「書くことはデトックスだ」
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
【8月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:浦井啓子(ライティング・ゼミ日曜コース)
最後の課題。
16週にわたり、2000字の文章を書くという課題に向き合ってきた。なかなか書くネタが思いつかず、苦し紛れにPCと向き合うことが多かった。しかし、それは自分との向き合い方の問題なのだと、うすうす気が付いていた。
「魅力的な文章が書けるようになりたい」
ウェブ広告を見て、そんなぼんやりとした期待を懐いて参加した「ライティングについて学ぶ【ライティング・ゼミ】」。毎週毎週せまってくる週に一度の締切に苦しみながらも向き合い続けた3か月半。ライティングに必要なコトは何かを学び、実践する日々。
自分に足りないものをはっきりと突き付けられることはとても苦しくて、逃げ出したくなる自分との闘いの日々でもあった。
私に足りていないのは「読み手のメリット」と「相手へ伝えたいという気持ち」だ。課題を出した後に返ってくるフィードバックのたびに、いかに自分が自分本位な人間かを思い知らされ、そんな自分にがっかりしてしまう、そんな繰り返しの日々だった。
でも、それが今の自分のありのままの姿だ。
どんなに取り繕うと思っても、透けてにじみ出てしまう自分自身だ。
〝何も書くことがない〟自分というのは、他者に対する愛のなさなのではないだろうか、という恐れ。書けないという苦しみの本質は、実はこれを受け入れることだったのだ。
2000字の課題という重たい宿題からは、今日で解放される。
しかし、それは私にとって決して嬉しいことではない。
自分のライティングの力が付いた実感がないのにゼミが終わってしまう悔しさもあるが、自分自身の人としての課題に向き合いきれなかった(向き合ってきたが結果が変わらなかった)ことへの後悔の念が強い。
ライティング・ゼミの、この経験を通じて「自分の未熟さを知ることはできたが、自分を変えることはできなかった」という事実は重たい。
ガツンと殴られたまま、成長も再生もできていない自分が情けないのだ。
人は経験や体験から学び、何かを感じとり、自分の中で咀嚼し、気づきを得て、自分のものにしていく。必要であれば、時に自分を変容させていくのも自分自身だ。きっかけを得ても、それを生かすも殺すも自分自身ということでもある。
私はただ、文章をうまく書けるようになりたかっただけなのに、まさか自分自身の驕りや傲慢さと向き合うことになるとは、ライティング・ゼミの受講を決めた時には思いもしなかった。
私にとってのライティング・ゼミは、自分自身への気づきまでは進むことができたが、それ以上には自分を前に進めることはできなかった。
しかし、この経験こそに意味があるとも思っている。
この3か月半の時間はかけがえのない大切な時間だ。自分自身の弱さや、自分の至らなさを思いきり実感する機会は人を謙虚にする。私はどれだけ時間をかけても今回気が付いた課題を克服したいと思っている。
大人になると、人から叱られることはとても少なくなる。
仕事のやり方を注意されることはあっても、人間性などのもっと深い部分を注意されたりすることは皆無だ。自分自身で気づいていくしかない。
毎日いろんな人と出会い、いろんな出来事と遭遇する。
いいことも、悪いこともある。
嬉しいことも悲しいこともある。
理不尽なことに振り回されることもあれば、
自分の想い通りにすることができることもある。
「何を学び」、「何に気づき」、「何を得ることができるのか」を考えることができるのは自分であり、また自分を変化・成長させていくことができるのも、自分だ。
生きている中で、いろんな日常を通じて、何をするのか、どう考えるかは全て自分次第だが、そのために有効なのが、「書く」ことだったのだ。
書くことは、いたってシンプルな行為だが、とても強力なツールだ。
曖昧になっている思考をもとに言語化することで自分自身を見つめ、自然と自分を掘り下げることができるようになっていく。
そしてそれが、自分を変化させることから逃げないでいくことへとつながっていくのだ。
私はライティング・ゼミを通じて、書くことがいかに難しくて、同時にいかに大切かを体感することができた。私の課題の提出は今日で終わりだが、ここで得たことを活かして自分と向き合いながら文章を書くことを続けていこうと思う。
「書くことは、デトックス!」
自分の中に凝り固まったままの思考や、自分本位な思い込みに気づき、そこから解放され、新たな自分になるための、とても簡単で、難しい、自分を変化させるための手段だ。
書くことは、いつでも手軽に始められるココロのデトックスだ。
そこから新しい自分が生まれる気がするのだ。
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