100歳まで生き残れる魔法の呪文
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
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記事:貴子(ライティングゼミ 日曜日コース)
ワハハハハハハハハ……診察室いっぱいに広がる先生の笑い声。
私の主治医の先生はいつも患者さんと話す時に、豪快に笑いながら話してくれる先生だ。
私は、去年の夏から秋にかけて一か月以上入院をして退院した後、2か月ごとに経過を観察するために病院で定期的に診察を受けている。
先生はいつも「自分はね、変わっている医者なんだ、異端児だよ」とワハハと笑って、「良いこと教えてあげよう」と言ってお話をしてくれる。
今回の診察の時も「みんな僕の話を聞くと驚くけど、そう思わないかい? 今のご高齢の人は100歳まで生きる人がたくさんいるけど、僕らや君たちの世代の人間は100歳まで生きれたりしないよ。だって食べてきたものが違うだろ? 昔の人は粗食の自然に近いものを食べてきたけど、今の人は違う。人は食べた物で出来ているんだ。食べた物で身体の細胞は全て生まれ変わっているからね」とおっしゃられた。
病院の診察といえば塩分制限の話とか、血圧の薬の話とか、気の滅入る話が多いのだが、ここは診察室なのか私は誰と話しているのか忘れてしまいそうなくらい先生と話す時間は楽しい。すごく判りやすく、医学的な専門用語を使わないだけでなく、いつも身近に出来ることを伝えてくれるし、私が質問する答えにも優しく判りやすく返してくれたりもする。
先生とお話をしていると私はいつも「魔法の呪文」を思い出す。
私はずっと気になっていたことを、先生に聞いてみることした。
私が聞きたかったこと……それは毎日お味噌汁を作って食べているのだが、血圧の本など読むと必ず「お味噌汁は塩分が多いので半分は残しましょう」と書いてあること。
お味噌汁のことを先生に聞くと「その本のデータは古いね。味噌汁は身体にいいんだよ。味噌は発酵食品だろ、そのうえ味噌汁に入っている具材はわかめとかミネラルが入っている自然に存在するものだから、反対に飲んだほうがいいんだよ」と先生は教えてくれた。
「お漬け物など塩分が高いものは他にもあるのに、何故気になっていたのがお味噌汁なの?」と思う人もいるかもしれない。
私は更年期と言われる年齢なのだが、更年期というと「女性ホルモンが低下して不調が起きる」というイメージだった。
だけど身体のことを学ぶ内容の講座を受けた時に、講師である漢方薬剤師さんが「更年期って更の文字が入っているでしょ? あれはね、年をさらに深めていく、あるいは改めるっていう意味もあるんだ。そして、その更年期の不調に良いのがお味噌なんだよ」と教えてくれた。
その時に「そっか、更年期ってしんどいイメージだったけど、悪いことばかりでもないんだ。せっかくなら美味しく更年期を乗り越えよう」と思った。
そして「大豆製品が身体にいいと言って豆腐をたくさん食べたり、豆乳をガブガブ飲む人がいるでしょ? あれってあんまり意味がないんだ。それはね、身体に吸収されにくいイソフラボンだから。だけど、お味噌に含まれるイソフラボンは身体にス~と吸収され、効果を発揮するし血を補うことが出来るから更年期には良いんだよ」とも漢方薬剤師さんに教えて頂いたので毎日お味噌汁を作っている。
私はお味噌汁が好きなのだが、毎日作るのは面倒なときもある。だけど、意外と簡単にそのめんどくささも解決出来たりする。
私のその解決策が「みそ玉」
地元の方に教えて頂いたのだが、お味噌に自分のお気に入りの乾燥した出汁を混ぜて、その時にスーパーなどで売っている乾燥の「お味噌汁の具」混ぜ込んで、一回分ずつラップで丸めて作り、ラップごと一回分ずつを冷蔵庫に保管。
あとは食べたいときにお椀に「みそ玉」を一個入れて熱いお湯をそそげば出来上がり。あっという間に添加物の入ってない美味しいお味噌汁が出来る。
私の一番のおススメは、「みそ玉」を作る時に「ゴマとゆずの皮の乾燥したもの」を他の具材と一緒に混ぜ込むこと。
このゆずの皮を入れたお味噌汁に、「納豆」と熱々の炊きたてご飯を食べれば、それだけで「身体に優しい美味しい朝ごはん」が簡単に短時間で出来る。
納豆は実は医学的にも身体に良い食材で、骨がもろくなり骨折などのリスクを起こす骨粗鬆症予防のための「カリウム」を含み、腸の働きを助ける発酵食品で、お味噌は女性の身体に必要なものを補うから「私は更年期じゃないし、いつも朝はパン」という人も是非このゆずの優しい香りのする朝ごはんを食べてみて欲しい。
「食べることは生きること」……魔法の呪文のようなこの言葉を漢方薬剤師さんの講座で聞いたことがあるが、食べることを大切にすることは生きることを大切にするということなのだそう。
「魔法の呪文」は知っているだけでは何の役にも立たない気がするが、「しっかり目的を持って願いを込めて行動に移せば叶うのかも」とこの言葉を聞いたときそう思った。
これからも身体のことを意識して、食べることを大切にする行動を起こした私が、いつか100歳まで生き残れていたら「魔法の呪文」が叶ったのかもしれない。
100歳まで生き残れる「魔法の呪文」あなたは持っていますか?
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