの解釈ができると私は思う。
1つは、書いて残しておくこと。知識を正確なものにするには、数字や正確な言葉を記録しておくことが大事だ。あいまいな知識では議論の際に説得力も薄れる。
 
ドイツでは、ことあるごとに「今おっしゃった内容を書面でいただけませんか?」と依頼する。後で、言った言わないの無駄な争いを避けるためだ。そしてその書類は、それを必要とする場面では黄門さまの印籠ほどの効力がある。私も実際にこの「書面で残した」ものに助けられたことがある。
 
全部を覚えるのは無理だから、書いて残すこと。これがおそらくベーコンの意図した意味だと思う。彼は続きで、「書かない者は、高い記憶力を必要とする」と言っているからだ。知識を得るなら正確な知識を、ということ。
 
もう一つの解釈は、まさに今、私が直面している「私はどこにいきたいのだ?」に関係する。
薄っぺらい知識で、議論もごまかしはぐらかしで生きてきた私はいま、書くことに直面して絶賛苦悩中だ。
書く過程で、自分はどんな意見・考えを持っているのかが見えてくる、いや、むしろ大した意見を持っていなかったために、ブレまくっていることを突きつけられている。
 
幸いなことに、書くためのテクニックと心構えはこのライティング・ゼミで惜しげもなく伝授してもらっている。だからこそ、ここまで毎週の課題をこなせているのは間違いない。
「書くことは人を確かにする」
それが私にとってどういう意味なのか、そして、今後どこに行くべきか、ブレない自分を後半のライティング・ゼミで見つけていきたい。
 
 
 
 
***
 
この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
 

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2019-07-25 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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