恋が始まる人・始まらない人
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
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記事:YUKA(ライティング・ゼミ平日コース)
「最近デートした人いたって言ってたけど、どうだったの?」
「うん。いい人だったよ。共通点も多くて、話してても楽しかった。見た目も悪くないし。」
「いい人でよかったね。また、デートするの?」
「うーん。次はないかなぁ。」
「なんで?」
「いい人なんだけど、それ以上でもそれ以下でもないっていうか、そんな感じなんだよね。その彼の今までの恋愛の話とかも聞いたんだけどさ、いつもいい友達で終わるタイプでなかなか男としてみられないんですって言ってて。それ、なんだかわかるなぁって思っちゃった。」
久しぶりに会った女友だちとの会話。「最近どう?」から始まって、最近の恋愛話について話すのが定番だ。
「もう一人デートした人いるって言ってたじゃん。そっちの人はどうだったの?」
「そっちの人も話してて楽しかったよ。ただ、なんとなくちょっとかまってちゃんっていうかめんどくさい感じも醸し出してて、どうなんだろうなって様子を見てるところ。」
「そっかー。面倒くさそうなんだ?」
「そう。でもこっちの人の方が恋愛に発展する可能性がありそうな感じがするんだよね。」
「そうなの?」
「不思議だよね。いつも疑問に思うんだけどさ、いい人で何にも悪いところもないのに友達にしかならなそうな相手っていうか、恋愛に発展しない人と、別にいい人でもないかもしれないけど何かこれからあるかもって感じる人。その違いって何だろう? ……色気かな? フィーリング? 相性?」
「そうだねぇ。それはさ、自分にとって何かしらのフックがあるかどうかなんじゃない?」
「フック? どういうこと?」
「自分にとって何か引っかかりのあるところがある相手ってこと。その面倒くさいと感じる相手はあなたにとって何か引っかかるものがあって気になっちゃうんじゃないかなぁ。逆にいい人の彼はいい人で条件がよくても何も引っかかるないからそれ以上発展しないの。」
「なるほど!」
「恋の始まりフック理論」を唱えるその友達は、美人でよくモテる。
デート相手は次々現れるし、お誘いも多い。離婚経験もあり、恋愛でも大変なことも幾度となく乗り越えてきているが、それでも恋愛に懲りることなくそれをステップとして新たな恋愛へと踏み出すバイタリティのある女性である。
多くの男性を見てきたから、だけでなく、そこからいつも学びを得る意識があるので、彼女と恋愛話をするのは、新たな視点が得られることが多くて面白い。
そんな彼女の意見に納得し、唸るわたし。
「だからさ、そのいい人の彼はもったいないよね。もしかしたら実はすごいフックを持ってるかもしれないのに。それがわかってなくて出せてないからいい人で終わってしまうのかもね。ごめん、なんか上からだけど。」
「なるほどね! すぐに恋愛に発展しやすい人っていうのは、フックを出してひっかけられる人ってことね。」
「うん。すぐに恋愛できる人は、本人がそれを故意にしてるか、無意識にしてるかっていうのは人それぞれかもしれないけど、フック出せてる人だと思わない?」
ということは、自分のフックの出し入れの仕方が自由自在にできるようになれば、自分が好意を持つ相手にモテることもできるし、自分が相手のフックに感じるポイントがつかめれば「誰とデートしてもピンとこないんだよねぇ」なんてことがなくなるのでは?
恋愛したいけどなかなか恋愛できない人にとっての朗報になるのでは?
と、ここまで「いいこと聞いたぞ!」と思ったがこの理論を使ってみるには具体的に掘り下げて考えてみる必要がある。
一つは、自分が相手のどこにフックを感じるか? を考えてみること。例えば私の場合、自分にはない視点を持っていたり新たな世界を広げてくれそうな人にフックを感じる、というふうに。
そしてもう一つは、自分の魅力であるフックをいかに出していくかということだ。
最初のいい人の彼の例を見て考えると、平均的に素敵でいい人であることは引っかかりを出しにくいのだから、自分の独自性であるとか、ある種の欠
点や毒のようなものも出していった方がフックが引っかかりやすい。人とは違う引っかかりがあるとよいということだ。
相手に良く思われたいから、猫かぶっていよう、とデートで取り繕うよりも、自分らしさを出していった方がフックが引っかかりやすくなるということではないだろうか。
この「フック理論」。実践はまだだが、次回また誰かとデートする機会があった時に試してみたいと思う。
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